散歩者goo 

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昨日記140924水 (みんぱくナレッジキャピタルセミナー「イメージの力)について)(追)

2014年09月25日 12時52分39秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
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昨日は、午後から一昨日と昨日の昨日記を2本書いた。
22日は終日民博のセミナーに行って何もできず、夜は食事作りにほとんどの時間を割いて何も出来なかったので、昨日記が溜まった。
Sらに、昨日は、昨日記に書きたいと思う内容が多かったので、書くのに苦労し、時間もかかった。

夕方からグランフロント大阪の北館1FのカフェLabで行われるセミナーに出かけた。
9月12日にも行っているので、迷うことなく行けた。
途中、ノートを忘れたのに気付き、グランフロントの南館の案内で聞いて文房具店にノートを買いに行った。
セミナー開始時間の直前だ。
確か6Fだったがエスカレーターで上がった。
途中のフロアーに様々な店が入っているのを眺めながら上がって行った。
その階では、書店が大きな店を出していた。
そしてその奥に、文房具屋があった。
こういうおしゃれな店で買うと、なんでも高くつくので、私のような生活保護同然またはそれ以下の貧困階級の人間にとっては、出来れば買い物したくない場所である。
逆にサラリーマン時代(30代)に100万円以上の単位で日々株の投資もしていた余裕のあった頃の私であれば、グランフロントの店を歩き回り飲食を楽しみ、質にこだわった買い物をしていたに違いない。
しかし、落ちぶれた今の状況では、安いところは、いろいろ知っているので、同じものなら昨日のように急がなければ安いところで買う。

途中文房具屋に寄ったために、北館1FのカフェLabへは、数分遅く着いた。
受付で500円のお会費を支払い、ドリンク券を持って、カウンターに並んだ。
5-6人の行列が出来ていた。
普通のファストフードでは作るのに時間がかかり待たせたり、お客さんが商品選択で時間がかかるのは当然だが、飲み物単品の提供は早いが、ここは少し時間がかかっているようだ。
飲み物券のドリンクは、多分会費の500円の範囲であれば、なんでもいいようだ。
ビールやワインは確か500円なので問題ないが、とりあえずアイスコーヒーのLサイズを注文した。
オシャレな店で、お茶やお酒を飲みながら、気軽に専門家の話を聞けるのは素晴らしい催しだと思う。
先日行った京都のJARFO の夜ゼミの現代美術講座も同様だが、会費が違う。
その代り、夜ゼミでは、参加者が学生から有力作家まで多士済々だし、交流会も含め、膝附合わせた状態に近い話し合いや質問が魅力であり、普通の講座ではなかなか得られない手ごたえだ。

講座は国立民族学博物館の須藤館長のお話だった。
民博前史から始まって、各国同様の博物館との比較や近現代美術と民族芸術とのかかわりや、美術館とのかかわりや、現在の企画展「イメージの力」のことについて概要を話された。
そうした中で、仮面と神像を同等に扱うことに疑問を感じた。
仮面は変身の道具であり、日常から非日常へ変身するための道具だ。
神像は彼岸、あの世の、神なり鬼である。
共通する部分もあるが、霊魂観や他界観=宗教観の問題が絡んでくる、構造的問題でもある。
各民族宗教により、他界・霊魂・神が、構造的にどうなのかの検討が必要ではないかと思う。
それと芸術と民族的芸術(民俗にも関連)をまとめて扱うのもどうかと思う。

美とか芸術的感覚とか感性とか、共通する要素も多いが、芸術は意図的個人の表現活動であり、個性が重視される。
それに対し、民族芸術は、地域全体の伝統文化であり、地域的な個性ではあるが、個人の個性ではない。
そこの、論点や構造的問題を混同してはならないと思う。

しかし、芸術を表現という観点で考えるなら、民芸運動を含む民族芸術や工芸やデザインも、現代美術も、同等のれっきとした芸術であることは間違いない。
即ち、芸術とは人間が、内的に持っている風土や伝統や過去の記憶も含む、心の中で作り上げた想像・創造的な内容を、外部へ五感で確認できる形に置き換えて働きかける(美術・音楽・文学作品・建築・造形物・ダンス・コーラス・演劇・民族芸能・香り・・・・・・)表現活動である。
それは、個人の場合もあれば集団の場合もある。
そこには風土や伝統を含む、各人の実存的なものや創造的意思や思考が、意図して投影される。

今回の話を聞いて、民博のこともよく理解できたし、民族芸術を現代美術と並べて扱うことで問題提起し、議論が深まることは非常によいことだと思う。

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