昨日の「二の舞を演じる」或いは「二の舞を踏む」を書いている時に改めて気付いたのですが、「二」が含まれる慣用句や言葉が非常に多いということです。
思い浮かぶままに並べてみると、
青二才: 年も若く物事にも未熟の男子のことをいう。 年若い男を卑しめていう語
一を識りて二を知らず: 知識が浅く応用力がないこと。一つのことだけ知って、それ以外のことには知識がない意から
二進も三進も行かない: 物事が行き詰まってどうにもならない様子
二足の草鞋(わらじ)を履く:異業種の職業を同時にこなすこと。一つの足に2種類の履物を履くのは困難であることから、通常は両立が難しい2つの仕事をかけ持ちする意味で使われる場合が多い。
二の足を踏む: ものごとを進める決心がつかず、ためらうこと
二の句が継げない: あきれて次に言うべき言葉が出ないこと。「二の句」は次に言う言葉の意
二の次にする: ある物事をそれほど重要ではないと判断して、後回しにすること。「二の次」は、二番目の意
二の矢が継げない: 次に打つべき手段がないことのたとえ。二度目に射る矢がないとの意から
人を呪わば穴二つ: 人に悪いことをすれば、いつか自分の身にもはね返ってくるというたとえ。「穴」は、墓穴のこと。
のように「二」が入る慣用句は大体においてネガティブな印象の言葉が多いのですが、中には少し前向きの言葉もあります。
一人口は食えぬが二人口は食える
夫婦は二世
二つ返事で
「二」もまんざら捨てたものではないですね。全ての人が一番にはなれないのですから、二番でもその存在価値を見つけ出しましょう。(まさ)
※ この項は<ことわざ辞典>などを参考にさせて頂きました。