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老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

大阪のイメージ(続) 大阪弁編  ④船場言葉

2024年08月27日 19時24分28秒 | その他
 今迄紹介したのは、現在使われている河内弁や泉州弁が入り混じった日常的な大阪弁が中心で、言葉遣いが悪く、早口なイメージがあるので、馴染みのない人には、普通の会話さえ漫才のように聞こえたり、あるいは喧嘩をしていると思われたりするのです。

 しかし、大阪にも優雅な雰囲気を持った言葉もあるのです。(と言うべきか、「あったのです」というか迷います)

 それは、昭和中期まで、折り目正しい大阪弁の代表格として意識されていた所謂「船場言葉」で、谷崎潤一郎の『細雪』に代表されるような、大阪を舞台とした小説や松竹新喜劇などの演劇やドラマなどでも使われていましたが、昨今では日常会話では耳にすることはまずないです。

 船場(現在は大阪市中央区)は、江戸時代以降「天下の台所」とも呼ばれるほど繁栄した大阪の中心となる商業地なので、顧客に対して謙虚でへりくだった対応と、上品な言い回しの丁寧な言葉遣いが特徴です。

 また、御所のお膝元であるがゆえの遠慮からか、京言葉には侍言葉も多く取り入れられているので、船場言葉の方がより公家言葉の影響を強く受けているともいわれています。


 「船場言葉の代表としては、はやり家族の呼び方でしょう。
 まず、主人は「旦那さん」が訛った「だんさん」、商家の奥さんは「御寮人」が訛った「ごりょんさん」といいますが、「お家さん」から訛った「おえはん」ともいいます。

 続いて、これは有名ですが女の子の呼び方は
 いとはん(長女)・なかんちゃん(中の娘)・こいさん(末娘)です。
※「いとはん」は、「愛しい人」からきた言葉で、「こいさん」は「こいとさん」が縮まった言葉です。
 一方、男の子の呼び方は、
あにぼんさん(長男)・なかぼんさん(中の児)・こぼんさん(末の児)で、成人したらわかだんさんとなります。


 「船場言葉」は商人たちが使った言葉なので、商人らしい金銭感覚も強く反映されています。
代表的な挨拶である、「まいど、おおきに。儲かり(かって)まっか?」「まいど!ボチボチでんな。」だけでなく、商人としての日常の言葉や、客との応対の駆け引きなどが数多くありました。

「ええし」: 金持ちの人  反対語は「がしんたれ」(頼りない貧弱な人)です
「始末する」:「始末」は本来、一部始終を意味するが、始めと終わりをきちんと整えることから、船場商人たちは、倹約を「しまつする」と表現しました。また「しまつ」は「ケチ」とは違うのです。
「しまつや」は尊敬されますが、「無駄使いする人」や「ケチな人」は蔑まれます。

「勉強させてもらいまっさ」: 値引きさせていただきます
・これに関連し、「値段がもう少し安くなるなら買います」は、船場言葉では婉曲的な「ねえ(値段)と相談」という言葉もあります。

 また、<②会話などで使われる言葉>と重複するかも知れませんが、現在でも普通に使われている挨拶の言葉でも、船場言葉の名残のモノが沢山あります。

・「いてさんじます」: 行ってきます
・「おはようおかえり」: 行ってらっしゃい
・「おおきに」: ありがとうございます
・「サッパリわやや」: どうにもならない
・「あきまへん」「あかん」「あかんなぁ(がなぁ)」: 駄目です
・「そうでっしゃろなぁ」: そうやろうなぁ 
・「〇〇でっしゃろ?」: 〇〇でしょう?
・「そうでんなぁ」: そうですねぇ
・「せわしない」: 落ち着きがない、忙しい
 ・「かんにん」: ごめん
(まさ)

※ この項は<LIFULL HOME‘S PRESS><絶滅危惧の「船場言葉」|千世(ちせ) (note.com)>などを参考にさせて頂きました。



大阪のイメージ(続) 大阪弁編  ③大阪や関西で独特の言葉 

2024年08月26日 18時46分09秒 | その他
 大阪人が何気なく使っている言葉の意味が判りにくいと言われる人も多いです。

チャリ・チャリンコ   (自転車) 
じゃり         (子供) 
             ※「じゃりン子チエ」という漫画もありました
押しピン        (画鋲)
アメちゃん       (大阪のおばちゃんはいつも飴を持っていて、直ぐ
            に「アメちゃんあげよか」と言います)
モータープール     (駐車場)
レイコ―        (アイスコーヒー)
アテ          (酒のおつまみ)
マクド/ミスド     (マクドナルド/ミスタードーナツ)


面白い意味の関西弁のフレーズ
行けたら行くわ      (まず行かないだろうけど…)
遠慮のかたまり      (何人かで食べている時に、一つだけ残る料理のこ
             と)
なんぼ?         (How much?)
それ、なおしといて (それを、片付けといて)
自分           (大阪では一人称の「自分」を、二人称にも使うの
            です。「自分、何しとん?」は、<お前は何をして
            るのか?>です)
茶をしばく                (コーヒーなどを飲むときに「茶をしばきに行こか」とい
          う言い方もします)
(まさ)

大阪のイメージ(続) 大阪弁編  ②会話などで使われる言葉

2024年08月25日 19時01分25秒 | その他
 大阪人同士で交わす挨拶も独特のもので、なかなか判りにくいと思いますが、代表的なものを列記してみます。

<挨拶などで>
まいど       (いつもお世話になってます)
おおきに      (ありがとう)
さいなら      (さようなら)
ほな        (そうしたら、これで失礼します)
よろしゅう     (ヨロシクお願いします)
もうかりまっか   (儲かっていますか?)
ボチボチでんなぁ  (おかげで、何とかやってます)

<日常の会話の中で>
あほやなぁー/あほか/あほちゃうか (バカという言葉は使いません) 
  これに対する切り返しは「あほちゃいますねん、パーですねん」です
あかん       (全然ダメ)
ほんま       (本当に)
めっちゃ      (最近の若者言葉と同じく、「メチャメチャ」と同じ意味)
なんでやねん    (なんで?)
かまへん      (かまわない)
 おもんな      (面白くない、洒落た場合は「黒犬」(=尾も白くない)です)
しゃーない     (仕方ない)

 してへん/してまへん/してまっかいなぁ/するかいな/せえへん
          (していない・しない)
ちゃうで      (違うよ)
せや/せやで    (その通り)
やってもた     (しでかした)
えらいこっちゃ   (大変なことや)
わやや       (駄目になる)
ハラ 立つわぁー  (腹が立つ)
ええねん/かまへん (良いのよ)
ずっこいなぁ    (ズルいなぁ)
なんそれ      (それどういうこと?)
知らんけどなぁ   (自分は知らないけれど)
懐さぶい      (手持ちの金が少ない)
 (まさ)
この項は<We Xpats Guide> <LINE SRORE>などを参考にさせていただきました。


2日前の夕焼け 西側に高層マンシャンがあり視界が限られていますが、この日は結構高い空で、バッチリでした

同上 伊丹空港に向かう飛行機が我が家近くを通ります
今日の夕食 冷奴/鯛のアラ炊き/野菜炒め/じゃこ天/メカブ
鯛のアラ炊き
野菜炒め チンゲン菜と椎茸のオイスター味

じゃこ天



大阪のイメージ(続) 大阪弁編  ①挨拶

2024年08月24日 19時50分16秒 | その他
(大谷選手の「40・40」が大きな話題でしたが、無事に達成、しかも満塁サヨナラコームランで達成というのですから、やはり何かを持っている人ですね。
このニュースをPCで見ている時に『浅田真央ノーバン始球式 ネット興奮』という記事の見出しがあり、これもクリックしました。昨日の西武-楽天戦に始球式に登場した、フィギュアスケートの浅田真央が、ノーバウンドで投球したとの内容でしたが、目が悪く興味心だけ旺盛なオジンは「ノーバン」を「ノーパン」と早とちりした次第です。興味本位の見出しに引っかかってしまいました。)

 さて、今年の異常な暑さで自宅待機時間が長くなりましたので、その間、地元大阪のことをあれこれと考えていました。

 大阪弁に関しては、このブログを始めた当初に、「大阪のイメージ」というテーマで、主に大阪弁について下記のような書き込みをしました。
大阪のイメージ  ① - 老いの途中で・・・ (goo.ne.jp)  (2016.4.19)
大阪のイメージ②   大阪弁・河内弁について ~その1~ - 老いの途中で・・・ (goo.ne.jp)   (2016.4.21)
大阪のイメージ③   大阪弁・河内弁について ~その2~ - 老いの途中で・・・ (goo.ne.jp)   (2016.4.26)
大阪のイメージ④  大阪弁のシャレ言葉 - 老いの途中で・・・ (goo.ne.jp)  
 (2016.4.27)
 夫々の内容は、今読み返してみても自分でもクスクス笑えるような内容なのですが、かなり合間があきましたので、「大阪弁」についてもう少し付け加えてみたいと思います。

 先ずは、大阪弁での挨拶に関してです。
 吉本新喜劇などの影響で、大阪弁は今や日本中で認知されている感がありますが、やはり大阪弁の魅力は、何か柔らかそうに聞こえる中で、独特の洒落っ気のある絶妙のやり取りにあり、これだけは小さい時から大阪弁の中で育った大阪人でないと対応できないものでしょう。

 そんな中で、感心するのが挨拶の時にもこの精神が生かされていることです。
 例えば、吉本新喜劇で有名になりましたが、食堂などに行き「邪魔するで・・・」に対して「邪魔するんなら、帰って!」というやりとりがありますが、これ以外にも直ぐに思い出す範囲でもいくつかあります。

「まいど!」に対する「おいど!」という切り返しの返事。(注:オイド=お尻)
・電話などで家族や親しい友人に、名前を言う代わりに「ワシや」と呼びかけると、「なんやタカか」との応答。  (注) <男性は自分のことを「ワシ」と言います>
「たのんまっせ」に対して、「頼まれ甲斐が、おまへんけど」
・これは以前にも、別の項で紹介したかと思うのですが、食堂などで少し年を取られたおかみさんに「お母さん」と呼びかけることがありますが、相手が少し機嫌の悪い時などは「何がお母さんや、あんたなんか生んだ覚えはないで」と切り返されます。


  関東の人に多いのですが、大阪での商談などでの挨拶は「儲かりまっか?」で、それに対する返答は「まあ、ボチボチでんなぁ」だと思い込んでいて、おかしなアクセントでいきなり「儲かりまっか?」と挨拶をする人がいますが、このような人は白い目で見られるか、又は「何や、あんた税務署か? 用ないわ はよインデンカ」というような対応でしょう。<用ないわ はよインデンカ>は<用事はないから、早く帰ってくれ>という意味です。

 大阪人は金儲けに関する事は直接的に言うのではなく、「儲かりまっか?」という挨拶は、これは本当に親しい仲間内などに対するある意味では冷やかしの挨拶なのです。(まさ)





不思議な感覚

2024年08月17日 19時12分40秒 | その他
 昨日の夕食後は打てない阪神の試合を見ても面白くないので、ウィスキーを横に置いてビデオを見ていたのですが、そのビデオは丁度8日前の夕方に録画したようで、映画の画面・音声と共に、その日(8月8日)の録画時間に起こった日向灘の地震の様子が生々しくテロップで流れてきました。

 音声による説明ではなく、緊急を意味するケタタマシイ金属的な音の後に地震の震度や津波情報が刻々と流れていて、当時の状況を改めて思い出しました。

 今までも、ビデオを見ている時に過去の緊急ニュースなどのテロップを見たことがありますが、このような記憶に生々しい大きな自然現象に関しては初めてなので、映画と共に不思議な感覚で観ていました。

 因みにこの時に観ていた映画は、「キリエのうた」という岩井俊二監督・アイナ・ジ・エンド主演の一風変わった長編の音楽映画でしたが、偶然にもこの映画には地震の場面もあり、これらのテロップは不思議なアクセントになっているようにも感じました。


 今週は生協の配達もお盆休みとなっていますので、冷蔵庫の整理週間。
普段から冷蔵庫の整理が出来ておらずに、色々なものが雑多に入っていて、偶にはこのように1週間配達がなくても余り困りません。
今日は冷凍庫の奥からウナギが出てきたので豪華食事となりました。(まさ)


玉子豆腐/ゴーヤチャンプル/う巻き/ウナギ蒲焼

ゴーヤチャンプル

う巻き

ウナギ蒲焼