〜小学校の女性教師が自宅で死体となって発見された。傍らには彼女の命を奪ったアンティーク時計が。
事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。
彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが…
『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。「BOOK」データベースより
僕は貫井徳郎さんが好きですが、世にいう一流の作家さんが陥る「スランプ」のような状態の時に書かれたものかもしれません(^_^;)
物語自体は読みやすく・・・というか、サラサラ〜って読めました。とはいっても、良い意味ではなくて、内容が薄く、人物にも好感や共感が得られず、台詞も軽薄で、読んでいて面白くなかったからです。
一人の女教師が殺されて、色々な関係者がそれぞれの目線で事件を捉え、犯人探しをするんですが、どれも全く決め手に欠け、中途半端なまま最終章にいきます。
チラチラ出てくる端正な顔立ちの刑事も、結局何にもせずに終わりますし、全員の追求も中途半端なまま終わります。
「貫井さんやから!きっと最後にはとんでもない結末がっ!」と期待して最後まで読んだだけに「なんじゃそら┐('~`;)┌」と、思わず声に出ました。
言い訳のような筆者のあとがきで「本来、作者が握る決定権(真相)を、読者に委ねてしまおうと企図したのです。本書内では十とおりの仮説を構築しました。まだまだ新たな仮説が組み立てられるはずです。・・・
(中略)本書を基に、そうした楽しみを読者に味わっていただきたい。それが、作者の希望です。」
って、なんか、ズルくないですか?
こういう楽しみ方が好きなミステリーファンも多いことでしょうが、僕はあきませんねぇ( ̄~ ̄;)
例えば、『ミステリー作家養成専門学校 』のようなものがあったとすれば、そのテキストに載ってそうな雰囲気で、「では、この物語の真相は?」みたいな・・・。
どんなオチでもいいので、一応、答えは用意して欲しいものです。
★★☆2.5です。
事故の線も考えられたが、状況は殺人を物語っていた。ガラス切りを使って外された窓の鍵、睡眠薬が混入された箱詰めのチョコレート。
彼女の同僚が容疑者として浮かび上がり、事件は容易に解決を迎えるかと思われたが…
『慟哭』の作者が本格ミステリの極限に挑んだ衝撃の問題作。「BOOK」データベースより
僕は貫井徳郎さんが好きですが、世にいう一流の作家さんが陥る「スランプ」のような状態の時に書かれたものかもしれません(^_^;)
物語自体は読みやすく・・・というか、サラサラ〜って読めました。とはいっても、良い意味ではなくて、内容が薄く、人物にも好感や共感が得られず、台詞も軽薄で、読んでいて面白くなかったからです。
一人の女教師が殺されて、色々な関係者がそれぞれの目線で事件を捉え、犯人探しをするんですが、どれも全く決め手に欠け、中途半端なまま最終章にいきます。
チラチラ出てくる端正な顔立ちの刑事も、結局何にもせずに終わりますし、全員の追求も中途半端なまま終わります。
「貫井さんやから!きっと最後にはとんでもない結末がっ!」と期待して最後まで読んだだけに「なんじゃそら┐('~`;)┌」と、思わず声に出ました。
言い訳のような筆者のあとがきで「本来、作者が握る決定権(真相)を、読者に委ねてしまおうと企図したのです。本書内では十とおりの仮説を構築しました。まだまだ新たな仮説が組み立てられるはずです。・・・
(中略)本書を基に、そうした楽しみを読者に味わっていただきたい。それが、作者の希望です。」
って、なんか、ズルくないですか?
こういう楽しみ方が好きなミステリーファンも多いことでしょうが、僕はあきませんねぇ( ̄~ ̄;)
例えば、『ミステリー作家養成専門学校 』のようなものがあったとすれば、そのテキストに載ってそうな雰囲気で、「では、この物語の真相は?」みたいな・・・。
どんなオチでもいいので、一応、答えは用意して欲しいものです。
★★☆2.5です。