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素直に感動!『影法師』by百田尚樹

2017年10月24日 | 小説レビュー
〜頭脳明晰で剣の達人。将来を嘱望された男がなぜ不遇の死を遂げたのか。
下級武士から筆頭家老にまで上り詰めた勘一は竹馬の友、彦四郎の行方を追っていた。
二人の運命を変えた二十年前の事件。確かな腕を持つ彼が「卑怯傷」を負った理由とは。その真相が男の生き様を映し出す。『永遠の0』に連なる代表作。「BOOK」データベースより


「自称・読書家」を名乗りながら、恥ずかしいことに百田尚樹作品を初読です(^_^;)

『永遠の0』や『海賊と呼ばれた男』など、絶賛の嵐ですが、何となくミーハーな気がして、今日まできました。

しかしながら、百田尚樹作品の一番目に、この『影法師』を読んで良かったです。素直に感動しました!

時代小説でありながら、大変読みやすく、ストーリーもキャラクターにも一切の無駄がなく、読んでいて気持ちいい「快読作品」ですね。百田尚樹氏の小説が売れるのも納得です。

さすがは売れっ子放送作家らしく、起承転結がしっかりしていて、読ませどころ、泣かせどころを心得た内容です。

「何故、彦四郎はそこまで?」と思いながら読み進めましたが、クライマックスからエンディングに至る過程で、全ての霧が晴れていきます。

美しい友情と思いやりの愛情、有言・不言実行の武士道、現代人が失いつつある「忘己利他」の精神、潔さ等々・・・。今こそ取り戻さなくてはならない教えのようなものが散りばめられています。

是非、映画化を望みます!
★★★★4つです。
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