『「人たらし」のブラック心理術』内藤 誼人著より。
ふつうなら、相手に何かを依頼して、事後に謝礼を渡したりするものだ。商品を受け取ってから代金を払うというシステムと同じになる。
むしろこれを逆にして、どうせ謝礼を渡すことが分かっているなら、先に渡した方が、説得も相手のやる気も違ってくるという。ただしそれがプレッシャーを感じさせるとなれば問題だろうが。
もし部下がいるなら、「あとでメシをおごるから」というより、先に食事をおごってから、頼みごとをするほうが、部下はやる気が出るという。
筆者の経験があった。それは講演会でも、先に謝礼をもらってしまった方が、なんとなく嬉しい気分でスピーチができるという。ところが、「後日、振り込みますから」と言われるとなんとなく気分が乗らないとホンネを述べている。
アンケートなども、前もって謝礼を渡してしまったほうが、返送率は高いという。全額ではなく、たとえ半分でも相手の心構えも違ってくるようだ。この事前謝礼法というのも覚えておいていいのかもしれない。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます