ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

言葉のアルバム・・・

2009年03月24日 | Weblog
「暮らしの風」2009.3月号より。

“ボイスステーション”という読者からの投書のコーナーがあった。今月のテーマは「寄せ書き」となっていて、新潟県のある女性からの投書の中にあったワンフレーズだった。そこの最後の一文は、寄せ書きについて「写真とは一味違った、言葉のアルバムなのだなと思う」とあり、実にうまい表現を使っていると思った次第。

この季節は卒業シーズンのためか、また退職や転勤などの変化があるためか寄せ書きが思い出される。人が離れていく場合と、結婚などの祝福の際にも書かれたりする。また、スポーツなどの激励時にも旗などにか書かれたものを目にすることもある。

つまり、寄せ書きは非日常的な場面で登場してくるものだったことにも気づく。この投書の女性は転勤が多い仕事のため、お別れ会のときに職場仲間から寄せ書きをもらうのが恒例になっているという。するとそこには、ふだんの会話には出てこないが、自分のことをこんなふうなイメージで感じていたのだということが書かれたりしているそうだ。

長年一緒に仕事をしていても、言葉には出せないままの思いもあるのだろう。そんな本音の部分が最後になって書くことによって現れてくるのだろう。それを後で読み返すことは、写真とは異なるがアルバムのようなものだと感じていたのだ。人によって表現が異なるのは、写真の表情がいろいろなのと似ていそうだ。

振り返ってみれば、自分もどこかで寄せ書きを書いてもらったような気もするが、もうそれがどこにあるのかさえも思い出せない。なくなってしまったのだろう。むしろ、人に書いた方が多かったような気もするな。

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