ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

社会の中での自由とは、束縛がないことでなはい。

2008年04月04日 | Weblog
「働く気持に火をつける」齋藤孝著より。

この本は今までの筆者の本とはちょっと違ってユニークだったのはかなり多くのページを割いて氏の独白が出てくることだった。上記のフレーズもそれに近い。

氏の考えでは、真の自由とは「社会の中で他者に働きかけていける技を一つでも二つでももっていること」だという。だから社会との接点が薄い存在のフリーターはかえって不自由なはずだと思っている。

だから今はやりたい仕事がない、もっと自由にしていたいと思っていても、そんな状態では本当の幸福感は得られないという。それは自身の実体験がそう言わせているのだろう。

齋藤先生は32歳で職を得るまでは定職がなかったと振り返る。いくら論文を書いたところで誰も読んでくれない、お金も払ってくれなかったのだ。市場価値もなければ、影響力もなかった。

たとえ、エネルギーはいくらあっても社会の中でぶつける場所や手段もなかったのだ。要するに不完全燃焼状態で、世の中全体を憎むようにさえなっていた。それは犯罪一歩手前のメンタリティと振り返っている。

とてもいまのベストセラー連発で人気の大学教授とは思えない時期もあったことを知って、驚いた次第。過去のそんな反動からか今ではいくら忙しくてもまだまだ仕事はし足りないという。若いころ蓄えたパッションはまだまだ燃え続けているようだな・・・

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