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2013年06月07日 | Weblog
「雑菌主義宣言!」齋藤孝著より。

ここでの小タイトルは“菊池寛にあって芥川龍之介になかったもの”となっていた。ちょっと興味深い。どちらも知名度の高い文学者だったが、菊池は文学的才能については、芥川のほうが才能があることはわかっていた。

純文学ではあっさりと負けを認めて、多くの人が楽しめるものを書く方向に向かったのだった。そして、『文芸春秋』という雑誌のフィールドを作って、ほかの作家に原稿料を払って、文士たちの暮らし向きを救済、向上させていこうと考えたのだ。

一方芥川龍之介は文学的才能は優れてはいたが、自分を追い込む傾向があったため、三十五歳で自ら命を絶ってしまった。ある意味彼には雑菌的な社会適応力がなかったと齋藤氏は語っている。

むしろ雑菌主義とは、厳しい現実社会を乗り切っていくためには必要なことだということだった。ただ単に純粋だけを求めても行き詰まることもある。むしろ生きるために必要なのはしぶとさなのだろう・・・な。


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