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アリは、スポーツ選手なのに「おしゃべり」が技になったはじめての人物である。

2013年09月24日 | Weblog
アリは、スポーツ選手なのに「おしゃべり」が技になったはじめての人物である。

「自己プロデュース力」齋藤孝著より。

アリといって、すぐにその選手を思い出すことができるのはもう50代以上の人だけだろう。モハメド・アリは世界を変えたボクシングの革命児ともいわれている。

彼の有名なフレーズは「蝶のように舞い、蜂のように刺す」だった。これは彼を象徴する永遠に残る名言だろう。リングの中で華麗なステップを踏みながら、するどいパンチを繰り出す様子が目に浮かぶようだ。

黒人差別と戦い、ベトナム戦争に反対し、徴兵を拒否してチャンピオンのタイトルを剥奪されていた。しかも、ボクサーとしての最盛期にボクシング界かた追放されていたのだ。

ところが、不屈の精神でその後チャンピオンに返り咲いている。彼は自分を世の中にどう売り出していくか、意見をきちんと伝えるかという、自己プロデュースの天才だと、齋藤氏はいう。

もともと生まれつきのおしゃべりだったそうだが、それを自分の技として磨いていったからこそ、彼は全米でも尊敬される人物になったのだ。宣言した言葉と行動が常に一致していたのだろう。