ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

全員が浪人で、なおかつ中に入ってみたら五浪の人がいちばん多かった。

2013年04月13日 | Weblog
「頑張りのつぼ」兵頭ゆき著より。

これも千住さんの話だった。芸大に二浪で入るだけでもすごいことだった。千住さんの学年には現役で入ったのは一人もいなかったという。まるで別世界の大学のように思える。何年かかっても誰もが第一志望の大学に入りたいと思っているのだろう。

五浪が一番多いとは驚いてしまう。並みの神経なら三浪もすればめげてしまいそうだ。それだけ必死の人たちばかりが集まっている大学で、世間一般の大学とは全く異質だとがわかる。

何浪したからといって合格する保証はないから厳しい。父親は慶應大学の教授で、第二志望で慶應を受けることは絶対させなかったという。そして、人生常に第一志望だけで生きていけと、芸大以外は受けさせてもらえなかったと振り返る。

今どき、こんな厳しい教育方針の両親はいるのだろうか。千住さんは絵はうまかったそうだが、高校時代に彼よりうんと絵が上手な人たちは、結局絵描きにはなっていなかったという。

しかし、千住氏はめちゃくちゃ絵を描くことが好きで、それを人に見せたいと思っていたそうだ。だから、絵以外、自分を生かす道はないと思っていたからこそ、芸大に落ちた時でも何時間描いても苦ではなかったのだ。一流になる人はやはりどこかが違う。