ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

「周囲が反対するときこそ、実行するべき」という信念。

2010年01月10日 | Weblog
「プレジデント」2009.12.14号より。

これは「ネバー・ギブアップ」というタイトルで書かれている中での、銀座テーラーグループ社長の鰐渕恵美子さんの言葉だった。ここでは“生き残るためには変わらなければ”というのがテーマになっていた。

それまで専業主婦であった鰐渕さんが、バブル崩壊後に社内の改革が必要だと仕事に取り組んだのは92年だった。放漫経営からの危機感を感じて生き残るための社内改革を行ったのだ。

まず当時男性だけをターゲットにしていたテーラーの世界に、婦人服を持ちこみ新しい市場を開拓しようとした。ところが、当然ながら古い社員からは猛烈な反対があった。そこで「反対するなら私の考え以上の提案をしてほしい」と訴えたという。

結局社員は「そこまで言うなら」ということで、鰐渕さんの指示に従ったのだ。彼女は二人の娘が通う学校の母親たちに服を売り歩いたのだった。(二人の子供が娘だったというのも幸運だったのだろうか、またそれを活かそうという着想もすごい)それが業務回復の原動力になり今では主力事業だという。

さらに社長に就任してからは、若い人たちの育成のために「テーラー技術学院」という教育事業を始めていた。会社の永続発展のために必要なのは、自社の業務に“究極の付加価値”をつけていくことだというのが信念でもあった。そして、銀座テーラーにとっての付加価値は、お客様の素晴らしさだという。それは、政財界のトップクラスの方々が会社を支持してくれていることだった。

鰐渕さんは、『五年、十年先になって、お客様に「そうか、銀座テーラーは洋服屋だったのか」と驚かれるように進化したいものです』と語っている。それに必要なのは“ネバー・ギブアップ”の気持ちを持ち続けることだと思っている。

(蛇足)ダーウィンの「種の起源」・・・「生き残るものは強いからでも賢いからでもない。環境に最も適応したものである」という部分もしっかり引用されていた。