素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

関西花の寺二十五カ所めぐり1日目~鶴林寺・應聖寺~①

2023年06月13日 | 日記
 20世紀の後半、昔から「ボタン寺」、「アジサイ寺」など、「花の寺」と称される関西一円2捬4県の25ヶ寺が集まって「関西花の寺二十五ヵ所霊場会」が結成された。四季折々、花を縁に参拝する人も多い。

 今回は、平家物語でもお馴染みの沙羅双樹の代用になっている「ナツツバキ」(亜熱帯でない日本では沙羅双樹は生育しない)を求めて1泊2日の旅に出かけた。

 8時ちょうどに家を出て、名神、阪神高速神戸線、第二神明、加古川バイパスと心配していた渋滞にもかからず10時20分に鶴林寺に到着した。
 三重塔(室町時代)がパッと目に入った。
 高句麗の僧、恵便法師が、物部氏ら排仏派の迫害を逃れて、この地に身を隠していたのを、聖徳太子が法師の教えを受けるため、この地に来られた。587年秦川勝に命じて精舎を建立し、刀田山四天王寺聖霊院と名付けられたのが始まりだと伝えられている。天永3年(1112年)鳥羽天皇から勅願をいただき、「鶴林寺」と寺号を改めた。本堂(室町)と太子堂(平安)は国宝である。
          
本堂の前、左右に菩提樹と沙羅双樹が植えられていた。
  
菩提樹の方は見頃を過ぎていた。 
境内には11の建物が配置されているが、新薬師堂が興味深かった。
  薬師如来の守護神である十二神将のひとり、摩虎羅(まこら)大将は「ウィンクする仏像」としてテレビでも紹介され人気があるという。
  

 寺で一番有名なのは、宝物館で見ることができる聖観音立像(白鳳時代)、通称「あいたた観音」で、当時の主流であったすまし顔直立不動の仏像とは違い、腰をひねったセクシーな顔つきをしているとのこと。宝物館の入館料を節約してパス。今度、一人で来た時の楽しみに取っておくことにした。退職してすぐに買って、寺巡りのバイブルとなった「目覚めよ仏慾!隠れた(宝)寺、教えます。関西の寺」(京阪神エルマガジン社)の写真である。
11時45分鶴林寺を後にして應聖寺へと向かう。続きは日を改めて。
 
コメント
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