素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

事始め

2023年12月13日 | 日記
 今日は、新年を迎える仕度をする、正月の事始め。江戸時代には城中も庶民もこの日に江戸中が大掃除だったらしい。そして、松飾り用の松の枝を山へ採りに行く、松迎えがあった。新年の干支にあたる年男が、新年の恵方にある山から採ってくるのが習わしだった。門松は、正月の神さまである年神さまを迎えるための大切な目印だった。

 高校を卒業するまでは我が家でも、この日ではなかったが、年末の3週か4週の日曜日に大掃除をしていた。畳を運び出して天日干しをして、その間に、天井や欄間のすす払い、障子のさんのほこり取り、畳の下に敷いてあった新聞紙の取り替えとほぼ1日仕事だった。畳をパンパンとたたき埃を出して敷きつめた後、絞った雑巾で水拭きをしたら父の「終わり宣言」が出る。懐かしい思い出である。

 今日の昼のニュースの中で、成田山新勝寺の「すす払い」の様子が中継されていた。大本堂のすす払いは参拝客に迷惑をかけないよう早朝に行うのが習わしで、この日も午前5時前から始まった。大勢の初詣客を迎える大本堂では僧侶と職員の約40人が仏像や仏具を拭い、ササ竹を使って軒下のほこりを払い落とした。このササ竹は8mほどあるみたいで、アナウンサーが特別に持たせてもらっていたが、かなり苦労していた。
  導師の伊藤照節寺務長(67)が朝護摩ですす払いの開始を告げ、始めに僧侶らが本尊不動明王を清め、仏具は布で磨き上げ、本尊の両脇に立つ四大明王をはけで払った。296畳の畳は一斉にほうきで掃いた。
 一般家庭での大掃除風景は見ることはないが、各地の寺院の大掃除は風物詩としてテレビや新聞でよく見かける。

 旅寝して みしやうき世の 煤はらひ  芭蕉

 煤掃きて しばしなじまぬ 住居かな  許六

 今日は、落ち葉を掃く。ボチボチと一部屋ずつ大掃除をして行こうかな。

 




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今年の漢字は「税」

2023年12月13日 | 日記
 「今年の漢字」の発表があった。この一年を振り返るひとつのきっかけとなる。息子は「虎で決まりやろ」と言ったが、私は「それでは余りにも小さいやろ、セリーグの一球団が日本一になったことが今年の漢字ではいかがなものか」と異議を唱えた。

 世界規模で見れば「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」と国連が警鐘を鳴らしたように世界各地で厳しい気候変動に見舞われた。ウクライナ侵攻を巡る情勢も好転の兆しはない。その上、イスラエルとハマスの間で激しい戦闘の応酬で国連は機能不全に陥っている。アフリカでも東アジアでも民族紛争が起こっている。

 それらを考えると私の推しは「酷」かな?残酷・冷酷・酷暑おまけに岸田政権への酷評もある。

 
トップ10から選ばれたのは「税」であった。
 

確かに「税」のことは、いろいろ出たが焦点が定まらず、増税?減税?よくわからないまま空騒ぎのようにしか印象に残っていない。「なんかピンとこない漢字が選ばれたなあ」と息子と意見が一致した。


 次は、元々ある四字熟語の漢字を変えたり、もじってみたりする言葉遊びで今年の世相を漢字4文字で表現した「創作四字熟語」の発表を楽しみにしておこう。

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