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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

成人式の年齢で一石が投じられた

2022年01月14日 | 日記
 民法の改正に伴ともなって、成人年齢は4月に20歳から18歳に引き下げられる。ほとんどの自治体が来年の成人式は今まで通り20歳でとしている中で三重県伊賀いが市は成人式の対象を18歳にする方針を打ち出し、23年5月に初めてとなる「18歳の成人式」を行う予定。成人式を「社会が成人として扱あつかうことを確認する節目」と位置づけ、法改正に合わせて実施することを決めたという。ただし、従来の1月実施となると、受験や就職活動の準備で多忙な時期と重なることに配慮し、ゴールデンウイークに式を開く予定。移行期間のため、来年に限って「19歳の成人式」は3月、「20歳の成人式」は1月に開催する。このことがニュースで大きく取り上げられ論議を呼んでいる。

 ただ行政側の「成人としての責任を自覚するための式」という位置づけと「懐かしい仲間と久しぶりに旧交を楽しむ同窓会」的な場という感覚の参加者との意識のギャップは甚だしく論議はかみ合っていない。

 私自身は成人式は出ていないし関心もなかったので参加者の思いはよくわからない。私の中学時代だとクラスで5~7名は卒業後仕事に就き、大半が高校を卒業後就職、短大、大学まで進学したものは4,5名ぐらいだったから9割は18歳で経済的に自立していた。4年制大学に進学した者は20歳で成人と言われても親の保護の下にあるので一人前という思いが持てなかった。経済的に自立しているしていないが大きな基準としてあったように思う。一律に年齢で切ることはできないなという思いが私の底流にはある。

 江戸時代までは、12~15歳ぐらいを節目として、頭髪、服装、名前などを変え成人としての扱いをしていたが、明治9年(1876年)に『自今満弐拾年ヲ以テ丁年ト相定候』との太政官布告が出され、満20歳が成年年齢と定められた。その後、明治23年(1890年)の旧民法、明治29年(1896年)の民法にも引き継がれ、現在に至った。

 実に146年ぶりの大改定だから混乱は仕方がない。

 私は式よりも、初めての選挙権行使にお祝いの意味もつけて特典を与えたらいいのではないかと思う。選挙に行って一票を投じることが社会参加の一歩になるような気がする。

 【変更あり】
クレジットカード、カードローン:20歳から18歳へ
婚姻が可能な年齢:男18歳・女16歳から男女とも18歳へ

【変更なし】
飲酒:20歳未満は禁止
喫煙:20歳未満は禁止 
ギャンブル<カジノ>:20歳未満は禁止
ギャンブル<公営ギャンブル/競馬・競輪・競艇など>:20歳未満は禁止
ギャンブル<パチンコ>:18歳未満は禁止
選挙権:18歳(平成28年に20歳から18歳に変更されている)
裁判員制度:当分の間は20歳以上
税金:20歳

を考えると、18歳になった時点で、選挙権、借金、婚姻の3点に関してのわかりやすい冊子を渡し自覚と責任を促し、式は20歳のままでいいのじゃないかと思っている。

コメント
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