素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

マンボウ

2021年04月02日 | 日記
「マンボウ」という言葉で私が連想するのは「北杜夫」。《ドクトルマンボウ航海記》や《ドクトルマンボウ青春記》を高校時代に読んだ。詳細はすっかり記憶の底に沈んでしまったが、いい加減さとユーモアに満ちていて肩の力を抜いてくれたように思う。青春時代の生き方に影響を与えられた一人である。
 50年以上前の「マンボウ」は心をほっこりと温めてくれるものであったが、令和の「マンボウ」は人の心を乱す《まん延防止等重点措置》。いよいよ5日から大阪府、兵庫県、宮城県で適用することが正式決定した。今や大阪府はコロナ報道の主役となってしまった。私の周りでは「先手必敗の吉村」との声が多い。早目早目に施策を言い出すのだが、引っ込めるのも早目早目で、ブレーキとアクセルのタイミングが結果としてずれている感があるというのである。コロナウイルスのほうがしたたかであった。というのが1年間過ごしてきて得た結論である。Hさんなどはブチ切れて「マンボウより《コロナウイルス感染拡大お手上げ宣言》を出して、みなさんひとり一人の責任でかからないように頑張ってください!と言われた方がすっきりする。マスク会食とかややこしい言わないで、外食は一人でする。その代り時短要請なし。とにかく集団での人の動きを止めない限りダメだ」と飛沫が飛ばないように怒りを腹に収めて持論を展開した。淡路島へ一泊旅行してきたなどと言えば飛沫を浴びかねないと思い、黙って聞くしかなかった。
 妻は4月16日~18日に予定している「山野草展」がどうなるのかが心配の種。ニュースを見るたびため息の数が増えて来た。
 「ヨシムラマンボウ後悔記」とならないことを切に願っている。
コメント
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