日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

第68世御法主日如上人猊下御指南(H25.7)

2013-07-13 | 日如上人御指南

 

平成25年7月度 広布唱題会の砌

 

於 総本山客殿 

 

(大日蓮 平成25年8月号 第810号 転載)

 

 皆さん、おはようございます。
 本日は、七月度の広布唱題会に当たり、皆様には多数の御参加、まことに御苦労さまでございます。
 本年も既に七月に入りましたが、皆様には僧俗一致・異体同心して、日夜、折伏誓願達成へ向けて御精進のことと存じます。
 特に、本年度は十一月には、御影堂の大改修落慶法要が行われることになっております。
 されば、それまでには全支部が折伏誓願を達成して、晴れて仏祖三宝尊に御報告申し上げ、御照覧を仰ぎたいと思っております。
 もちろん、それには様々な困難と幾多の障害が立ちはだかることは必定であります。しかし、講中が一致団結して誓願達成へ向けて唱題に励み、その功徳と歓喜をもって全員が立ち上がり、折伏を実践していけば、必ずや仏天の加護によって、いかなる障魔も打ち砕き、必ず誓願を達成することができると思います。
 上杉鷹山の言葉にも「為せば成る 為さねば成らぬ 何事も成らぬは人の 為さぬなりけり」とありますが、私どもの誓願も必ず「為せば成る」と確信し、いよいよ勇猛精進されますようにお願いをいたします。
 さて、皆様方もよく御承知の通り、昨今の混沌とした世情を見ますると、国内外ともに、人心は極度に撹乱して、至る所で争い事が絶えず、混乱が混乱を呼び、不幸が不幸を呼び、解決の糸口さえ見えずに、人々はただいたずらに喧噪を極めているばかりであります。
 こうした窮状を打開するためには、末法の御本仏宗祖日蓮大聖人の仏法をもってする以外にはなく、そこに今、我々がなすべき大事な使命と責任があることを知らなければなりません。
 大聖人様は『兵衛志殿御返事』に、
「末法になり候へば、人のとんよくやうやくすぎ候ひて、主と臣と親と子と兄と弟と評論ひまなし。まして他人は申すに及ばず。これによりて天もその国をすつれば、三災七難乃至一二三四五六七の日いでて、草木かれうせ、小大河もつき、大地はすみのごとくをこり、大海はあぶらのごとくになり、けっくは無間地獄より炎いでて上梵天まで火炎充満すべし」(御書1182)
と仰せであります。
 まさしく、この御文にお示しのように、末法の時代になると、人の貪欲も盛んになり、互いに私利私欲のために争いを起こし、人間関係も、親子兄弟の間柄でさえ反目し合い、まして他人同士においては、醜悪な争いを繰り広げて修羅闘諍の姿を現じてしまうのであります。その上、人心の撹乱が広く国土世間にまで及び、三災七難が盛んとなり、国土も荒廃し、濁悪の世界を生み出していくのであります。さらに、こうした悪現象が輪廻して、ますます人々の心がむしばまれ、さらに悪現象を生じて泥沼化していくのが現状であります。
 しこうして、これらの悪現象を現じていく、その根本原因は何かといえば、大聖人様は『立正安国論』に、
「倩微管を傾け聊経文を披きたるに、世皆正に背き人悉く悪に帰す。故に善神国を捨てゝ相去り、聖人所を辞して還らず。是を以て魔来たり鬼来たり、災起こり難起こる。言はずんばあるべからず。恐れずんばあるべからず」(御書234)
と仰せであります
 すなわち、人心が撹乱し、世の中が乱れ、三災七難等が起こる根本原因は、ひとえに邪義邪宗の謗法の害毒によると仰せであります。
 されば、この謗法の退治なくしては、一人ひとりの幸せも、世の中の平和も、仏国土の実現もかなわないのであります。
 大聖人様は『曽谷殿御返事』に、
「涅槃経に云はく『若し善比丘あって法を壊る者を見て、置いて呵責し駈遣し挙処せずんば、当に知るべし、是の人は仏法の中の怨なり。若し能く駈遣し呵責し挙処せば、是我が弟子、真の声聞なり』云云。此の文の中に見壊法者の見と、置不呵責の置とを、能く能く心胆に染むべきなり。法華経の敵を見ながら置いてせめずんば、師檀ともに無間地獄は疑ひなかるべし。南岳大師の云はく『諸の悪人と倶に地獄に堕ちん』云云。謗法を責めずして成仏を願はゞ、火の中に水を求め、水の中に火を尋ぬるが如くなるべし。はかなしはかなし。何に法華経を信じ給ふとも、謗法あらば必ず地獄にをつべし。うるし千ばいに蟹の足一つ入れたらんが如し。『毒気深入、失本心故』とは是なり」(同1039)
と仰せられているのであります。
 私どもは、今こそ、この御金言をしっかりと胸に刻み、一人ひとりが地涌の菩薩の眷属として、勇猛果敢に折伏に立ち上がらなければなりません。
 今、世の中を見渡すと、いかに池田創価学会をはじめ邪義邪宗の害毒によって苦しんでいる人が多いことか。
 大聖人様は『唱法華題目抄』に、
「末代には善無き者は多く善有る者は少なし。故に悪道に堕せん事疑ひ無し。同じくは法華経を強ひて説き聞かせて毒鼓の縁と成すべきか。然れば法華経を説いて謗縁を結ぶべき時節なる事諍ひ無き者をや」(同231)
と仰せであります。
 どうぞ、皆様にはこの御金言を拝し、一人でも多くの人に対して、一切衆生救済の大慈悲行である折伏を行じて、もって近くは本年度の折伏誓願の達成、遠くは一天四海広宣流布を目指して勇猛精進されますよう心からお祈りを申し上げまして、本日の挨拶といたします。

 

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