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手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

ヤマザクラの、柾目と板目板

2020-02-16 | 建材
まずは・・・板の画像から。



辺材は淡い黄褐色。

心材は褐色で、
時に暗緑色の縞模様を呈しており、
辺心材の境界は明瞭。

木理はほぼ通直。

肌目も緻密で光沢をもつ。

やや重硬で反りや曲がりが少なく、
加工性も良い。

割裂しやすいので、
注意が必要。

耐朽性は中程度。

用途は造作材、装飾材、家具、楽器、彫刻、曲げわっぱなど。

山桜・・これからの季節にピッタリ!

2020-02-15 | 建材
ヤマザクラはバラ科。
ちょっと意外な科目。

それでは画像を。



分布は本州(宮城県、新潟県以西)、四国、九州、南朝鮮。

樹形は盃型。

樹皮は紫褐色~暗紫褐色で、
横長の皮目が目立つ。

葉は長さ7~13㎝の
長楕円形~倒卵状長楕円形~卵形で互生する。

葉の先は尾状に鋭く尖り、
葉縁には毛状の細かい鋸歯がある。

葉は直径2.5~3㎝。

淡い桃色の花弁を5枚持ち、
若葉と同時に開く。

核果は直径8~10㎜の球形で、
黒紫色に熟す。

榀の柾目・板目板

2020-02-09 | 建材
まず画像を。


辺心材の境界は不明瞭で、
辺材は淡い黄白色~淡い褐色。

心材は淡い黄褐色~褐色を呈している。

木理は通直で、
肌目も緻密。

軽軟で乾燥・加工は容易だが、
割裂しやすいので、
注意したい。

耐朽性は極めて小さい。

用途は、多くは合板用材、塗装下地材とされるが、
家具、器具などにも、用いられる。


榀・・シナ

2020-02-08 | 建材
シナノキ科
別名シナ、アカシナ。

それでは画像を。


分布は北海道、本州、四国、九州。

樹形は卵形。

樹皮は暗灰色で
縦に裂けており粗面。

葉は長さ6~9㎝の歪んだ心形で互生し、
長さ3~5㎝の葉柄をもつ。

葉の先は尖り、
葉縁にはやや不斉な鋸歯がある。

葉の脇から長い柄のある
集散花序を垂らし、
直径約1㎝の淡い黄色の花を、
20~40個付ける。

堅果は灰褐色の小さな球形で、
暗褐色に熟す。

樹高15~20m
幹径50~100㎝
花期6~7月
熟期9~11月

カツラの柾目・板目板

2020-02-02 | 建材
まず画像を。


上段が柾目板。下段が板目板。

辺材は緑色を帯びた黄白色。

心材は褐色で、
辺心材の境界は明瞭。

材色が濃いものをヒガツラ、
淡いものをアオガツラと呼び、
一般にヒガツラの方が優良材とされる。

木理は通直。

肌目も緻密。

軽軟だが靭性が高い為、
反りにくく、
加工性も良い。

耐朽性は中程度。

用途は造作材、化粧用単板、家具など。

桂・・カツラ

2020-02-01 | 建材
カツラ科。
別名オカツラ、カモカツラ。

それでは画像を。


分布は北海道、本州、四国、九州。

樹形は広卵形。

樹皮は暗灰褐色で、
深く縦に裂けて、
薄片状に剥落する。

葉は長さ3~8㎝の円形で対生し、
淡い紅色の長い葉柄をもつ。

葉の先は円形~少し尖り、
葉縁には波状の鈍鋸歯がある。

花は長さ3~4㎜の紅紫色で、
葉が出る前に咲く。

袋果は長さ約1.5㎝のやや湾曲した円柱形で、
紫褐色に熟すと割れる。

樹高25~30m
幹径130~200㎝
花期4~5月
熟期8~10月

トチノキの板目板と塗装仕上げ

2020-01-26 | 建材
先ず画像から見てみよう。



上段が板目板の画像。

全体に淡い紅黄白色~淡い赤褐色。

辺心材の境界は不明瞭。

絹糸光沢を有し、
板目面に著しいリップマーク(さざ波模様)を持つ。

肌目は緻密だが、
木理はやや交錯。

やや軽軟で加工性は良いが、
狂いやすい。

耐朽性は小。

用途は化粧用単板、家具、合板など。

画像の下段は、
絹糸光沢ブラウン仕上げの画像。

トチ材独特の絹糸光沢を表現するために、
まず、素材に黄色の染料着色剤を塗布する。

その後、更に染料着色剤で着色された、
目止め剤をワイピングする。

中塗り後、染料着色系の塗膜着色材を、
スプレーで補色し、上塗りをする。

全てに染料系着色剤を使用するのが、
この仕上がりのポイントである。


橡の木・・一字でトチノキと読むのか?

2020-01-25 | 建材
トチノキ科で別名オオトチ、クリトチ。

樹の画像は・・


分布は北海道、本州、四国、稀に九州にも産す。

樹形は広卵形。

樹皮は灰褐色で、滑らか。

葉は5~7個の小葉をもつ
大型の掌状複葉で、
対生する。

小葉は長倒卵形で、
中央のものが最も大きく、
長さは15~40㎝。

葉の先は急に尖り、
葉縁に疎大な重鋸歯がある。

枝先に長さ15~20㎝の円錐花序を直立させ、
紅白色の小花を多数つける。

蒴果は3~5㎝の倒卵形状円形で、
赤褐色に熟す。

樹高20~30m
幹径60~200㎝
花期5~6月
熟期9~11月

イタヤ楓・・柾目、板目板。

2020-01-19 | 建材
美しい板目の画像。
上段が柾目板、下段が板目板。



全体に桃灰色〜淡い桃褐色。

辺芯材の境界は不明瞭。

特有の絹糸光沢を持ち、
繊維の屈曲が著しいものは、
波状杢、縮杢などの杢目を現す。

木理は通直、
肌目も緻密。

やや重硬な為、
加工生にやや難があるが、
靱性が高くて割れにくい。

耐朽性は小〜中程度。

用途は床板、床柱、家具、楽器など。

イタヤカエデ・・漢字では”板屋楓”

2020-01-18 | 建材
カエデ科・・・別名はイタヤ、イタヤモミジ、トキワカエデ。

樹の画像は


分布範囲は、北海道、本州、四国、九州。
日本全土に分布している。

樹型は横楕円径。

樹皮は暗褐色で平滑。

紙質の葉は、掌状に浅く、
5〜7裂した長さが7〜15㎝の扁円形で、
対生する。

4〜12㎝の葉柄を持ち、
葉の先は尖がっているが、
葉縁には鋸歯がない。

枝先に散房花序を出し、
直径5〜7㎜の黄緑色の小花を多数付ける。

翼花は鋭角に開いた
二枚の羽を持ち、
羽を含めた長さは2〜3㎝。

樹高18〜20m
幹径90〜100㎝
花期4〜5月
熟期8〜10月

ブナの柾目・板目板

2020-01-12 | 建材
ブナは散孔材なので、
道管の跡が、ぱらぱらと散在する。

画像から



色白な材色だ。

辺心材とも淡い黄白色~淡い褐色。
通常、辺心材の境界は不明瞭。

褐色で不規則な断面の
偽心材を伴っていることが多い。

肌目が緻密で、
やや重硬ながら、
加工性は比較的良い。

半面、
変色や乾燥による狂いが出やすいので、
注意が必要。

耐久性は極めて小さい。

用途は床材、造作材、家具、合板など。


ブナ。漢字で書くと・・橅

2020-01-11 | 建材
ブナ科に属し
別名はシロブナ、クロブナ。

木で無いと書くが・・?

画像で見てみよう。



北上山地のブナ林は有名だが、
ホッコリする木肌の色合い。

分布は北海道南部、本州、四国、九州。

樹形は卵形。

樹皮は灰白色で滑らか。

紙質の葉は、
長さ5~8㎝の菱状卵形で互生する。

葉の先は鋭形で、
葉縁には波状の鈍鋸歯がある。

黄色の雄花序は、
枝の下に数個ついて、
下垂する。

雌花序は淡い緑色で、
枝の上部の葉腋に咲く。

堅果は長さ1~1.6㎝の円錐形。

軟らかい棘のある殻に包まれ、
褐色に熟すと4裂する。

樹高20~30m
幹径80~150㎝
花期5月
熟期9~10月

カバ材の和風民芸調仕上げ

2019-12-15 | 建材
民芸調仕上げの画像から・・



和風民芸調仕上げに対する考え方は、
ヨーロッパなどでも同様だが、
技法的には、
あまりこらない仕上げを言い、
素材のラフ感をそのまま表現する。

色ムラになり易い、
カバ材の逆目を逆に強調した、
塗装である。

染料・顔料着色剤を、
濃色にしたもので、
素地着色を施すが、

素地着色を濃色とする理由は、
色ムラがあっても、
全体に色を付けたいからである。

カバ材の中間色ブラウン仕上げ

2019-12-14 | 建材
仕上げ状況を画像で・・



色味が少し濃くなった。

カバ材は逆目が多い為、
素地着色材が濃くなるに従って、
色ムラが出てくる。

淡彩ブラウン仕上げと
同様な下地処理を施し、
塗膜着色にウエイトを置いて、
濃色にもっていく。

塗膜着色にウエイトを置くことは、
それだけ現場塗装が難しくなり、
工場塗装にしなければならない。


カバ材の彩色・・淡彩ブラウン色仕上げ

2019-12-08 | 建材
まず仕上り画像から・・



カバ材は材質が硬く、
素地着色材に
顔料着色剤のみを使用すると、
木肌部分が着色しにくい傾向があるため、
染料と顔料を混入した
目止め着色剤で、
適度な木肌着色と、
道管着色を同時に行う。

下塗後、
スプレーで補色着色を行い、
均一に整えてから、
上塗りを施す。

全体的な均一感を主体とした、
仕上げ方法である。