手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

ナラ材の素地着色ブラウン色仕上げ

2019-07-28 | 建材
一般の家具塗装には、
素地着色と塗膜着色の、
二段着色法が用いられている。

因みに・・ナラ材は家具に多く用いられる。

着色の参考画像


素地着色の方法は、
目止め着色剤を刷毛塗りし、
ウェスで拭き取る方法が、
多く用いられているが、
材色の差をカバーできない為、
スプレー塗装法の
塗膜着色で調整する。

目止め着色剤は、
通常顔料系が用いられるが、

堅密な素材の場合、
道管部分には入るが、
木肌部分には着色しにくい。

この画像は、
素地着色のみで、
目止め剤に染料と顔料を混入し、
着色した例である。

水楢の髄線着色仕上げ・・訳の分からない仕上げ

2019-07-27 | 建材
まず・・画像を見ないと、
何が何やら?

画像は


染料着色したものは、
ナラ材特有の髄線部分が、
他の部分より硬く、
染料の吸い込みが少ない為、
明るい色になっている。

上段の写真を参考に。

これに対し、
薬品着色(ナラ材を密閉容器に入れ、
その中でアンモニアガスを発生させ、
ナラ材が持つタンニンと、
反応させ発色させたもの)
では、
逆に髄線部分が、
濃く発色している。

下段写真参照。

これが、染料発色と
薬品発色の大きな違い!

水楢は、日本の広葉樹の中で、最も生産量が多い。

2019-07-21 | 建材
生産量は特に北海道が多く、
次いで岩手、福島、岐阜、島根の順。

まずは柾目板の虎斑画像


独特の紋様を呈する。

辺材は淡い紅色を帯びた白色。

心材はくすんだ淡い褐色で、
辺心材の境目は明瞭。

木理は交錯し、
肌目も粗い。

ここで板目板の画像を


伸張・反張しやすく、
特に乾燥には注意が必要。

重硬な為,加工性もやや悪い。

耐朽性は中程度。

家具用材としての利用が最も多く、
最近、家ダニの発生が少なくなると言う事から、
フローリング材として需要が増加。

カシワはウイスキーの樽材として
重宝される。

この他
運動用具、造船、器具、そして・・
欧州向け棺材として、・・・

水楢(ミズナラ)・・

2019-07-20 | 建材
国産材広葉樹の水楢。
ブナ科で別名ナラ、オオナラ。

まずは樹形の画像を


分布は・・・
北海道、本州、四国、九州・・・日本全土に分布。
南サハリン、朝鮮など。

樹形は広卵形。

樹皮は灰褐色で、縦に不規則の割れ目が入り、
剥落する。

葉は長さ5~20㎝の倒卵形で互生し、
葉縁の鋸葉は、大きな三角形で、
先が尖る。

穂状の雄花序は長さ6~8㎝で、
黄褐色の小さな花を多数つけて、
枝の下部から下垂する。

黄緑色の雌花序は、
上部の枝の葉腋に付く。

堅果は長さ2~3㎝の長楕円形で、
濃褐色に熟す。

ケヤキ色標準仕上げ II

2019-07-14 | 建材
標準仕上げ I に近い色味。

先ずは画像


ケヤキ材の年輪内の
綾目を強調する為、
やや濃度の高い染料着色剤を
素地着色剤として、
使用している。

素地着色剤が
細かい道管に浸透し、
美しい綾目模様が、
強調される。

紅ケヤキ色仕上げ

2019-07-07 | 建材
前回に続いて色仕上げ。

今回は・・紅いろ。
まずは画像


赤色の染料で素地着色を行ない、
下塗りを施してから、
目止め剤で
孔圏部(環孔材の道管が分布する春材部の初期部分)の
道管着色を行なう。

更に中塗りをして、
研磨後上塗りをする。

孔圏部の深い道管(年輪)のみを
強調したい場合は、下塗を施し、

年輪中の小道管も表現したい場合は、
下塗りをごく薄く塗装しなければならない。

ケヤキの木地蠟仕上げ

2019-07-06 | 建材
先ずは画像を見てみよう!



シブすぎる色合い。
これちょっと・・ケヤキの良さが、
消えちゃっていませんか?

ケヤキ材を使用し、
漆の色調と深み感が、
年輪の模様を引き立たせる、
高級な塗装法・・とある。

ケヤキの材質は硬く、
摺り漆の加工中でも、
傷が付きにくい。

塗装工程は
生漆と砥の粉で目止めし、
透臘色(すきろいろ)漆を塗り重ね、
・炭研ぎ
・摺り漆
・胴摺り
の各工程を経て磨き上げ、
蠟色仕上げとする。