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見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

蝦夷松、椴松  エゾマツ、トドマツと読む

2019-01-26 | 建材
蝦夷松は別名クロエゾマツ
マツ科の常緑樹で、樹高は30〜40m.
10階建てのビルに相当する高さ。
けっこう高い!

産地は北海道。「蝦夷」の意味 納得!

全体に淡い黄白色を帯びているため、
辺心材の境い目は不明瞭。

木理は通直、肌目も緻密で美しい光沢を持つ。

樹脂成分が多くやや軽軟。

収縮が小さい為、乾燥・加工が容易。
表面の仕上がりも良好。

保存性は低く、耐朽性も極めて小。

ここで、エゾマツの写真を・・・


上段が蝦夷松の柾目。

下段は椴松の板目写真。
トドマツの別名は・・・アカトドマツ。

マツ科の常緑樹で、樹高は20〜30m.
これでも、結構高い!

産地は北海道で、造林も盛んに行われている。

全体に白色〜黄色を帯びた白色で、
辺心材の境目は不明瞭。

木理は通直だが、肌目は粗く、
特有の臭気を持つ。

比較的軽軟なため、乾燥・加工性は良いが、
割れやすく、狂いも出易い。

流通・利用面では、エゾマツと一括され、
エゾトドマツとされるのが一般的。

カラマツの木目

2019-01-20 | 建材
天然唐松の、柾目と板目の写真を見る。



上段が柾目、下段が板目。

辺材は白色、心材は褐色で、
辺心材の境目は明瞭。

肌目は粗いが木理は通直。
年輪がクッキリと浮かびあがっている。

やや重硬で強度は高いが、
樹脂成分が多く
縦断面に脂条がある。

乾燥時に捻れやすく
割れや狂いも出やすいので、
注意が必要。

用途は構造材、下地材、造作材、家具など。

カラマツ・・唐松

2019-01-19 | 建材
マツ科で別名「落葉松 ラクヨウショウ」。
秋口の紅葉は実に見事!

岐阜高山へ抜ける安房峠・・・
この手前で、美しいカラマツ林を見た。
紅葉の時期には、一面黄金色に変わる。

まずは・・・写真


写真に見るように、
樹形が天に伸びるように・・・真っ直ぐ。
そして、松葉が金色に紅葉すると
黄金の針が林立する様。


分布は、本州の宮城県~中部
アカマツは常緑だったが、カラマツは落葉樹。

樹形は円錐形。
樹皮は灰褐色で
浅く裂けて長い鱗片上に剥落する。

葉は長さ2~4㎝の針状で、若枝では互生し
短枝では20~40個が束生する。

雄花は黄色の楕円形で長さ4㎜。
雌花は長さ9㎜で淡い紅色。
何れも短枝上に付く。

球果は長さ㎝の卵型で、上向きに付き黄褐色に熟す。

脂松と姫小松

2019-01-13 | 建材
脂松は材種の名前ではなく、
大径木のアカマツやクロマツなどから取れた板材のうち、
特に脂気の多い物を「脂松」または
「肥松」こえまつ と呼ぶ。

写真で見てみよう。



上段が「脂松」の板目板。

下段は「姫小松」
マツ科の常緑樹で、樹高は20~30m 樹径は50~60㎝
別名を「五葉」ゴヨウ、ヒメゴヨウと言う。

産地は北海道、本州、四国、九州で日本の特産。

辺材は淡い黄白色
心材は淡い黄赤色~淡い赤色

辺心材の境目は明瞭

木理は通直で肌目はほぼ緻密。

アカマツなどと比べ、春・夏材部の差が少なく
均質である。

軽軟な為、切削などの加工性は良く、
狂いも少ない。

割れやすいので、注意が必要。

耐朽性は少ない。

用途は天井板、鴨居、敷居、造作材、建具、家具など。
 

日向松・黒松

2019-01-12 | 建材
マツには多くの種類がある。
今回は、
宮崎県日向地方に産する「日向松」と、
全国区の「黒松」

まずは写真から


上段が日向松。
「霧島松」とも呼ばれ、脂気の強いアカマツ。

材色はやや赤みを帯び、
杢目は緻密で、柔らかい印象を与える。

床柱や造作材として用いられる。

下段は「黒松」
別名オマツ「雄松」、オトコマツとも呼ばれる。

産地は本州、四国、九州。
海岸地を中心に、造林も行われている。

心材は淡い黄褐色~淡い褐色で
心材部分がやや少ない。

辺材部分は淡い黄白色で、
辺心材の境目は、やや不明確。

木理はほぼ通直で肌目は粗く、
脂壺などが見られる。

やや重硬で強度もあるが、
樹脂成分が多いため、
接着性に難がある。

耐朽性は少ない。

用途は構造材、床材、造作材、家具材・・・
脂が心配だが・・大丈夫だろうか?

アカマツの木理

2019-01-06 | 建材
松の木は“赤い”と言うイメージがある。
先ずは木理の写真で


上が柾、下が板目。

辺材は淡い黄白色
心材は黄色を帯びた褐色で、
辺心材の境は、明瞭でない。

木理はほぼ通直だが、
肌目は粗い。

重硬で強度は高いが、
加工性は良好。

但し、樹脂成分が多い為、
ヤニ壺などがみられる。

耐朽性は中程度。

用途は構造材、床材、鴨井、敷居、造作材など。

敷居、床材など強度が要求される
部位が多い。

アカマツ・・・木の姿

2019-01-05 | 建材
アカマツ・・・よく見かける松の木。
まず写真を見てみよう!



マツ科の常緑樹。
別名メマツ「雌松」、オンナマツ

本州、四国、九州、朝鮮、中国大陸と
広くに分布している。

樹形は円錐形。
樹皮は赤褐色~黄赤褐色で厚く、
亀甲状~貝殻状に裂け
鱗片となって剥落する。

葉は長さ7~12㎝の針状で軟らかく、
短枝上に二個づつ束生する。

雄花は緑色を帯びた
黄色の円筒形で、
枝の下部に多数付き、

雌花は紅褐色の楕円形で、
枝先に1~3個咲く。

球果は長さ3~5㎝の卵状円錐形で、
淡い黄褐色に熟す。

マツタケが生えるのは、アカマツ林だっただろうか?