手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

チークオイル・・

2018-06-30 | 建材
チーク材の特性の一つに、
樹脂成分の効果が考えられる。

チークオイルと呼ばれる樹脂分を大量に含み、
時間とともに、
それが微量づつ滲み出し、
濡れ色の光沢を発する。

チークオイルは、
オイルよりも蝋に近いもので、
チークは、蝋引きしたような
触感がある。

チーク以外でこの触感があるのは、
高野槇ぐらいだろう。



写真の玄関ドアを見ても、
艶やかな感触を感じる。

左上の敷居の写真は、
ヒノキの敷居にはめ込まれた、
チークの埋め樫。

敷居滑りの効果と、
色のデザイン性が素晴らしい。

外材の優・・・チーク

2018-06-23 | 建材
外国産の木材と言えば、
南洋材のチーク。

高価だけれど、性能が優れている。
美しい木目と、
格調ある色合い。

耐久性に優れ、耐虫害性にも極めて優れる。
材質は重硬だが、加工性は比較的良い。

道管内にシリカ(珪酸塩)を含む事が多く、
刃物の摩耗が、著しい。



辺材は黄白色。
心材は金褐色~濃い褐色。

濃淡の縞模様が柾目に現れる。
心材の色、風合いがチークの特色。
辺材が使われることは、少ない。

樹脂分による光沢があり、
経年変化によって、
さらに美しい濡れ色となる。

産地はインド、インドネシア、マレーシア、
タイ、ミャンマーなど。

比  重 0.69
耐水耐湿 優
切削性  良
仕上げ  難
着  色 良
入  手 難
コスト  0.5


ノーブルファー・・外国産針葉樹

2018-06-17 | 建材
マツ科
別名ベイモミ。

グランドファー、バルサムファーと混同されるが、
建具材としては、ノーブルファーが最良。

木目は通直で均一。
材質は軽軟で加工性、表面の仕上がりは良い。

晩材の幅が比較的広く、
経年変化による目痩せが少ない。



材色は辺材が淡い黄色。
心材は淡い黄褐色。

産地はワシントン州~カリフォルニア州北部の
太平洋沿岸。

比  重 0.42
耐水耐湿 弱
切削性  優
仕上げ  良
着  色 良
入  手 易
コスト  0.1

写真右下は、アマビリスファー。
左隣はホワイトファー。

何れもベイモミの仲間。

樹齢不明のアガチス・・外国産針葉樹

2018-06-16 | 建材
ナンヨウスギ科
別名ナンヨウカツラ

早材、晩材がなく
年輪が不明瞭で、
他の針葉樹と表情が異なる。

材質は均一で、木理は通直。
軽軟で加工性は良いが、
耐久性が低い。

耐水耐湿性が極めて低いので、要注意。

大径木が容易に入手できるので、
塗装仕上げの量産建具に、よく使われる。



材色は黄褐色~淡い茶褐色。

産地は東南アジア、ニューギニアなど
太平洋諸島。

比  重 0.48
耐水耐湿 弱
切削性  優
仕上げ  良
着  色 良
入  手 易
コスト  0.14

何と安い!
外材は、びっくりするほど安い。
国産材が、普及しないはずだ。

建具材としての使用量は群を抜く・・スプルース

2018-06-10 | 建材
素木仕上げの量産品、
規格品建具の多くは、スプルースを使用。

シトカスプルースの淡い黄白色は、
白色の和紙とのコントラストが穏やかで、
明るく清楚な印象を与える。



左上の写真は、
水腰障子の内観写真と、
組子のディテール。
竪子は吹寄せになっている。

右下は、腰付き障子全景。
腰板には、杉を使用。

竪子を吹寄せにするだけで、
形態の違う障子でも、
室内調和を図ることが可能。

シトカスプルース・・外国産針葉樹(マツ科)

2018-06-09 | 建材
別名が沢山ある。
ベイトウヒ、アラスカヒノキ・・

唐檜、エゾ松と同種。

ヒノキとは別種で、
耐水耐湿性もなく、
使用するときは要注意。

スプルースと呼ばれる材は数種あり、
中でもシトカスプルースが最も淡色で、
きめ細かく建具材としても人気がある。

木理は通直。木肌も密である。
軽軟な為、加工性が非常に良い。



辺材は白色。
心材は淡い黄白色ないし黄褐色。
日焼けによる変色が早い。

産地はカルフォルニア北東部~アラスカ南部

長大材が多く、建具材向きの柾目・幅広材が入手可能。
建具以外にも、家具・楽器の響板・照明器具など、
多くの用途あり。

比  重 0.45
耐水耐湿 弱
切削性  優
仕上げ  良
着  色 要注意
入  手 易
コスト  0.1

めちゃくちゃ安い!
そのうち枯渇するか・・・?

別名がありすぎのベイマツ(米松)・・外国産針葉樹

2018-06-03 | 建材
マツ科の針葉樹。
別名はダグラスファー、アメリカトガサワラ、
オレゴンパイン・・・

アカマツに似ていることから、
「ベイマツ」と呼ばれているが、
マツ族ではなく、
トガサワラ(黄杉)と同族。

木目は粗くて狂いやすいため、
建具材には「ピーラー材」と呼ばれる、
木目の密な高齢材が使われる。

木理は通直で加工性は良いが、
仕上げでは細かな逆目が起きやすい。

マツに比べて靭性に乏しく、
仕口強度に要注意。

樹脂分が、多く晩材に沿って
点々とにじみ出るため、
塗装障害を起こしやすい。

耐水耐湿性がなく、
白アリが付きやすい。



辺材は黄白色だが、変色菌により
緑色に変色しやすい。
心材は黄褐色~淡い紅褐色で、
経年変化によって赤みが増す。

産地はカナダ・ブリティッシュコロンビア州~
カリフォルニア州太平洋沿岸。

比  重 0.53
耐水耐湿 弱
切削性  優
仕上げ  良
着  色 良
入  手 易
コスト  0.18

米松の脂は・・シロアリの好物。

ベイヒバ(米檜葉)・・外国産針葉樹

2018-06-02 | 建材
ヒノキ科で別名イエローシーダー。
又の名をアラスカシーダー。

日本のヒバとは同種ではなく、
ヒノキに近い種。

色・匂いが、檜葉に似ていることから、
「ベイヒバ」と呼ばれている。

成長が遅いため、木目が密・・
高齢級の材が多い。

木肌・材質が均一で、
木目による表情はない。

建具材としては良材。
仕上がり・加工性もよく、
耐水耐湿性にも優れる。

反り・捩れも含めた寸法安定性も
非常に良い。
よって・・彫刻・高級木型材として、
用いられる。

木目に細かなうねりがあり、
着色には逆目による塗装の
吸い込みムラが出やすい。



辺材は乳白色
心材は淡い黄色~黄色。

檜葉に比べて、全体に明るい色調。
樹脂分による茶色の変色が、
繊維に沿って出ることあり。

産地はアラスカ南東部~
カリフォルニア北西部太平洋岸。

現地では匂いが嫌われ、
消費量は少ない。

比  重 0.41
耐水耐湿 優
切削性  優
仕上げ  良
着  色 要注意
入  手 易
コスト  0.18