手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

モノリスとは、こんな格好

2009-12-27 | 家造り
モノリスを形に書いてみると、おおよそこのような形。

               

               アイストップ2

左側に書いたのがモノリス。
縦・横・高さの関係が1:2:3の二乗。
ここでは高さ方向が大きく書かれているが、置き方は横倒しでも良いと思う。
小説の口絵に書かれた置き方が、たまたま・・・このようだったが。

このマッシブな物を、玄関先に置いたら結構きついものがある。
しかも、小説では光を飲み込むような漆黒の・・・
実態があるのかないのか・・・不明な書き方だが、真っ黒いボードを建てたのでは
絵にならない。

右手にモノリスをアレンジしたものを書いた。
ボリュームを打ち消すフレームの形状に変えてみた。
フレームが一つではゲイトのように見えて、ここから人が間違えて入ってしまう。
まさに「スターゲイト」だ。
フレームを三つ、寸法を変えて組み合わせた。
これなら通り抜けは出来ないが・・・視線のプライバシーは確保できるだろうか?
外玄関を入ったところで、家の中が見えてしまうのでは興ざめ。
庭木が透けて見えるくらいのバランスで、モノリスを建てたい。

材質は何だろう・・・
自然発錆するコールテン鋼。錆の茶色はアースカラーで相応しいかもしれない。
存在感も十分。

モノリス

2009-12-26 | 家造り
アイストップに何を置くか・・・

外玄関を入って右手に折れた正面
来訪者の意表をつくような、楽しいものを考えたい。

表題に書いた“モノリス”
チョッとマニアックだが面白いかもしれない。

Wikipediaによると、英語の一般名詞monolithは“一つの、孤立した岩”と言う意味のギリシャ語から派生した、
ラテン語に由来する普通名詞であり、石柱・記念碑・オベリスク等の人工物及び
ウルル(エアーズロック)・ストーンマウンテン等の巨石を指す。
とある。

モノリスの登場場所は、アーサー・C・クラーク原作の「2001年宇宙の旅」である。
ティコモノリスは1999年、月で発見される。
長辺が3mの真っ黒な石版。

なんと魅力的なのは、この石版の寸法。
各辺の長さが、1・2・3の二乗になっている。すなわち、1:4:9がモジュールの寸法になる。
月で発見されたモノリスは、長辺が3mということだから、高さ3m・幅1.33333・・・m・奥行き0.3333・・・mである。

今回計画しているユニット住宅のブロック寸法は、3m立法である。なんとぴったり!
3mでは高すぎるので1mを地中に埋めると、地上部分には2m高さで、塀の高さにドンピシャ。

物語では、この後2001年に土星の衛星<ヤペタス>で長辺600mのモノリスが発見される。
なんと・・・<東京スカイツリー>と似たような高さである。
役割はスターゲイトを開く。未知の空間へ入る扉になっている。

何ともミステリアスな・・・
墓石に見間違えなければ良いが。

アイストップ・・・

2009-12-20 | 家造り
アイストップ・・・目線が止まる所。
一連の動きの中で、フト目が留まる。

               

               アイストップ1

その空間に、チョッと気の利いたオブジェを・・・
オブジェでなくとも、その家を象徴するようなアイテムを。
バラの茂みでも、池でも、ベンチでも・・・

和み・ゆとり・環境・・・

生活者の人となりが伺えられる設えを。

中庭と駐車場を仕切るように、三枚の板壁が平行して立っている。
一番左の壁は、勝手口への入口を持つ仕切り。
二枚目の壁は、中庭と駐車場を仕切る壁。
この間に、スリット状の空間を作る。
門扉を入って、右手に折れた正面に当たる。
透けて中庭の一部が見えるような、設えが良いと思う。
広さがあまりないので、鼻突き合わせるような狭苦しさを感じさせるのは、好ましくない。

一番右側の壁は、隣戸境。
高すぎず・・・程ほどのプライバシーを確保できる高さ。約2mだろうか?

材質は全体の調子を整えるように、単一なものが良い。
勿論、アクセントポイントは考える。
色でも、加工の仕方でも・・・工夫次第。

玄関前は“家の顔”

2009-12-13 | 家造り
家を表現する上で
玄関前は、結構重要な要素を持つ。
家が住むだけの器でない由来は、ここらにもある。

               

               L型住宅6

左下に、玄関前のプランを示す。
駐車場の引戸は、道路から1.5mほど下がった位置に取り付ける。
この部分の床仕上げは、タイル・レンガ等、エントランスに相応しい仕上げ材を選定する。

この空間は軒先の機能も併せ持ち、来客が雨の日に傘を広げたりたたんだり・・・
外界との結界を作る玄関には、それなりの風格と・・・ここまで硬く考えなくとも良いが、
それなりの設えを工夫したい。

くぐり戸を入ると、正面には勝手口へのドアが。
右手に折れると、正面にはアイストップの縦格子が。格子を透かして庭の緑が目に入る。
クランクする形で、車脇を通り玄関に至る。

左上には、通りから見た玄関周りの立面を示す。
家の前面に、横幅6m高さ2mのゲイトが見える。
左半分は板張りのマッシブな壁。右半分は、シースルーな引戸・・・
車が見えて不都合があれば、板張りの引戸でも良い。
電動式で、車の中から開閉操作が可能。
屋根が付いているので、雨宿り空間にもなる。

ゲイトの左側は、建物の外壁がそのまま現れる。
足元に緑を配すれば、見た目にも心地よいだろう。

外の造り

2009-12-12 | 家造り
玄関までの道行き(シークエンス)をどのように作るか・・・
豪邸ならまだしも、都心の住宅では敷地の広さが限定されるので、
楽しめるような環境を作るのは、難しい。


               

               L型プラン5

駐車場の引戸を引きあけて、玄関へ至るまでの距離が8m弱取れると言うことは、
まだ救われるが、空間的な広がりを期待するまでにはいかないので、
造作で演出することになる。

まず、庭との境を木製ルーバーで仕切る。
横ルーバーの間隔は、目通りで充に目線から遠い位置では疎に・・・
目的は視線を遮りながら、通気・採光を確保する。

隣地側も同材の仕様で、程ほどにプライバシーを確保。

床材も、歩行部分と駐車場部分で仕上げ材を変え、エリア分けをする。
単なる石張りでなく、緑化を含めたやわらかい感触が良い。
 

これだけ、良いとこだらけだが・・・子供の教育には?

2009-12-06 | 家造り
物事・・・良いことだらけのはずがない!

陽射し燦燦のリビングに・・・
そよ風そよそよのダイニングルーム。

ところで・・・家族はどこで生活しているか?

朝起きると、洗面・トイレに駆け込む。
パジャマのまま、2階のダイニングルーム(若しくはキッチンカウンター席)へ直行。
15分で朝食をかき込むと・・・1階へ駆け下りて、出勤(登校)の準備。
起きてから30分後には、玄関に到着。

ここから一日の生活が始まる。

子供は学校から帰ると、1階の寝室へ。
着替えをして・・・一人遊び。すぐに宿題と言うことはないだろう。
小腹が減って・・・2階に上がり、ダイニングテーブルに着く子供は、まだ良いほう。
夕食が始まるまで、寝室から出てこない子供がほとんど。

これでは、家族のコミュニケーションが図れない。

子供の日常生活を、親が見ている・・・これだけで、親子関係は随分変わるものだ。

パブリックゾーンを、採光・通風環境の良い2階にあげる場合は、
家族構成・年齢構成等、家族の関わりを十分配慮して決定する必要がある。

シニアー層・ディンプル家族は、間違いなく2階にパブリックゾーン設置プランだろう。


L型プランの2階部分

2009-12-05 | 家造り
パブリックゾーンを2階に配置すると、どのようになるか・・・
パブリックゾーンの内訳は
リビング・ダイニング・キッチン・ワークスペース・・・等

               

               L型プラン4

上記の部屋がL型に並ぶと・・・随分長くなる。
法長さにして、12m。
部屋の広さにして、22帖。
これは・・・デカイ。

1階からの階段(左上)を上がると、2階廊下に出る。廊下に面して2階のトイレ。
廊下から部屋に入る前には、ドアを。ドアなしで使うことも出来るが・・・
1階からの連続性に重点を置くか、トイレを視線から消すか・・・どちらでも選択可。

ドアを開けて部屋に入ると、正面がリビング。
リビングの手前には、ワークスペースを設置。背後には書棚・収納スペース。
机幅で2mは、リッチな書斎ともいえる。

リタイアー夫婦のリビングには、設置したいコーナーである。
夫婦どちらが使っても良いデスクを持つことは、毎日の生活にメリハリが付く。

正面には3m幅の飾り棚・・・南側(庭側)を見る形で、2.5m幅のソファーを配置。
非常に明るいリビングである。陽射しも燦燦と入ること・・・保証付。

廊下から、ドアを入って右手がダイニングルーム。
キッチンと一繋がりなので、10帖大の部屋になる。
大部屋では、大テーブルを囲んで家族団らん。
キッチンもアイランドスタイルで、周囲をワイワイ言いながら楽しい調理時間を・・・?

西側の壁面には、収納棚を設置する。ダイニングルームと足すと、6m幅の収納スペースが
確保できる。
見た目にも豪華で・・・部屋も綺麗に片付く。

シンクは東側(庭)を背にして使う。
背後にはローカウンターを設置して、食器・調理器・食材等を収納。
中間は窓になるので、キッチン前のカウンター席からは
庭の風景が見える。

朝は、朝陽を浴びながらの朝食を!
東に開いたダイニングルーム・キッチンコーナーは素晴らしい。