手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

各部位の高さを確認する

2010-08-22 | 家造り
出入り口の高さは・・・
通風窓の高さは・・・
高窓の位置は・・・

これらの位置関係を、断面寸法図で確認する。


                 

                 最小ハウス36

右端に書かれたのが、各部位の寸法。

床高を0として、ガレージはー450.室内床から45センチ下がっていることになる。
外に出るには、ヨイショと掛け声を掛けなければならない。
ユニバーサルデザインに拘るなら、この寸法は限りなく0に!

出入り口の引き戸高さは、2.25メートル。
世にハイサッシュと言われる高さか・・・大きな開口である。
あまり高さを取ると、引き戸も大きく動きも重くなる。
程ほどの寸法にしたい。

出入り口の上部には・・・2段窓の高窓がある。
高窓の高さは1.8メートルあるので、1段の高さは90センチ。
これが内側に倒れてきて、室内から清掃する。
どのようにして、この高みに登るのか。

絵の中ほどに<ラダー>と書かれている、梯子がある。
このラダーは、天井内に釣り込まれたレールを、開口部分に平行に移動する。
目的の位置まで梯子を移動させ、おもむろに登って高窓を内側に倒したら、
清掃が可能となる。

見栄えの良い家も・・・維持管理とメンテナンス方法を考えておかないと、
使いにくい住宅となる。

ワークコーナーの正面には、1.8メートルの高さの壁が。
通りから覗き込まれることはないし、かと言って・・・圧迫感もない。
壁の上部には、通風用の窓を設けた。
高窓は開け閉めが面倒だが、この小窓なら容易にできる。

南北の通風を確保しないと、日本の四季は生活しにくい。

部屋内からの景色

2010-08-21 | 家造り
部屋内からの・・・リビングからのガレージは、どのように目に映るのか。

空間の大きさは、リビングダイニングの16帖に足すことの・・・20帖ほどだろうか。
この二つの空間を、視覚的に有効に繋げば・・・

気持ちの良い環境が、できるはずだ。

                  

                  最小ハウス35


ガレージとリビングの間は、ガラスの大開口とした。
しかも、開口の上部にはハイサイドライトを確保するための、ガラス窓。

ガレージに面しては、視覚的に妨げるものが無い。

隣家からの視線を遮断するためには、ガレージ屋根の不透明性に頼るのみ。
明かりは通すが、視線は遮る。

植物でもよし・・・


わかりにくいが・・・正面のワークコーナー、上部に窓がついている。
前面の通りから室内は見えないが、十分な光が入る。
前面道路幅が6mもあれば、リビングには南からの陽が十分に・・・

冬の日には、とても気持ちよいだろう。

都会生活での<心地よさ>を何に求めるか・・・
都会に残された、わずかな自然に求めるのは、無理だろうか?


駐車場と一体感を持つリビング・ダイニング

2010-08-15 | 家造り
駐車場と一体感・・・なんとなく味気ない。
ガレージと一体感を持つ・・・
このほうがチョッとはしっくりするか?

ガレージと言うと、そこで修理なり・・・機械と接する親しみを感じる。
駐車場では<置き場>としての意味合いしか感じない。


                 


                 最小ハウス34

ガレージには屋根を付けよう。
雨の日でも、乗り降りがしやすい。
それにも増して、愛車への労わりを感じる。直射日光もきついものだ。屋根がないと汚れもひどい。


ガレージの屋根は、あまり高くないほうが良い。
部屋への採光を妨げる。
ここに描かれた絵では、約2.5m。
部屋内から見れば、ガレージ屋根の上部に1.5m程のハイサイドライトが期待できる。

隣家からも十分離れているので、閉塞感はない。

ガレージと住宅の間に、90センチ幅の土間を設けた。
奥の部屋への導入部分になる。
土間を介してどの部屋にも入れるのは、至極便利。

ライン上に各部屋が配置された<うなぎの寝床住宅>では、
この空間を如何にデザインするかで、面白い住宅に仕上がるだろう。

中途半端なリビングセットは置かない・・・

2010-08-14 | 家造り
16帖のリビング・ダイニングを有効に使う方法は・・・
いくつかの生活行動パターンを、一つの家具で賄うと、
部屋は広く使える。

                 


                 最小ハウス33


リビング・ダイニングの中央に、ジャンボ家具を一つ置いた。

幅2.7m、奥行き90センチ。
レストランの4人掛けテーブルを、横に3台並べたと同じ大きさ。
これは大きい。

ダイニングテーブルとして・・・
リビングのセンターテーブルとして・・・
時には、趣味の製作作業台に。

一部屋を多目的用途に使う場合は、収納を十分に確保すること。
部屋をすっきり見せるには、次の作業に移る前に不要のものを<片付ける>

これを怠ると、美しい生活が成り立たない!

左側の壁面に、幅90センチの収納を4セット設置。
これなら十分。快適な・・・美しい生活を送れる。

更に、南側(プランの下側)壁面に面して、ワークコーナーを設置。
幅3.6mのデスクは、夫婦二人で使っても十分な幅。
デスク上にTVも置ける。食事をしながらTVを見ることができる。
無論、キッチンに立って食事の準備をしているときでも・・・ok。

16帖のリビング・ダイニング・・・そして、キッチン

2010-08-08 | 家造り
キューブ2個分で16帖・・・
広いか狭いかは、住む人の感覚によって変わる。

                   


                  最小ハウス32


左側(西側)が隣地。右側が庭になる。
下側(南側)が、前面道路。こちら側から住宅に入る。
プラン上から・・・キッチン、ダイニングルーム、リビングルームの順に並ぶ。
これらは、一つの空間からなる。
言ってみれば・・・キッチンに立つと、全てが見渡せる。

なんと便利な・・・
そして、コミュニケーションの取りやすい住宅。

リビングは道路に面している。
道路に面して、大きな開口を設けやすいが・・・
窓は作ってみたものの・・・人の目が気になって、窓のシャッターを締め切った住宅を見かける。
なんと、哀れな・・・と言う感がある。

笑っては、いられない。
都市の住宅は、ほとんどこれである。

いつから、このような住宅になったのか・・・
終戦後のモダン住宅からだろうか?

利便性の追求・・・狭い都市空間に、大勢の人が住まう。
肩を寄せ合い・・額つき合わせて。

昔は、広い部屋に・・・広い庭。不便さがあったかもしれない。

利便性を求めた結果、失ったものも大きい。


寝室収納

2010-08-07 | 家造り
寝室にはクロゼットのほかに収納が必要か・・・

思いのほか小物はあるものだ。
奥行きは浅くても良い。
幅広く・・・壁収納が取れればベター!


                  

                 最小ハウス31


左上にプラン。

ベッドを部屋の中央に押し出して、壁面収納を計画した。
奥行きは45センチもあれば充分。幅は3メートル近く取れた。

クローゼット側(壁面収納の下側)に、パウダーコーナーを設置して、ドレッサーを置いた。

女性はクロゼットから洋服を引っ張り出し、姿見で確認することができる。
ドレッサー・クロゼットを近接しておくことは、非常に便利。

収納壁面が視界に入らないよう、ヘッドボードを意匠的にハイバックとした。
地震の時、収納物が頭上に降り注がないように・・・保護壁も兼用。


都市住宅での視界

2010-08-01 | 家造り
住宅が建て込む都市住宅で
どれだけプライバシーを確保し、
居室からの視界を確保できるか・・・

                  


                  最小ハウス30


左側に書かれたのが、計画する住宅。平屋建てである。

右側には、2階建ての隣家を想定した。

計画住宅の天井高が、かなり高い。
4.5メートルを想定した。
理由は如何に視界を確保するか・・・
言い換えれば、空がどの程度見えるか。

都会で生活すると、空の見えない住宅は<ヤムナシ>という点もあるが、
ささやかな抵抗をすると・・・
このような階高と天井高になる。
ベットに横になって・・・空がチョッと見える。

隣家の視線を遮断するためには、適度な目隠しを。
庭の中央に書かれたルーバー(遮蔽壁)は、必要最小限の範囲。

植栽で解決するか、ルーバーで解決するかは住人の感性による。