手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

床下の蓄熱分布

2008-03-30 | 家造り
内壁の中を、暖気は床下まで引き下ろされる。

              
              メモ14

建物の、四周に設けられた耐力壁が、通気チャンバーの位置になる。
メモ14に示した、太い線が耐力壁。
四隅にバランスよく配置されているので、暖気も均一に床下に入り込む。

ピンクの線が、暖気の移動を表す。
部屋の中央に来た暖気は、蓄熱体を暖め、余熱は室内に流れ出す。
住宅の床下全面に、気流の流れを作らねばならない。

土台を固定する基礎が、部分的に欠き取られることになる。
構造的には重要な箇所・・・環境作りと、どこで折り合いをつけるか?

冬でも床下が暖かいと、虫が発生しないだろうか?
床下通気は防虫の基本。蓄熱層にしたら、なんとなく気持ち悪いが・・・
この点も、研究の要有り!

冷気の分布

2008-03-23 | 家造り
夏場に、外部から取り込む冷気の分布は、どのようになるか・・・

             
             寸法12

ちょっと、模式図的で、解かりにくいかもしれないが・・・
中央・・・丸で囲ったところが、中庭。ここへ向かって、中庭に面するサッシュの上部から、
部屋内の暖気を押し流す。
建物の外周・・・十字形の所には、窓下収納かクロゼットがあり、その下部が例の
外気取り入れ口。

取入れ口の幅は、4.5メートルあるので、部屋のほとんどの空気が入れ替わる。
着色してみると、冷気分布が、良くわかる。 

四隅部分は、テラスへの出入り口があるので、暖気の滞留は起こさないだろう。
建物の角度が振れても、これだけ外気の取入れ口を分散させておけば、
外気の流入が<無い>と言う事は考えられない。

<風の家>と名付けても良いくらいの、ロハスな住宅。

外壁下部の通気開口・・・

2008-03-22 | 家造り
外壁下部に設ける、開口の詳細を検討する。

             
             寸法11

左側が外部・・・右側がリビング。右下は床下蓄熱空間。
左下から入った冷たい外気は、収納下の隙間を通って、部屋内に流れ込む。
収納下に取れる通気空間は、20センチ幅!
部屋内から見て、20センチ程の高さの、幅木状のパネルを外に倒す。
次に床下の一部・・・ここも20センチ幅程度だが、この部分を引き上げる。
そこは、ステンレスメッシュで防虫された床下の孔。
当然、これらのパネルはラッチで固定されるので、開放時もバタつかない。
この詳細は、部屋内に居ても気づかず、見た目もスッキリとしていて、
良い解決法かと思う。

ここから吹き上げるハズの冷気・・・
夏の寝苦しい夜などは、Good!
建物の周辺に<打ち水>などしておけば、効果絶大。
寒いくらいに、なるかもしれない。
<風流><情緒>こんな言葉も、浮かんでこようか?

維持管理も、この低い位置にあれば、問題なし!
使いこなしてこそ・・・楽しい我が家。

通気の方法が間違っていたのでは・・・

2008-03-16 | 家造り
高窓を設けて、天井面に溜まりこむ熱気を排出する。
チョッと変だ!
熱気は抜けるが、部屋にいる者は、<風>を感じない。

                
                メモ10

<メモ10>に書いたように、外壁の下部から取り込んだ風を、中庭側の高窓に逃がす。
部屋内にいる人は、足元から入った外気が、部屋中を吹き抜けるのを感じる。
これが<通気>の基本のようだ!

天井面近くの熱気も、流れる冷気が、一緒に屋外へ運び出す。
手の届かないような高窓も、不要になる。

出窓下部に、外気の取り入れ口を設ける。
この位置なら操作し易いし、部屋内にも見えてこない!
ベストな解決方法だ。

昔の住宅にも、壁の下のほうに、このような窓はあったかも・・・
昔の住宅は<エコ>だった!。

高窓の寸法はどの位取れるか・・・

2008-03-15 | 家造り
部屋内の換気を、十分確保するには、どのくらいの寸法の高窓があればよいか?

                
                寸法9

右半分に、高窓の寸法を書いた。
天井面近くに設けた時、約25cmの高さが確保された。
昔の家屋にも、この程度の窓寸法はあった。
ごく順当な寸法と思う。

しかし、ずいぶん高い所に付いている。
開閉は、どのようにするか?
今のサッシュには、オペレーターがついていて、難なく開閉できるが、維持管理を考えると、
もう少し、シンプルな機構を考えておくほうが良い。

左半分は、出窓の出幅寸法。上端で90cm。下端で60cm。
2mの高さで60cmの勾配をつけた。外側に倒れかかる形・・・アクセントになるか?

出窓の作り方を、工夫する必要がある。
地面から浮いたように見せるため、根太(60×35)を30cmピッチに入れ、荷重は
これに載せこむ形とする。 
本などを、窓下収納に入れると、かなり重くなる。
注意を要する!  

各部位の寸法・・・

2008-03-09 | 家造り
各部位の、寸法が決まった。

               
               寸法8

床高は地上から70cm。
腰窓の腰の高さは、床から80cm。
腰窓の高さは、120cm。
部屋内から見た、窓・出入口の上端は、床から2m。

これで、腰窓も出入口も、上端が揃う。
水平の位置がそろっていると、見た目にもスッキリと見える。

腰窓の高さを80cmにしたのは、机・テーブル・椅子等が、窓前にきた時、
窓下端より、上に飛び出させない為である。

天井の高さは、低いところで2.475m
高いところで3mを確保。
高さは十分であるが、天井の勾配が、どの位感じられるか・・・
折角の勾配天井・・・効果的に使いたい。
天井勾配は、即屋根勾配。屋根勾配は、太陽光エネルギーを効果的に
吸収する入射角を含めて、検討を要する。

夏場、室内に溜まった暖気は上部に集まる。
これを、効果的に外部へ排出する、高窓を設置。
これで、夏も通気することにより、快適に暮らせるだろう。

中庭に入る陽の光・・・

2008-03-08 | 家造り
中庭には、どのくらいの位置に、陽が差すのか?

              
              寸法7

太陽が、一番地平線に近い位置を通過するのは、冬至。
太陽の高度は、約30度。
丁度12時に、太陽が真南にきたときの位置関係を、<寸法7>に書いた。

軒を掠めた太陽光は、4.5m先の床面に、光を落とす。
中庭に立てば、上半身にも陽はあたりそうだ。
何とか、冬の日光浴が出来る。
都会に住んでいると、忘れがちな<陽の光>・・・
自然と共生する手始めに、まずこのエネルギーを、手に入れたい!

この位置関係を見ると、2・3月頃には十分陽も入りそうだ。
春秋の中間期を、屋外で爽快に暮らせれば、この上ない。
スギ花粉アレルギーの人には、チョッとつらいが・・・

棟高はどうやって決めるか・・・

2008-03-02 | 家造り
建物寸法のうち、棟高はどのように決めるか。
決め方は、建物の形態・プラン・設備等によって変わるだろう。
今回決める基準は・・・

               
               寸法6

中庭に十分太陽光が差し込むか・・・
部屋内から、屋根面が見えないか・・・
屋根勾配が適切化・・・

掲載したメモでは、
上段に、部屋内で立ったときに、どのくらい屋根面が見えてしまうか?

下段に、部屋内で椅子に座った時に屋根面が見えない角度は、
どのくらいかを検討した。

結果的に、座った位置で屋根面が見えない為の棟高は、
地上面から3939ミリの高さになる。約4mの高さ・・・
このときの屋根勾配は、約30度。
立った時には、少し屋根面が見えるが、着座の生活がほとんどだから、
良しとしたい。

OMソーラーや太陽光発電を考える場合、この角度は問題になるか?
冬場の太陽高度が約30度だから、太陽光の入射角は60度・・・
効率よく熱エネルギーを確保できるか?

いろいろな要素を検討しないと、寸法は決まらない!





床下寸法は納まるか・・・

2008-03-01 | 家造り
OMソーラーを取り込むと、床下寸法は納まるだろうか・・・

                
                寸法5

計画を進めるにあたって、基準寸法を決めておくと、計画がし易いこと・・・
施工に間違いを起こさないこと・・・
家具等を購入するとき、不都合をきたさないことは、以前にも書いた。

地面から土台の天端まで606ミリ
地面から床仕上げまで707ミリ
地面から窓の上端まで2727ミリ
地面から梁の天端まで3333ミリ

これらの数字は<303>の倍数・・・または303の1/3を足したり2/3を足したり。
結果は151・303・454・606.1212・・・・何か数字のならびに規則性が。ぞろ目であったり・・・
覚えやすい並びになる。

床仕上げまでは、707ミリ。昔は450ミリくらいで作った。
べた基礎(建物下前面にコンクリートを打設)になってから、600ミリ位になっただろうか。

今回は床仕上げまで707ミリ。
これでも床下の有効寸法は360ミリ・・・
大引き分を入れても45センチ。人が床下を這い回るのはちょっとシンドイ!
蓄熱体の出し入れ・メンテナンス・通気・・・目に見えないところの維持管理を
十分検討しておかないと、後で泣きを見る。