手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

意外に難しかった天井収まり・・・

2007-08-26 | 家造り
建物の構造体をしっかり作るためには、要所に補強等を入れて
バランスよい骨組みを作る必要がある。

桁・梁の剛性を確保するためには、火打ち梁を要所に必要とする。
従来は天井裏に隠れてしまうものだから、あまり意識しない補強だが、
勾配天井で懐を持たない形式では、これがモロに視界に出てくる。

               
               天井2

桁・梁位置の伏せ図を描いてみる。
中央にコートを取り込み、周囲に二間四方の8部屋が取り囲むプランである。

二間四方の各隅に点線を入れたところが、火打ちの位置である。
これであるなら、二軒四方の空間は剛性(歪まない状態)を確保できる。

歪みにくい8つの空間が、ドーナツ状に輪を描いた建物は、全体としても歪みにくい。
風力・地震動にも強い構造といえる。

茶色の塗った所は、2200高さで天井を張る範囲である。
この中に入る火打ちは、天井内に納まるので、視界には出てこない。
配慮を必要としない範囲である。

グレイに塗った所は、勾配天井内に出てくる火打ちである。
そのまま見せて、山小屋風の意匠もある。
柱・梁がキッチリ見えて、その上での火打ちなら、山小屋にもなろうが、
壁・天井から突如火打ちが現れて、それも規則性なくあると・・・

あるものを、<在る>と感じさせないしつらえは・・・

次回検証してみよう!


リビングの天井は・・・

2007-08-18 | 家造り
リビングの天井形態は如何に・・・
特に暖炉のあるコーナーは、複雑になりそう!
キッチンとリビング・ダイニングは一体空間なので、一連の天井形態としたい。

            
            天井形態1

一連の高さの天井を、入り隅で直行させるのは簡単だが、
そこに架かる梁の高さと掛け方が、工夫のしどころ!

梁天端の高さは、3333の高さで水平に掛けたい。
床高は606だから、その差2727が梁の床面からの高さ。
梁背を303とすれば、梁下で2424の高さを確保。


住宅の天井高は2400程度だから、これと比べても十分な高さはある。
しかし、水平に架かる梁を何と見るか・・・

フレームをきっちりと見せて、よしとするか?
しかし、この水平梁には火打梁がさらにつく。
この絵には描かれていないが、さらに複雑な形態に・・・


同じような天井は玄関にも・・・

2007-08-12 | 家造り
同じような登り梁の下に、部屋が出てくるのは、玄関も同じ。
玄関の勾配天井とフラット天井の関係は如何に。

            
            玄関1

玄関前のポーチは2200のフラット天井。
玄関扉を開いて中に入ると、ト~ン と高い勾配天井。
この対比は良いと思う。
空間に強弱があるのは、目線に変化が出て楽しい。

玄関たたき部分は勾配だが、小上がり部分はフラット天井。
この部分を屋根勾配なりに天井を作ると、水周りと同じように
V字型の天井となる。勾配方向が下の間取りと対比していれば良いが、
下足置き場・トイレ等との仕切りとは合わない。

このエリアは、まとめてフラットな天井で覆う。
勾配天井とフラット天井は、取り合い部分にスリットを設けて、
つくりの違いを、強調する。
勾配部分の高さが強調される。

絵にかいてみると、ドアの多いのに気付く。
壁面の多い部屋は落ち着くが、出入口が多いと・・・
せめて、見えるドアの数を減らす工夫が必要。

天井形態をシンプルに・・・

2007-08-11 | 家造り
前回、住宅の骨組み(軸組み)にあわせた天井形態を計画したが、
室内空間(平面計画)とフィットしなかった。
今回は、内部の空間に合わせた天井の張り方を、工夫してみる。

          
          浴室13

洗面脱衣の天井は、2200のフラットである。
シャワーブースの上部を、登り梁が左上方へ登っているので、
この形態にあわせて天井を貼ると、V字型を描く。
屋根形態とプランが合致していないためである。

シャワーブースの天井は、洗面と合わせて2200のフラットとする。
ここで骨組みとの不一致を吸収すれば、浴室は片流れの屋根勾配に合致した
合理的な張り方が出来る。

空間の形態と合理性・・・
無理なく無駄なく物を作るのは、創造の原理・・・

物造りの楽しさは、ここらにもあるのでは・・・

バスタブに体を沈めると、テラスへの出入口ドア越しに、外の風景が
目に届く。
左側壁に設けられたスリット窓からは、景色と共に外気も流れ込む。
戸外にて入浴する気分かも・・・
ドアなど開け放ってしまえば、屋根つき露天風呂!

生活を楽しむ<家>は工夫次第で如何様にも・・・


チョッと分かりにくいが・・・

2007-08-05 | 家造り
チョッと分かりにくいが軸組みを立体的に書き表す。
グッと目を凝らしてみないと分からない。

            

             軸組み2


柱・梁は線で位置だけを示す。
左下に水周りのプランを書く。
右斜め上に線を引き上げているのが、柱の位置。
プランと平行に描いてあるのは、桁梁の位置。
斜めの線は登り張り・・・

なんとなくイメージできますか・・・無理?

色をつけて、天井の形を現す。洗面の天井はフラット。
浴室内の天井は、構造フレームにあわせて作ると、結構複雑な形態。

これが良いかは、多少疑問!
シャワー上部をフラットな天井にするとスッキリ。

平面で、バスタブ空間とシャワーブースが変に入り組んでいるので、
天井の形態も美しくない。シンプルに シンプルに・・・

無理なく無駄なく・・・こんな考えは<ロハス>に繋がる設計スタンスかも?

再検討!
  

軸組みをかいてみる

2007-08-04 | 家造り
木造住宅を計画するときは、間取りとあわせて軸組み図をかいてみる。
軸組みとは、柱・梁がどんな位置に入るか、
その壁面に入っているものだけを、書き表す。
建築を勉強しなかったものでも、おおよそ想像はつくかと思う。

            
            軸組み1

ここに書き表したのは、上段がコート側の外壁面、下段が大外の外壁面である。
下側から土台・柱・桁梁・束柱・登り梁又は母屋が書かれている。

水周り(洗面)の天井高は2200程度を考えていた。
浴室内は癒しの空間だから、天井高も多少は高く・・・
どのくらいの空間が取れるかを検討するのに、梁のかかり方
母屋のかけ方が分からないと、天井の形態が決まらない。
特に斜めに梁が架かるところは、複雑な形態になる。

軸組をが描いてみると、想像がつく。