手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

面格子壁は、壁倍率1~0.6・・・

2014-11-30 | 家造り
壁倍率とは、耐力壁の強さを数値で表したもの。
壁倍率は、決められた試験方法によって強さの確認を行い、国土交通大臣が定める。

壁倍率1は、長さ1mにつき200kgf(1.96kN)の耐力があるということを表している。

耐力壁は、大まかに分類して、筋交い耐力壁・面材耐力壁・伝統構法壁になろうか・・・

今回検討している面格子壁は、伝統構法壁。

         
         20141130

この表に見るように、
面格子壁の耐力壁は、格子の断面と間隔によって壁倍率0.6、0.9、1.0の3種類がある。
格子材は、含水率15%以下の木材を使用し、
定められた間隔で相欠き仕口により格子状に組む。

細い格子材(45mm)で繊細に見せるには、16㎝以下のピッチで格子を組み、
大きなピッチ(31㎝)で格子を組むなら、太い材(105mm)で格子を組む。

見た目の雰囲気・・・どのような組み物にしようか?

今回はチョッと堅く・・・耐力壁の話

2014-11-29 | 家造り
安全・安心の時代、住宅の耐震強度は、常に念頭において・・・
と、今回はチョッと堅い話。

住宅には、水平力(地震力・風力)に抵抗する壁を、適所に配置しなければならない。
この耐力壁を、如何にデザインするか・・・

        
        20141129

今回の計画では、三つのブロックの四隅に、耐力壁を計画した。
この壁は、1・2階を縦に貫通し、シンプルかつ合理的な配置。

図から解るように、1階は寝室なので、隣室との境にも、無理なく壁が計画できた。
しかし・・・

2階は、リビング・ダイニング・キッチンのスリーインワン。
3室が一つの空間に、凝集されている。
視界を遮ることなく、耐力壁を入れるには・・・

右に書かれた断面のように、2階は格子状の耐力壁とした。
格子の壁は、存在するも・・・視線を遮らない。

これで空間の一体化を図ろう。

演出壁の作りようで・・・部屋の雰囲気は一変。年代に合わせて作り変え

2014-11-16 | 家造り
演出する壁の作り方で、部屋の雰囲気は一変する。
都会的な雰囲気・・・
図書館の中で寝るのも面白い。
色々楽しめる・・・設え。

       
       20141116

一つの事例を。
都市のスカイラインとビルの窓。
ウォークインクロゼットの開放感と、外光の取り込みを目的に、
仕切り壁に窓を設置。
すりガラスを入れれば、中は見えず・・明るさを確保できる。
夜になると・・・クロゼット側からの明かりが、ビルの窓の明かりのように。

ヘッドボード部分は、街のスカイラインを浮かび上がらせる夜景風に、
内照をうまく組み込む。
窓を開けると、そこは物入れ。

工夫を重ねると・・・面白いことが? 出来そうだ。

視界を壁面で構成しよう・・・落着きある空間が出来る

2014-11-16 | 家造り

注:15日投稿の記事が、一部削除されていたので、再度掲載します。



視界に開口部が多くあると、落着かない。
部屋内の開口部を、壁面に置き換えると・・・

        
20141115

前回は、廊下側の壁が、クロゼットの扉と出入口で・・・扉だらけ?
これでは落着かない。
この景色を修正するため、ベットとの間に壁を設置。

左上に平面を。
ベット側は2.25m幅。クロゼット側は1.35m・・・ハンガー幅が55センチだから作業空間は80センチ。
これだけあれば、衣類の選択・整理には十分。
壁を設けたことで、クロゼットが今人気のウォークインクロゼットに変身。

右上に書いた断面を見ると・・
壁の高さは1.8m。
立ってクロゼット側を見たとき、ハンガーの衣類が目に入らない高さとした。
圧迫感を与えない高さを、選択しよう。

仕切り壁の天端には、照明を内臓。
間接照明で天井面を照らし、部屋全体の照度を確保。
寝室では、光源が目に入らないような工夫が必要。

仕切り壁の演出次第で・・・部屋の雰囲気はガラッと変わる。

落ち着きのある部屋を作るには・・・開口部の数をチェック

2014-11-09 | 家造り
落ち着く部屋とは、どのような部屋か?
部屋の中に立ったつもりで、ぐるりと四周を眺め回してみよう。
開口が多いと、外から覗かれているようで、
落ち着かない。
ドアがたくさん在ると、
不意に人が入ってきそうで、
これも落ち着かない。

         
         20141109

計画中のプランでは、どれくらい開口部があるか?

左上に描いたプランから、壁面の1/2がサッシュとドア・・そして
クロゼットのドアであることが、解るだろうか?
下方にベットからの風景を・・・

左が庭に面したサッシュ。
正面はワークコーナーなので全面壁。
右側にはクロゼットの開き戸が・・・
背面は隣室との境壁で、全面壁。

壁面に色々な要素があると、煩雑で品にも欠ける。

クロゼットの開き戸が、視界から消えたら・・・
シンプルな室内景観が出来、
落ち着きのある部屋となろう。

如何にしたら・・視界からクロゼットが消えるか?

「天の岩戸」もっと良い写真があった・・・そしてその奥にはアマテラス

2014-11-08 | 家造り
「天の岩戸」にもじった引戸の写真・・・
もっと良いのがあった。
そしてその奥には・・・天照大神まで居る。

         
         20141108-1

ドアの奥はワークコーナーみたいだが、
ウォークインクロゼットをイメージしてもらいたい。
壁面には可動ハンガーパイプが・・・

         
         20141108-2

靴・・ズボン・・ワイシャツと、このように吊るしても楽しい。
機能的過ぎて、見え掛かりがいまいちと言う人には・・・

         
         20141108-3

壁面をチョッと加工して、
このような雰囲気にも!

言い忘れたが、上段のハンガーパイプが手前に倒れて、
衣類の取り扱いが、簡単に出来る。

高い天井の部屋では、上空まで有効に使おう!

ビビッドな色使いのアウトセット引戸

2014-11-02 | 家造り
引戸の吊り込み方には、色々な方法がある。
壁の中に引き込んでしまう形式。
 これは壁圧が厚くなる点、
 壁内に小物が引き込まれると取り難い点、・・・幾つかの欠点がある。
三方枠の中をスライドする形式。
 枠が不細工に見える。

これらに比べ、開口を塞ぐ感じのアウトセット形式は・・・シンプルでBetter

イメージ写真は
          
          20141102-1

開口の前に、扉が立っているような・・・こんな感じ。

仕組みを見てみると
          
          20141102-2

床にセットしたレールの上を、扉が移動。
このままだと、扉が手前に倒れてしまうが、
扉の上枠に埋め込んだガイドレール内を、
調整ガイドがスライド。

レールが見えない。
枠が見えない。
「天の岩戸」みたいで、面白くさえある。

さらに、色がビビッド。
          
          20141102-3

楽しいクロゼットエリアが出来た。

掲載した写真と資料は、sanwacompanyと言う大阪の会社。
他にキッチン・洗面ほかの設備器機を扱う。
南青山にショールームがあるので、実物を見よう。

主寝室のウォークインクロゼット・・・機能的に使うには?

2014-11-01 | 家造り
主寝室は3.6m角の8帖空間。
この空間に、ウォークインクロゼットを組み込むと、
部屋空間が小さくて、プアな感じ。
広く見せつつ・・・ウォークインコロゼットの機能を、可能にするには?

         
         20141101

背の低い壁で仕切り、クロゼットエリアを確保。

左に平面を描いた。
壁から右方向へ1.1m範囲を、クロゼット空間にした。
寝室との境は、2m高さのヘッドボードで仕切る。
天井が一通で見通せるので・・・狭さを感じない。

クロゼット幅は3.6mで、2段使いをするから・・・
夫婦で使っても、一人3.6m。
これだけあれば、十分だろう。

ヘッドボードに取り付くドアも、ドアらしくないドア・・・?
を、取り付けよう!