手助けサークル。家造りを自力でやりたい。 ちょっとしたアドバイスと助力を得て、 自分の家を持つ。

ミッドセンチュリーに生まれた世代が、次のステップを
見据えて“終の棲家”を作る。ミステリアスな家が
できるか?

建物の立面を検討する

2011-01-30 | 家造り
A棟の立面を書いてみる。

A棟は2階建て3LDKの住戸で、個室と水周りは1階に・・・

リビング・ダイニングとキッチンは、2階部分に計画した。


2階部分の屋外テラスには、オープンダイニングを計画した。

生活時間の多くを、2階の共用空間で楽しむ・・・「ワイワイ家族」の住宅。


          

          最小ハウス65


左上が西側立面。

南北に長い市街地の敷地では、燐戸からの視的プライバシーがどれほど確保できるか、

工夫が必要になる。

個室に設けた窓も、塀もしくは敷地内緑化によって、視線を遮る。


左下は東側立面。

1階に設けた窓は、廊下の採光と外気の取り込みのため設けた。

取り付け位置も床面に近く、廊下を歩くとき隣家も見えないし、隣家から覗き込まれる

事もない。


右上は南側立面。

道路を歩く人からは、このように見える。

住戸の幅は5.4mしかないので、圧迫感を与えない。

黄色いドアが玄関ドア。

玄関の上は、リビングのテラスになる。

季節の中間期には外気を取り入れたり・・・チョッと外に出てみるのも良い。


右下は北側立面。

北側に住宅があれば・・・隣家は南側に大きな開口を設けているだろう。

この住宅を覗き込むような窓は設けられない。

2階部分に白く見える壁は、目隠しの壁。

この壁の裏が、オープンダイニングになっている。

声は聞こえても・・・姿は見えない。

思いっきり楽しもう!

全回で書き漏らした分を・・・

2011-01-29 | 家造り
1階平面を説明したとき、

外回りの説明が落ちた。


         


この家の駐車場は、図面の左上の書かれた部分。

玄関脇に書かれた点線の車は、来客用の駐車スペースとした。

来客がなければ、普段は屋外のopen-spase。

したがって、床の仕上げは芝張りとし、緑化環境の向上を図る。


本来、一家に二台の駐車スペースは市街地住宅ではありえない。

特別裕福な場合を除いて・・・

しかし、来客が車で来た時は困る。

道路に駐車したのでは、周囲の家も鬱陶しい!


狭い敷地の庭部分を何とか兼用して、車を置かなければならない。



二階部分のリビングには、テラスがついている。


             

図面の左端がリビングで、広さは8帖になる。

キッチン・ダイニングと一体の空間だから狭さはないが、

設えとしてはつまらない。

そこで、南側の屋外にテラスを設けた。

道路が見渡せる・・・

人の通行風景は、楽しい景色の一つだ。

2階は広いリビングダイニングとワイワイキッチン・・・

2011-01-23 | 家造り
家族の共用空間は、全て2階に集合!

市街地では確保しにくい採光と通気、そしてviewを確保するために

リビングダイニングを2階に計画した。


              


              最小ハウス64

畳数にして24帖。

all-in-oneの空間は、みんなでワイワイの楽しい空間になる。


キッチンもアイランド形式にして・・・この周りにみんなが集まり、

楽しみながら料理をする。

主婦にとっては苦痛だったかもしれない料理も、ご主人や子供たちと楽しくやれば、

時間の経つのも忘れる。


アイランドキッチンの下側(壁際)には、サブ調理台・・・配膳スペースを確保した。

料理調理器・ポット・炊飯器・・・多くの機器が置けるだろう。

上部には吊戸棚を設け、食器他の備品を収納できる。


図面右端にはオープンデッキ。

天気の良い日には、屋外に出て食事をするのも気持ちよい。

2階レベルなら、周囲の視線もそれほど気にはならない。

燐戸側(北側)には、wood-wallを設置して、周辺の視線を遮る。


ダイニングと一体になったout-door-diningは生活スタイルを明確に表現する

ポリシーにもなる。

ポリシーを持った生活は、シンプルで美しい。

1階平面を詳しく見る

2011-01-22 | 家造り
見難い図面を少し大きくして・・・

詳細を検討してみよう。


              


              最小ハウス63


前回掲載した平面図を、右側に90度回転させた状態で載せた。

字や数字が見にくくなるのは、ご勘弁!

図面の左側が道路側になる。


方位は左側が南、右が北、上が西、下側が東になる。

南入りの住宅は、方位的には best。

陽の当たった住宅の明るい面を正面に見ながら、アプローチするのは最高。


玄関を入ると、まっすぐに伸びた廊下が13m弱続く。

これはシンプルで、なかなか壮観。

右側壁の下端には、陽と明かり・・・そして通風を取り入れる窓を設けた。

連続的に続く窓の並びは、リズミカルで美しい。


玄関には1.8m幅のシュークロゼット。これだけあれば、ほとんどの靴が整理できる。

玄関側から夫婦の寝室、その奥に子供部屋が二部屋続く。


主寝室には、ワーキングコーナーの他にパウダーコーナーも設置して、

使いやすさに工夫を凝らした。

夫婦であっても、それなりのプライバシーを確保しなければ、生活はしにくい。

奥まったコーナーは喜ばれるだろう。

クロゼットは3.6m幅あるので、夫婦の衣類は整理がつく。


子供部屋は、あまりにも狭い。

二部屋を一部屋にして・・・程ほどの広さだろう。

敢えてこの様な間取りを計画したのは・・・小さい子供は次回掲載する

二階のリビングダイニングで、親と長い時間コミュニケーションが取れるよう・・・

配慮?した結果。


図面の右端は水周り。バス・洗面脱衣・洗濯コーナー・トイレが纏めてある。

水周りで通風が取れないと、湿気でカビが生え家が傷む。


浴室からの眺望と、洗面コーナーへの朝陽を取り込む計画は、

“癒し系”の生活を希望する方は、是非実行願いたい!


トイレを見ていただきたい。

便座に座ったとき、正面がガラス壁になっている。

素通しのガラスでも気持ちよいが・・・自信がなければ曇りガラス、

フィルムを張るのも良いかも知れない。

明るい空間は自ずと清潔に保たれる。

トイレは・・・限りなく明るくしたい!

A棟のプランを検証する。

2011-01-16 | 家造り
前回見たA棟の詳細を見てみる。

画像サイズが小さくて見難い点は・・・あしからず。

言葉でどこまで補填できるか・・・


           


           最小ハウス62


ここに説明するのは、3.6メートルをワングリッドとする

キュービックな空間を持つ住宅である。


誰でもが簡単に住宅を計画しやすいような

方法論も含めて、話を進めていきたい。



今回から説明が始まる一連の住宅は、空間が3.6メートル立法・・・

即ち、縦・横・高さが3・6メートルを基本とする空間の集合体になる。


縦・横が3.6メートルと言えば・・・あの馴染み深い8帖間。

体感として分かりやすい空間ではないだろうか。


天井高が3.6メートルは、従来の日本間の天井高ではないが、

間取りの狭さを“空間の豊かさ”で補完しようとするのが、

この“キュービック住宅”の目論見である。


キューブを横に並べ、縦に積み上げて空間構成を考える。

これがキュービック住宅の設計に他ならない。

A・B・C三棟の断面と立面を掲載・・・

2011-01-15 | 家造り
3棟を横一列に並べた、南側の立面を

見ていただきたい。

                

                最小ハウス61


下段左側が上記の立面。

左端が2階建でA棟。真中は平屋でB棟。右端が平屋でC棟。

いずれも外壁を板張りとした、癒し系の街並みを作りたい。


下段右側はC棟の東側立面。屋根の部分にハイサイドライトを設けた。


目隠しのため、塀をめぐらしてある。

視線が届かない部分では、塀に板張りをせずに、通気が十分取れるように

配慮した。


上段左側は、3棟の断面図。

天井高を十分取り、all-inーoneの空間を思いっきりリッチにした。


右側はA棟の西側立面。

外壁の板張りを染色して、メリハリを付けてみた。

住み手の感性に合わせて、色々な表現を工夫できる。


次回から、各棟ごとの詳細を検討していこう!

住宅プランを図面化してみよう・・・

2011-01-07 | 家造り
新年を迎えて・・・

去年検討した住宅プランを図面化してみる。

取り敢えずは、連棟のまま・・・まとめて平面を描く。

 

最小ハウス60

チョッと小さくて・・・しかも、CAD図なので更に分かりにくい。

左半分に、3棟の1階平面が描かれている。

右半分には、3棟の2階部分と屋根伏せが・・・


一番左がA棟で、2階建て・建築面積20坪・延べ床面積40坪。

3LDKで4人家族に丁度良いか?


左から2番目はB棟で平屋建て・建築面積20坪・延べ床面積20坪。

1DKで老夫婦・ディンクス・新婚夫婦・・・にBetter or Best。


3番目はC棟で平屋建て・建築面積20坪・延べ床面積20坪。

2DKで3人家族が使いやすそうなプラン。

家の中央にワイワイダイニングを構えて・・・

屋外と一体で使えば、32畳分の広さになる。


次回は断面と立面を紹介し・・・


順を追って詳細に入っていこう。