原子力発電について考えています。
①でも話したように、原子力発電には放射性廃棄物がつきものです。現在、この処理を現時点お科学水準で行うには非常に難しい問題だとされています。現に六ヶ所村の再処理施設、廃棄施設では事故が続発していいます。その廃棄物はドラム缶のような詰め物に入れられたり、ガラス固定され、それらは地中深く埋められることになっています。
さて、日本という土地は四つのプレートが入り組んでいる、いわゆる世界で一番地震が多発する国です。そして日本の各地には多くの活断層が存在します。阪神・淡路大震災の時に動いた活断層もそれ以前には発見されていない部分があり、発見されていない活断層も含めると、日本には地震の起きないところがありません。
また、日本は世界でも類をみないほど「水」がキレイな国であり、水道ひねったら、おいしい「飲める水」が出てくるところなんて、世界でもそう多くはありません。ということは、森林が根ざし、地下水脈がヒトの毛細血管のように張り巡らされているということです。そこから数百年かけて伏流水として地表へ涌き出てくるわけです。ありがたい自然の恵みですね。
何が言いたいかというと、そんな条件のところへ核廃棄物を埋めるということです。埋める場所について、細かく調査して検討されているとは思いますが、こう考えても何か怖いものがあります。「私の近くに埋めるわけではないから関係ない」と思う人があるかもしれませんが、地球が汚染されるわけですし、日本という狭いと土地で行われるわけですから、その影響はまわりまわって自分に返ってくるのです。人事ではないのです。
最近、中国四川省での大地震、ハイチでの地震、チリの大地震、先日はトルコでも地震があり、日本でも沖縄に100年ぶりくらいの大きい地震がありました。鹿児島の桜島では今年ハイスピードで噴火が確認されています。これら自然現象は何を示しているのでしょうか
新潟県沖で起きた地震の際、柏崎原発が火災を起こしました。この地震での揺れが想定外だったとのことでした。原発は地震対策はしてあると思います。しかし、想定外の地震は今後、予測することもできません。ただでさえ事故が多い原発です。私は石川県に住んでいますが、石川県にも志賀原発があります。事故が多いです。そこへ想定外の大地震が来たらどうなるでしょう?自然の営みは人間の科学力や知能をもってしても計れ知れないところが多いのです。ほとんどといってもいいかもしれません。
私は地震により亡くなられた方や、残された遺族の方の中には地震が憎くてたまらない人がいると思います。しかし、地震は止めることができません。台風も止めることができません。人間は自然とともに共存していくしか道はないと思います。
ですから、プレート活動や火山活動などの大自然の営みが、何か人間の行いや思考に対してメッセージを送っているのではないかと思ってしまうのです。
福井県に美浜原発というのがあります。この1号機クラスの原子炉が事故を起こし爆発した場合、風向きにもよりますが、周囲8kmにいる生き物は即死すると言われています。
核廃棄物だけでなく、原子炉自体が、このようなリスクを抱えて存在しています。
私も電気を使いますし、文明社会を享受してますから、原子力発電から得た電気を利用しているわけです。もし原子力発電を止めて、経済が混乱するにしても、不便が生じるにしても、それは受け入れなければならないと感じています。そういう覚悟もあります。
私たちは文明社会が最も優れていると思っていますが、アマゾンの奥地やアジアの未開の地に住む人々は、何が素晴らしい生活だと思うのでしょうか
果たして私たちが築いてきて文明社会が最高の生活なのでしょうか。と、ふと考えることがあるのです。
経済がなくなっても、食物を育む、大地と水、そして太陽、生物を育むキレイな川や湖、海があれば、人間は生活していくことができます。
原子力発電は水や空気に放射能を放出しています。原発側は微量であり、人体には影響がないと言います。しかし、それは自然が放出する量をはるかに超えています。目に見えないからさらに怖いのです。確かに自然にも放射能が放出されています。岩盤浴の発祥の地、秋田県の玉川温泉などにしても、それを利用しているわけです。微量な放射性物質により身体の細胞が刺激され病気が治癒に向かう(ホルミシス効果)ということが実際にあります。これは、あくまでも本当に微量な、自然界における放射性物質ですけどね。
土地や水や空気が汚染されると言うことは、それを口から吸い、それを口から摂取する人間も汚染されるということです。医療者がいくら頑張ろうが、鍼灸治療をしようが、根本的なものが汚染されているので、病気はなくならず、さらに悪化していく、というシナリオも考えられなくはないと思うのです。
人間は地球の資源を利用させて頂いているだけで、けっして人間のものでもないし、人間が自然の創り出すものを創れるのかというと、ほぼ不可能です。それは、人間も自然の一部であり、自然循環の中の構成要素の一つなんですからね。新しい発見、新しい発明は、皆、地球の恩恵を受けているのです。
その地球を汚染するエネルギーシステム、将来大きな危険が起こる可能性があるエネルギーシステムが未来永劫、必要不可欠なのでしょうか
甚だ疑問です。
現在の経済活動を維持するために、危険なエネルギープラントの使用を続け、それから生まれるさらに危険な核廃棄物が蓄積します。甚大な危険に晒され、それと隣り合わせで共存し、そして、最終的にこれらの問題を処理しなければならないのは、子や孫の世代なのです。このような遺産を残しておいていいのでしょうか
、と思うのです。
長くなりました。熱くなりました。③に移ります。
二葉鍼灸療院 田中良和

①でも話したように、原子力発電には放射性廃棄物がつきものです。現在、この処理を現時点お科学水準で行うには非常に難しい問題だとされています。現に六ヶ所村の再処理施設、廃棄施設では事故が続発していいます。その廃棄物はドラム缶のような詰め物に入れられたり、ガラス固定され、それらは地中深く埋められることになっています。
さて、日本という土地は四つのプレートが入り組んでいる、いわゆる世界で一番地震が多発する国です。そして日本の各地には多くの活断層が存在します。阪神・淡路大震災の時に動いた活断層もそれ以前には発見されていない部分があり、発見されていない活断層も含めると、日本には地震の起きないところがありません。
また、日本は世界でも類をみないほど「水」がキレイな国であり、水道ひねったら、おいしい「飲める水」が出てくるところなんて、世界でもそう多くはありません。ということは、森林が根ざし、地下水脈がヒトの毛細血管のように張り巡らされているということです。そこから数百年かけて伏流水として地表へ涌き出てくるわけです。ありがたい自然の恵みですね。
何が言いたいかというと、そんな条件のところへ核廃棄物を埋めるということです。埋める場所について、細かく調査して検討されているとは思いますが、こう考えても何か怖いものがあります。「私の近くに埋めるわけではないから関係ない」と思う人があるかもしれませんが、地球が汚染されるわけですし、日本という狭いと土地で行われるわけですから、その影響はまわりまわって自分に返ってくるのです。人事ではないのです。
最近、中国四川省での大地震、ハイチでの地震、チリの大地震、先日はトルコでも地震があり、日本でも沖縄に100年ぶりくらいの大きい地震がありました。鹿児島の桜島では今年ハイスピードで噴火が確認されています。これら自然現象は何を示しているのでしょうか

新潟県沖で起きた地震の際、柏崎原発が火災を起こしました。この地震での揺れが想定外だったとのことでした。原発は地震対策はしてあると思います。しかし、想定外の地震は今後、予測することもできません。ただでさえ事故が多い原発です。私は石川県に住んでいますが、石川県にも志賀原発があります。事故が多いです。そこへ想定外の大地震が来たらどうなるでしょう?自然の営みは人間の科学力や知能をもってしても計れ知れないところが多いのです。ほとんどといってもいいかもしれません。
私は地震により亡くなられた方や、残された遺族の方の中には地震が憎くてたまらない人がいると思います。しかし、地震は止めることができません。台風も止めることができません。人間は自然とともに共存していくしか道はないと思います。
ですから、プレート活動や火山活動などの大自然の営みが、何か人間の行いや思考に対してメッセージを送っているのではないかと思ってしまうのです。
福井県に美浜原発というのがあります。この1号機クラスの原子炉が事故を起こし爆発した場合、風向きにもよりますが、周囲8kmにいる生き物は即死すると言われています。
核廃棄物だけでなく、原子炉自体が、このようなリスクを抱えて存在しています。
私も電気を使いますし、文明社会を享受してますから、原子力発電から得た電気を利用しているわけです。もし原子力発電を止めて、経済が混乱するにしても、不便が生じるにしても、それは受け入れなければならないと感じています。そういう覚悟もあります。
私たちは文明社会が最も優れていると思っていますが、アマゾンの奥地やアジアの未開の地に住む人々は、何が素晴らしい生活だと思うのでしょうか

経済がなくなっても、食物を育む、大地と水、そして太陽、生物を育むキレイな川や湖、海があれば、人間は生活していくことができます。
原子力発電は水や空気に放射能を放出しています。原発側は微量であり、人体には影響がないと言います。しかし、それは自然が放出する量をはるかに超えています。目に見えないからさらに怖いのです。確かに自然にも放射能が放出されています。岩盤浴の発祥の地、秋田県の玉川温泉などにしても、それを利用しているわけです。微量な放射性物質により身体の細胞が刺激され病気が治癒に向かう(ホルミシス効果)ということが実際にあります。これは、あくまでも本当に微量な、自然界における放射性物質ですけどね。
土地や水や空気が汚染されると言うことは、それを口から吸い、それを口から摂取する人間も汚染されるということです。医療者がいくら頑張ろうが、鍼灸治療をしようが、根本的なものが汚染されているので、病気はなくならず、さらに悪化していく、というシナリオも考えられなくはないと思うのです。
人間は地球の資源を利用させて頂いているだけで、けっして人間のものでもないし、人間が自然の創り出すものを創れるのかというと、ほぼ不可能です。それは、人間も自然の一部であり、自然循環の中の構成要素の一つなんですからね。新しい発見、新しい発明は、皆、地球の恩恵を受けているのです。
その地球を汚染するエネルギーシステム、将来大きな危険が起こる可能性があるエネルギーシステムが未来永劫、必要不可欠なのでしょうか

現在の経済活動を維持するために、危険なエネルギープラントの使用を続け、それから生まれるさらに危険な核廃棄物が蓄積します。甚大な危険に晒され、それと隣り合わせで共存し、そして、最終的にこれらの問題を処理しなければならないのは、子や孫の世代なのです。このような遺産を残しておいていいのでしょうか

長くなりました。熱くなりました。③に移ります。

二葉鍼灸療院 田中良和
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