2月5日(日)、毎月第一日曜日に開催される学術研修会に参加しました。
第50回 加賀・三策塾
日 時:平成23年2月5日(日) 午前10時~正午
会 場:石川県立盲学校
内 容:①統合医療と鍼灸マッサージを考える‐国民医療たるべき保険診療とともに‐
②鍼灸業界・学会・医療など最新ニュースと報告
石川県鍼灸マッサージ師会 常盤会長 ご挨拶
予定では「鍼灸医療安全対策マニュアル」の通読を行う予定でしたが、内容①のディスカッションの部分が非常に盛り上がったので、本日は業界や学会の報告やお知らせに若干の時間を使用し、ほとんどを「統合医療と鍼灸マッサージを考える」というミニ討論会に内容を変更しました。
大きい勉強ではできない臨機応変さが、この加賀三策塾のいいところでもあります。しかし定期的に行う実技や課題をないがしろにしているわけではありません。今回は鍼灸マッサージが日本や世界ではどのような立場におかれているか、医療の中で鍼灸マッサージは今後どうなっていのか、などの意識づけを行うための研修内容となりました。
それぞれの主張を持つ鍼灸の団体が、各々の考え方で勉強して資質を高め、患者さまや医療のために尽力することはいいことですし、今後も大いに研鑽しあっていけばいいと思います。しかし残念なことは、鍼灸マッサージの置かれている立場というものを第三者の目から、他医療者の目から、行政の視点から、世界戦略の視点から、あらゆる視点から見て現状を判断している方々が少ないことは歪めない事実です。
そんなことに小さな石を大海に投げるがごとく、小さいところから意識を変えていこうということで、この話をさせて頂きました。…させて頂きました ということは、私が資料をもとに話をさせて頂いた次第です。微力ながら
写真は少し小さめに
第一部は、ある雑誌に「統合医療の未来」と題して、東北大学名誉教授で日本統合医療学会 副会長を務めておられる仁田新一 先生の記事が掲載されていました。内容を読んで考えさせられましたので皆さんに紹介することにしました。
記事の内容としては、私の師匠である東洋医学研究所 所長の黒野保三先生に教えて頂いていることが多かったので、私は「フ~ム」と理解できたのですが、これからの鍼灸マッサージの展望、あるいは、大きな流れの一つとして意識しておかないといけないと感じたのでした。
勉強する皆さんに正確な状況を提示して、勉強する人が、汗を流した人が、自分の仕事を発展させ、流行ることができる業界や団体になっていかないといけないという思いもありますしね。
第二部は、同じ雑誌に「訪問マッサージの現状」として、訪問マッサージを中心に保険請求の問題を、私たち施術者(請求者)と保険者の請求者に対する最近の対策の具体例について掲載されていたので紹介しました。
医療費適正化という御旗のもと、現在、石川県では特定の保険者ですが、厳しく保険請求の審査が行われ、締め付けが厳しく鍼灸保険診療が難しくなっているケースや現状が多々あり、タイムリーな話題であったので、今後どう対応していったらいいのかということも含めてディスカッションのお題目とさせて頂いたのでした。
いろんなディスカッションができ、いい御意見もあり、出席された先生方には有意義な時間となったことと思います。提案者が微力なもので皆さんに助けて頂き、いい研修会の内容になりました。
この日は雪も多く、私の車はFRですから尻を右に左に振りながら会場に到着いたしました 雪にもめげず参加して頂いた会員の方(金沢医療技術専門学校の生徒さん含め)は本当に勉強熱心ですよ。本当に。
何か一つでも得るものがあれば勉強したかいがあるというものです。皆さん私の話で何か得て頂いたかな~と心配しながら…
この日は、午後より(社)石川県鍼灸マッサージ師会の公益社団に向けての会議があります。やっぱりマグロのように泳ぎを止めない私の一日です。疲弊しないようにワクワク動き回ってます
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