二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

F35 次期戦闘機に?!

2011年12月17日 | 社会
ブログに書くことは、まだまだ溜まっているのですが、ちょっと新聞を見ていて腹が立ったので、その腹が立った理由を書きたいと思います。

~ F35 次期戦闘機に -政府決定へ 最新ステルス性- ~
                 (2011年12月14日 読売新聞)

 防衛省は、航空自衛隊のF4戦闘機の後継となる次期主力戦闘機(FX)について、米英豪など9カ国が共同開発中の最新鋭戦闘機「F35」(開発主体=米ロッキード・マーチン社)を選定する方針を固めた。16日に安全保障会議(議長・野田首相)を開き、正式決定する。2012年度予算案には4機分(概算要求ベースで計551億円)を計上し、将来的には約40機の配備を目指す。


 中国とロシアはステルス機の開発を進め、空軍力を年々増強しており、航空自衛隊が中露に対抗するには最新性能を備えた戦闘機が今後、不可欠になるとの事情がある。


 一方、F35は研究開発中で、機体に亀裂が入るなど不具合が指摘されており「開発期間が長引き、価格も高騰しかねない」(米軍関係者)との懸念がある。デンプシー米統合参謀本部議長は今月9日、米国の国防費削減に加え、共同開発国である欧州の財政危機によって開発計画が影響を受ける可能性がある可能性を指摘した。
 これに対し、開発主体のロッキード・マーチン社は「納期の16年度までには100機以上の製造を終えている予定で、日本への納入は必ず間に合う」と反論している。今回の選定は、ロ社による納期や価格の提案を米政府が保証する形式をとっており、防衛省、空自側も「国が責任を持って提案したもので、信頼している」(岩崎 茂 航空幕僚長)との立場だ。



この記事を読んだ時に思ったことは、「は~」でした。

「消費税や所得税をあげなければならない」「医療費の患者負担をあげなければならない」「東日本大震災の復興にどれだけのお金がかかるかわからない」「東電をはじめ、原子力発電所に対処するお金が今後必要」「日本の国債発行額は年々増加している」「国をはじめ地方自治体もほとんどが赤字だ」

今、日本国内においてお金が必要としているところはたくさんあると思うのです。それなのに、対アメリカのこのような話に関してはトントン拍子に話が進みます。なぜなんでしょうか

そんなお金があるなら、まず国内の必要なところに回すのが第一だと思うのです。戦闘機なんて後回しでいいと思うのです。それがあったから日本が防衛できるんでしょうか。戦闘機4機分の予算を東日本の復興に向けて国をあげて全力を傾ける必要があるんじゃないでしょうか。

アメリカは、ここに来て大幅な防衛費予算削減をしています。それはアメリカの国情を表しています。アメリカは日本の報道で知るよりは、経済も社会もたいへんなことになっているようです。だからと言って、戦闘機開発のためになぜ日本国民の血税を投入しないといけないんでしょうか。なぜアメリカの軍需産業を潤すために税金が使われなくてはいけないのでしょうか

本当に憤りを感じます。

ミサイルがなくとも、戦闘機がなくとも、戦車がなくとも、人は生活できます。しかし、食料や水、エネルギーがなくなると人は生活していけませんし、生活の幅が縮小されます。農業、水資源、エネルギー資源の確保こそが本当の防衛であり、それを自給するためにお金を使うことが本来の防衛だと思います。食料を日本国内で自給できる、エネルギーや水を日本国内で開発、確保できることにお金を費やすべきだと私は思うのです。

世界では、北アフリカや中東で独裁政権が倒れ、さらに現在はシリアやイランを含めた中東から北アフリカがきな臭い感じになっています。原子力発電に関して世界が撤退する中、俄然、新しいエネルギーが開発されるまでは石油がまた重要になってきます。その石油を絡めて、北アフリカや中東諸国、その石油の権益に群がる国々の動きをみると、今の戦争や紛争の一端が見え隠れします。

世界は第一次、第二次大戦の教訓を忘れ、再び上記地域を中心に嫌な空気が漂っています。ましてや戦争によって利益をむさぼるなど、あってはならないことですが、悲しいかな現実は戦争を行うことで儲かっている、あるいはピンチを脱している国や企業が多く存在するのも確かです。現在の金融システムを維持していくには、戦争が不可欠なんて話も出てきます。

これまでは、戦闘機、戦艦、ミサイル、拳銃、そんなものを多く生産しミリタリーバランスで世界の平和が成り立ってきたようです。「こんな兵器があるからうかつに攻撃できない…」そんなもの、たがが外れれば戦争が始まってしまうと思います。兵器があるから戦争が始まるんです。兵器をつくる人がいるから戦争で儲ける人が出てくるわけです。

戦闘機なんていらないと思うのです。
戦争を始める気ですか どこかの誰かが戦争で儲けるために税金が必要なんですかって思っています。

日本国民が一所懸命働き、そして、生活する中から拠出された税金をもっと責任を持って使って頂きたいと思います。今、そのお金を必要としている人が日本にいます。それでも軍事費にお金を使いアメリカを助け、アメリカを潤す必要があるのでしょうかね。

いろんな利権や、権力が絡み、その上に築かれた正当性で物事を判断する時代は終わりを告げるのだろうと思います。国民と言ってもいろんな人がおり、いろんな夢や目的や立場が存在しますが、国を代表し、皆さんが拠出したお金は、真の人々の幸福のために使って頂きたいと思うのです。

新聞の記事を読んで、そんなことに憤りを感じていたのでした。


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント
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