カルカッタ「コルカタ}にいるママからメールが来た。
その文面からカルカッタの香りがしてくる。
香りだけではなく、あの騒音、ムスリムの祈り、タクシーやリクシャー、市場の音など、目に見える埃までも目の前に浮かび上がってくるようだ。
メールはママ{ジョアン」の声で語られる。
ジョンが素晴らしいミサをあげているとあり、そのジョンの調子の良いミサでの話し声、必ず一度はシスターたちを笑わすことを欠かさぬ、彼の神の愛溢れる明るさを思い出された。
彼の咽喉の調子はどうだろうか、しっかりと歌えているのだろうか、ミサの間、何を話しているのだろうか、それを考えると私はすでに微笑んでいるのだ。
ママは昨日シスタークリスティーとラブリートークをしたとあり、彼女はほんとうに愛らしい人だとあった、きっと二人の会話、二人の仕草、あたたかく思い出される、それは傍から見ても愛溢れるような姿に移っているのだろう。
バーニーも変わらずシアルダーで働いている、この世のなかに有名な立派方たちもたくさん居るだろうが、彼女のように世に出ることなどを拒み、ただただ謙虚でひたむきに貧しい人のために埃まみれになって一生懸命に働き生きている人を知りえた、友達になれたことはほんとうに幸せである、彼女は天に富を捧げている、神さまのために美しいことをしている素晴らしい女性である。
私はまた彼らから学びたい、まだまだ学びたい、そう胸の奥の奥底から湧き上がる泉の如く思いが溢れてくる。
祈りの中、今静かに、あの歓喜の街カルカッタを想う。
それと今日は遠藤氏の一年先輩、大好きな作家先生の友人安岡章太郎氏の冥福を祈る。