いま雨が降ってきた。
これが誰かの涙としても、それは必ず止むだろうと祈り、その雨の香りと音を合わせた風を頬に静かに受けた。
ライブの日は仕事を休みにしている、だから、あんとゆっくりとゴロゴロして寝ていた。
それは何とも幸せな気持ちになるもので、このままずっとゴロゴロしていたい気持ちになる。
それでも、弦を変えようとギターを出し、ライブの準備をしていく。
すべてのものに折り合いがあるように、いまの折り合いをつけていく。
それは自分ひとりで出来るものであろうか、いや、自分ひとりでしているのだろうか、問うてみた。
目には映らぬ、また感じることすらままならないものに包まれながら、あることに意識を向けると、そこに祈りが生まれる。
今日もつつがない穏やかな日であるように。
愛と感謝のうちに生きるように。