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外灘(ワイタンと発音するが、英語ではバンドという)の建物は、曇り空がよく似合う。これを、現代のデジタル用レンズで撮影すると以外とつまらない写真が出来上がるのだ。
おそらくコントラストが高すぎるのと、シャープ過ぎて肉眼で見えた以上のものが写るので発見はあるかも知れないが、肉眼で見えた古さを表現できない。別の言い方をすれば何でもきれいに描写し過ぎてしまう傾向がある。
「開放から解像度が高くコントラストも十分ある」などとレンズの評価欄に書いてあるレンズが本当に良いレンズなのかどうかは個人が決める事だが、私にはつまらないレンズに聞こえてしまう。
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もちろん仕事用に最新のレンズは持っているが、雑誌など自分の好きなように撮れる仕事の場合は、古いライカやメイヤーを中心に、国産ではキャノンFDや古いトプコールも使う事が多い。いずれも1975年以前のレンズという事になる。なぜか、ツァイスは一本もない。
キャノンFD50mm f1.4