菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

新型コロナが問う「日本と世界」から

2020年06月28日 12時57分41秒 | 日々の雑感
 しんぶん赤旗には、「新型コロナが問う日本と世界」と題して、連載記事が掲載されています。
 今日は、細胞生物学者・歌人の永田和宏さんか登場し、インタビューに答えています。なかなか考えさせられる記事になっていますので、紹介します。

 新型コロナ流行から人類が何を学び生かしていくのかが問われています。細胞生物学者で生命研究に詳しい、歌人の永田和宏さんに聞きました。聞き手 山沢猛

 科学の知識集め行動へ

 今回の新型コロナウイルス感染では、科学的知識の基づいて行動することがいかに大事かが鮮明になりました。
 政府の専門家会議は最初、生命系の学者だけでしたが、経済の問題が視野に入らないので経済学者をいれました。私は、歴史的観点をもった専門家も入れるべきだと思っています。

 世界で5000万人が亡くなったと推計されている「スペインかぜ」から何を学ぶか、世界的な感染症の流行がどんな体制をとり、どんなことがデメリットを引き起こすかを把握している専門家が必要です。一つの分野の専門家だけでは対処できないと言うことを教えたのも今回の感染症です。

 国会議員にも勉強が求められますね。先日、日本共産党の志位和夫議員の衆院予算員会での質問をテレビで見ました(6月10日)。岐阜大学前学長の黒木登志夫さんさんの論文を引用していましたね。PCR検査の徹底で院内感染防止に成功した三つの病院の例に挙げた上で、他の病院は、厚労省がわずかな予算を渋っていることが院内感染を招いていると指摘した論文でした。黒木さんは私の友人ですが、国会議員もこういうきちんとした研究にあたることが大切だと思ったことでした。

 日本では、感染拡大防止に重要なPCR検査が諸外国に比べて桁違いに少ない。保健所や保健師が少なく、PCRを増やせばパンクしていしまう可能性があるからです。ICU(集中治療室)も、人口10万人当たり5床程度、イタリアの半分以下です。
 保健所のような一般の目に見えにくいところをどんどん削ったからです。保健所は憲法第25条の「公衆衛生の向上及び増進」のために設置された公的機関です。
 しかし保健所法が地域保健法(1994年)になってから約20年間に半分くらいにされました。
 韓国はマーズ(中東呼吸器症候群)が2015年に持ち込まれた苦い経験があるので、検査機関に財政出動して大規模なPCR検査をやりました。日本やれるはずです。

 いま不要だが危機に必要
 そこにカネを使う意志を


 今回の新型コロナウイルスは、無症状の人が非常に多く、しかも症状が出る前に感染性を持つ、したたかなウイルスです。
 生命の定義は、①遺伝物質を持ち自己複製ができる、②細胞膜や殻で外界と自分とを区別できる、③代謝(外からものを取り込み要らないものを排出する)ができる、の三つです。

 ところがウイルスは「代謝」ができない。動物の細胞内に入らないと死んでしまいます。また、ずっと一つの宿主に、とどまっていると宿主の免疫が働いて排除されてしまうため、次々と宿主を代えないと自分を維持できません。なので、ウイルスは移動を止めれば消滅します。

 自然壊し災厄をよぶ

 今回の感染拡大が教えるものは、自然を尊重することの重要性です。自然は傍若無人な人間だけのものではなく、生態系全体のものなのです。ウイルスもその生態系の中で辛うじて生きている。
 コウモリの中で悪さをしないで自分の子孫を残してきた。ところが人間が、野生動物の中に分け入って食料にするとか、森林を破壊し動物との接触を増やすなど、そこに手を伸ばしていくものだから、ホストジャンプ(それまで宿主でなかった動物・植物への寄生性を獲得すること)が起きることになります。そのときにウイルスが別の性質をもつことが多いうえに、人間はそれに対する免疫を持っていないので、ばたばたと死ぬことが起こるわけです。

 感染症対策というのは、基本的に無駄になってこそ意味がある。この認識が共有される必要があります。いまは要らないが、いざというときに必要になるところにカネを使いという意志を国民が固めなければなりません。保健所のように地味でも、いざというときに必要なところにカネを使っていかなければならない。今回のことはそれを鮮明に照らし出しました。

 未知との遭遇必至

 もう一つは、基礎研究です。ウイルスを専門にやる人が日本で少なくなっている。微生物学というのは地味な学問で、研究費が十分に手当てされないので、それに意欲をもって取り組む若い人が少なくならざるを得ない。
 私は京都大学で湯川秀樹さんの最後の年の学生でしたが、湯川さんは「いま役に立つことは30年も経ったら何の役にも立たないよ」と言っていました。

 「選択と集中」という科学行政からは、基礎研究は育ちません。このような状況下でワクチン開発はもちろん大切ですが、ウイルスそのものに関する基礎研究をおろそかにしていては、いつまで経っても泥縄式の対応しかできません。たとえば北極海の氷河にどれだけのウイルスが閉じ込められているか分っていない。地球温暖化がすすんで氷河が溶け出すと、未知とのウイルスとの遭遇は必ず出てくるでしょう。

 アメリカのトランプ大統領が、消毒液を注射してはと記者会見で発言したのには、驚きを通り越してあぜんとしました。
 ブラジルのボルソロナ大統領の経済への偏重も怖いですね。毎日数万人の感染者が出ているのに、まだ外に出ろと言っている。ブラジルのスラム街に住む人、アメリカの黒人層など、こういう大疫下では、常に格差が助長されます。そういう人への想像力がすこしでもあれば、犬を抱いて安楽椅子にくつろぐという、わが国の動画は流れなかったでしょうね。

 ウイルスの基礎研究をおろそかにしていては、いつまでたっても泥縄です

 注)永田氏の発言は、非常に分りやすく、私も、再度、いい勉強になりました。
 私が、今、街頭演説で訴えていることも、「PCR検査体制の充実です」。これは志位委員長の衆院予算委員会での質問を参考に練り上げたものです。私自身、何回語っても、この重要性は、言い足りないと思っています。
 また、後半部分では、「生命の定義」にふれて、学生時代の「ウイルスは生物と無生物の間」にいることを、さらに、進化した形で教えてもらいました。
 本当に専門家と言う人たちは、「ものごとを分りやすく語ってくれます」ね。

 

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真壁町古城、上宿、下宿を15カ所演説

2020年06月27日 16時32分42秒 | 議員活動
 今日も梅雨空だが、真壁町へ出かけました。昨日の続きで、桜井の境界の古城から始まり、古城陣屋までで9カ所、その後、上宿、下宿を6カ所演説し、計15カ所で終わりにしました。

 

 明日は、新しい桜川第61号が岩瀬地区に折り込まれますので、岩瀬地区で演説する予定です。


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「黒人差別のカラクリ」(北丸雄二)から学ぶ

2020年06月27日 09時00分24秒 | 日々の雑感
 昨日の東京新聞・本音のコラム欄は、ジャーナリスト・北丸雄二氏が「黒人差別のカラクリ」と題して、短いが手際よくまとめて書いている。私自身も、「ただ、人種差別」と考えていたが、そこには奥深い資本主義経済発展の仕組みがあったことを学ばされた。紹介しておく。

 黒人差別のカラクリ
 北丸雄二

 アフリカ大陸から黒人たちが奴隷としてアメリカに連れてこられたのは1619年が最初だとされています。1863年、南北戦争でリンカーンが奴隷解放を宣言し、その2年後の65年に合衆国憲法修正第13条で奴隷の禁止が謳われて奴隷制度は終わります。米国の奴隷制度はほぼ江戸時代(1603~1867)と重なります。

 ところで黒人が解放され、400万人もの「奴隷労働力」を失った米国は経済が混乱します。新たな労働力を求める白人社会は、黒人たちを別の形の労働力として搾取し始めます。「囚人労働力」です。黒人たちは徘徊や放浪などの微罪でどんどん摘発し、刑務所に送り込んで道路や鉄道など近代アメリカのインフラ構築に利用したのです。

 白人警官による黒人摘発はこのころから常態化します。「黒人は劣等」という根深い優越意識。黒人を公共施設などで差別する人種隔離法。「奴隷→犯罪者」の流れは黒人たちを危険な野獣のイメージで覆います。それを払拭すべく1964年に差別禁止の公民権法もできますが、麻薬戦争でも白人が使う高価なコカインより黒人の使う安価なクラックが多く摘発されるなど、今や米社会に組み込まれた巨大ビジネスとして刑務所産業複合体が黒人「犯罪者」をあふれさせるのです。
 これが社会システムとしての黒人差別の正体です。
(ジャーナリスト)

注)「刑務所産業複合体」という言葉は、始めて耳にしました。


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今日は真壁地区・白井、五町内を15カ所演説

2020年06月26日 19時32分16秒 | 議員活動
 今日は、雲が垂れ込めているが雨は降らないとの予報なので、真壁地区へ出かけました。というのは、新しい桜川第61号を、25日(木)の新聞に折り込んであったからです。

 

 白井の重村自動車前からはじめ、白井、桜井で6カ所。新宿で3カ所、亀熊で2カ所、高上町で2カ所、仲町で2カ所演説し、12時半をすぎたので、家に帰り、疲れたのでお昼を食べたら寝てしましました。 
 明日も、雨が降らなければ、真壁地区に行く予定です。

 今日は、鏑木クリニックに定期検診に行く日です。
 帰りに藤井薬局でヘモグロビンA1Cを測ってもらったら、なんと6・5にまで下がっていました。やはり、毎日、1万歩目標の散歩の効果が出ているようです。
 これに気元をよくして、午後6時に近くなっていましたが、9,300歩歩いてきました。汗びっしょりです。




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原発県民県民投票条例否決について(その3)

2020年06月26日 09時57分30秒 | 地方政治
 署名の重み受け止めて

 「署名集めで多くの人の意見を聴き、議会に届けたいと思っていたのに、議論は結論ありきにみえた」
 日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働の賛否を問う県民投票条例案が23日の県議会であっさり否決され、石岡市の主婦羽田香織さん(36)はそう悔しさをにじませた。
 今年1月上旬から2ヶ月間、投票条例制定を大井川和彦知事に直接請求するための署名集める「受任者」の一人として奔走した。
 活動のきっかけは、都内で勤務していた頃に、2011年の東京電力福島第一原発事故を経験した知人から聞いた話だった。地域間で補償に差があったり、事故で生業を失ったりした話を聞き、「同じことが起こり得る」と感じた。
 昨年5月生まれた長女の存在も大きかった。幼い子どもは、素足で外に出たり、土や草も口にしたりするが、「事故があったら全部ダメと言わなければならず、不自由だと思った」。そういう意識が芽生え、東海第二原発について詳しいことは知らなかったが、「いばらき原発県民投票の会」の活動に加わった。

 仲間たちと一緒に、石岡市内のスーパーや公民館、市役所、農産物直売所の前に立った。近所の商店街では、娘を背負いながら戸別訪問をし、計6カ所で50筆ほど集めた。
 「原発の署名集め」と言うと、再稼働反対運動ととらえられ、断られることもあった。署名は拒否しつつも、再稼働への考えを話し始める人もいた。そうした人たちに「県民の考えを反映させるための活動なんです」と説明すると、一転して署名してもらえるケースもあった。
 「再稼働に対して、みんな思っていることはあるが、なかなか言う機会がばい。自分の気持ちを聞いてもらいたい人が多いと感じた」とふり返る。

 羽田さんら受任者3,555人が県内の駆け巡り、法定必要数の1・78倍にあたる8万6,703筆の有効署名を集めた。だからこそ、県議会には署名した多くの人の思いを受け止め、真摯に向き合ってほしかったが、実質的には審議はわずか1日だった。
 羽田さんは「否決は想定していたが、多くの人が原発について意見を言える機会をつくることができ、活動がムダだったとは感じない」と前を向く。ただ、「参考人招致では、私たちのテーマとずれた人が呼ばれていた」とわだかまりは残る。

 ひたちなか市で署名を集めたデザイナー徳光千春さん(40)も「意見を聞いてもらえると信じて取り組んで来たのに」と県議会に不満を募らせる。「どうしたら、私たちの意見を聞いてもらえるのか」。今も答えを求めている。

 県民投票の会の徳田太郎共同代表(47)は、県議会の議論について「非常に多くの事実誤認や、論理的に筋が通らない、きちんとした理由を伴わない主張があった」と指摘する。
 審議経過を検証するため、県民投票の会は24日、全県議を対象に賛否の理由を尋ねるアンケートを始めた。
 7月1日までに記名式で回答を求め、5日に水戸市千波町のザ・ヒロサワシティ会館(県立文化センター)で開催するシンポジュウムで結果を発表する。条例案に反対した最大会派のいばらき自民をはじめ、全会派の議員に参加を呼びかける。
 徳田さんはこう訴える。「これだけ県民の関心が高かった条例案。どういう思いでその結論に至ったのか、全ての議員に説明責任を果たしてほしい」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
菊池議員は6月16日の桜川市議会で、この県議会に先だって、桜川市の「署名獲得率がダントツの県内トップになった事実を踏まえ」大塚市長の所感を求める質問をしました。その内容は次の通りです。


東海第二原発県民投票条例署名 
桜川市はダントツの9・1%の署名率


菊池議員の質問 

 市民団体「いばらき原発県民投票の会」が、東海第二原子力発電所の再稼働の賛否を問う県民投票条例の制定を県に直接請求できる署名が集まったとして、44市町村の選挙管理委員会に署名簿を本提出しました。
桜川市でもその審査が行なわれました。その結果の報告をお願いします。私の手元にある資料では、3569筆となっていまして、有権者にしめる割合は10%を 超えており、44市町村中、ダントツの1番となっています。
 また、この結果について、大塚市長の感想を伺いたい。

総務部長の答弁
  署名審査後の有効署名総数は、3562です。有権者の9・1%になります。
 
大塚市長の答弁
 市民の地方自治への参加意識の高さと関係者各位の尽力によるものと感想を持っています。今後の結果については、県議会の判断を尊重したい。

 注)この署名は、有権者の2%以上で成立します。全県の平均が4%に達しない中、桜川市の9・1%は44市町村の中で、ダントツの1位になっています。





 

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