この1週間、演説回数が伸びない。いくら一生懸命やっても、14,5回やるのがやっとだ。早いときには、午前中だけで終わってしまう日もあった。
演説回数も累計1000回を超えると、飽きもくるのだろうか。マンネリになって、スランプになってきたのかとも考えました。
しかし、よく考えてみると、原稿の出来が悪いので、演説がスムーズに乗ってこないのはないかと、昨日原稿をいじってみました。
問題点は、「アベノミクス」の説明にありました。アベノミクスは、今回はじめて使う言葉で、私にとってもはじめてで、聞く人にとってもはじめてという思いがあり、詳しく説明しすぎていたことに気が付きました。「3本の矢」とか「5本の毒矢」とか、新しい語句を加えるたびに、わかりずらくなっていくのが、自分でもわかりました。
そこで、ずばり、「アベノミクスには、国民の所得を増やすという肝心の項目が抜けている」ということだけを説明すればいいことに気が付き、アベノミクスの部分を簡潔にしました。
この原稿に変えたら、いままでより、ずっとのりがよくなり、今日は、24か所もできました。
これなら、7月4日の公示前までに、なんとか3周目をやり終える気配がでてきました。
わかりやすい原稿とは、聞く人だけでなく、話をする人にも大事だということを、再認識させられた日でした。
その部分だけ、原稿を紹介します。
●[経済問題]
第1の争点は、暮らしと経済の問題ではないでしょか。いま、株の値段が上がったり、下がったりと乱高下が話題になっています。マスコミは、当初は、アベノミクスとはやし立てていましたが、ばけの皮がはがれてきました。みなさんの生活実感と、かけはなれているのが明らかになってきました。安倍政権の経済政策は、投機とバブルで物価をつり上げ、大儲けしているのは、大企業と一部の投資家だけです。食料品や光熱費があがり、庶民の暮らしは圧迫されるばかりです。さらに、公共事業のばらまきで国の借金は増えるばかりです。また、働く人には、いつでも首にできる、解雇自由の規制緩和を打ち出しています。
アベノミクスは、金融・財政・成長の3本の矢で、暮らしをよくすると宣伝をしています。しかし、一番肝心の、国民の所得をふやす矢が抜けています。所得増やす矢がないのです。今、一番必要なのは、国民の所得をふやし、内需拡大を進めることです。来年4月の消費税大増税をストップすることです。
国民の所得ふやし、内需拡大のみちこそ、景気回復の大道ではないでしょうか。