菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

桜川市議会「『市議の請負禁止条例』廃止条例」反対2で可決

2020年06月19日 17時10分55秒 | 桜川市議会
 今日は、桜川市議会6月議会の最終日でした。一般議案の審議が終わったのが12時半を過ぎていました。そこで、「『市議の請負禁止条例』廃止条例」が、議員提案という形で、追加提案されました。直ちに、議会運営委員会がひらかれ、休憩も取ること無く、追加上程されました。
 
 提案者は大山和則議員、賛同者は次の9名です。林悦子、相田一良、潮田新正、小林政紀、小高友徳、風野和視、谷田部由則、軽部徹(敬称略)

 提案理由は次の通りです。

 昨今、入札制度は大幅に改善され、一般競争入札の点数制、予定価格の事前公表が定着し、透明性、公平性が高く、基準も厳しくなっている。現に、入札業者が集まらず、不成立となる事例があった。
 このような中、替えのきかない特殊業務や災害時の速やかな対応など、市場原理以外の点も勘案し、業者選定する場合も考えられる。
 市の利益を全体を考えた時、桜川市は、人口減が続き、また多様な職業選択が可能とはいえない状況下にある。今後、ますます、市民の相互扶助の地域づくりをを進めていかなければならないが、同時に議会の門戸を広くする必要がある。市の公共事業と議員の請負のあり方については、程度の問題はあるが、地域の実情を踏まえざるを得ない段階に来ていと考える。
 本条例については、その意義を尊重しつつ、地方自治法と議会基本条例で対応可能とし、廃案するものである。

その後、質疑に移りました。
まず、はじめに、菊池議員が次の質問をしました。
 
 「桜川市議会議員の請負禁止等の関する条例」廃止提案への質問

 一昨日、提案理由文書をいただき、読ませていただきましたが、この文書を読んだだけでは、なぜ7年前つくられた条例を廃止する理由が、私にはよく分りません。
「あってもいいものなのか」、それとも、「これから市議として仕事をしていくのに、邪魔になるものなのか」、この点を明らかにしてください。
この文章では、「本条例については、その意義を尊重しつつ、地方自治法と議会基本条例で対応可能と判断し」となっています。
しかし、この条例の提案者は、「地方自治法92条の2の規定にもとづき」といって提案しています。ですから、地方自治法92条の2とこの条例が一緒にあってこそ、ならんでこそ、意義があるのではないかと考えます。
私が、この提案理由を読んだ限りでは、廃止する理由が理解できません。もう少し、丁寧に説明お願いいたします。

これについては、提案者の大山議員からは、「明快な答弁」はありませんでした。
次に、榎戸議員が質問し、続いて、討論に移りました
 
 菊池議員は、一番先に反対討論に立ちました。

「桜川市議会議員の請負禁止等の関する条例」廃止提案への反対討論

 私は、「市議の請負禁止条例」廃止に反対の立場で討論いたします。
この条例は、大塚市長が誕生した年の12月議会で可決されました。今、入院中の17番議員が提案理由で次のように述べています。
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市政が市民の厳粛な信託によるものであるということを認識し、市民の代表たる市議会議員が、市民全体の奉仕者として、人格と倫理の向上に努め、その地位による影響力を不正に行使して、自己の利益を図ることがないよう必要な措置を定めなければならないと考えます。また、同時に市政に対する市民の信頼に応え、公正で開かれた民主的な市政と桜川市の発展のために寄与しなければならないと考えます。
よって、地方自治法第92条の2の規定に基づき桜川市議会議員の兼業等を禁止し、政治倫理を高め、清廉で公正な議会運営を確保することを目的として、桜川市議会議員の請負契約等に関する条例を制定されたく提案するものであります。
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当時は、その1年前に行なわれた議長選挙で、与党・野党の差が1票という緊張感のある政治状況でしたが、採決の結果は賛成18,反対3という圧倒的賛成で可決されました。反対討論者はなく、私・菊池伸浩だけが賛成討論をした記憶が残っています。
市民が期待する政治への期待は、変わっていないと考えます。せっかく定めたこのようなすぐれた条例を廃止する理由は全くないと考えます。よって、この条例の廃止には反対です。

 討論では、反対討論のあと、賛成討論、また反対討論、さらに賛成討論と交互に繰り返す場合が多いのですが、賛成討論者は出ませんでした。
 そこで、榎戸議員が反対討論に立とうとしましたが、仁平実議長は、榎戸議員の反対討論を認めず、採決に移りました。大山提案者は、「榎戸議員の反対討論を認めてやれば」と、発言し、菊池議員も、「7年前は、反対討論がなくても、私は、ただ1人賛成討論をした」と声を上げたのですが、仁平実議長は聞く耳を持たず、採決に移りました。

 採決の結果
  賛成 13
  反対  2(菊池伸浩、榎戸和也)
  欠席  2(鈴木裕一、高田重雄) 
  議長  1(仁平実) 
  賛成多数で可決されました。

 12時をすぎても休憩を取らず、終わったのは午後1時近くになっていました。





 

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