今、マスコミには「風評被害」という言葉があふれている。マスコミ論調をみると「いわれのない濡れ衣」という使われ方に見える。私はこれに疑問を感じていた。なぜなら、「いわれのない濡れ衣」ではないからだ。そんな時、「たのしい授業」という雑誌に板倉聖宣氏の文章を読んで目からうろこが落ちた。
板倉氏の文章には、こう書かれていた。
「東北産の野菜や魚介類が実際の汚染以上の<風評被害>にあって」となっていたからです。そうです、「東北産の野菜や魚介類の汚染」を心配するのは当然のことなのです。心配する人の気持ちを、「悪いことをしている」ように非難することも間違っているのです。
こういう説明がついてこそ、正確な表現というものではないでしょうか。