今日は、一段と寒い。枡箕ヶ池も全面結氷していた。また、風もつよくなってきた。そこで、今日は、街頭演説は休んで、読書にきめた。
短文にうまくなるには、俳句が一番と思い、このところ、俳句の本を読んである。今日は、作家・半藤一利氏の「一茶俳句と遊ぶ(PHP新書)」を詠んだ。
その中に、「痩せ蛙 負けるな 一茶是にあり」の説明があった。
今まで学校で習った「弱い者への同情、一茶の心やさしさの句」などという解釈が成り立たないことを知った。
52歳で新婚となった一茶が、54歳のときに読んだ句であり、あいついで、3人の子どもをつくったときの句であるとのことである。一晩に「4交」の記録をのこした日記もあるそうで、「精力絶倫」を誇った一茶が、「俺はこんなにがんばっているぞ、痩蛙、お前もがんばれ」と言っているとの説明を、半藤氏はしている。
学校は、多くを「きれいごと」として、道徳的にしてしまう。半藤氏の説明は、「人間くさい一茶の人間像」が浮かんでくる。