菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

小池百合子都知事誕生

2016年07月31日 22時06分05秒 | 国際・政治
 午後8時の時報と同時に、「小池当選」のテロップが流れた。事前の情報でも、小池優勢が伝えられていたが、「やっぱり」という感じで受け止めた。

 鳥越さんには悪いが、鳥越氏の76歳という年齢は、真夏の選挙戦をたたかうには、きつかったのではないか。

 選挙は、「候補者の勢い」が大事です。私は、テレビで鳥越氏の演説を見ているのが、正直つらかった。

 自民党の増田氏が当選しなかったのを「よし」とするしかないのか。

 民進党の岡田代表が、「次期代表選挙に立候補しない」と、投票日前日に表明したことを、「敵前逃亡」という評論家もいるが、私は、この結果を予想して、逃げたのではないかと思っています。

 あとは、得票結果を分析してから書きます。



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相模原事件の犯人は「正気」なのか「精神疾患」なのか

2016年07月30日 09時08分48秒 | 社会・経済
 相模原の障害者施設でおきた殺傷事件。この犯人の動機をめぐって、正気なのか、精神疾患なのか、メディアでは意見が別れている。

 今日の東京新聞「こちら特報部」では、和光大学名誉教授・最首悟氏を登場させ、「今回の事件は猟奇的な犯行ではない。植松容疑者は『正気』だったと思う。そして、口には出さずとも、内心で彼に共感する人もいるだろう」とインタビュー記事を載せている。

 まず、私は「最首悟」という名前を思い出した。1970年前の東大闘争の真ん中にいた1人であった。
 東京新聞によると、東京大学教養学部助手時代に東大闘争で、「助手共闘会議」結成に参加、助手を27年勤め、その後、和光大学教授をつとめ、今は、名誉教授である。氏には、三女の星子(40)さんがおり、ダウン症で複合障害を持つという。

 東京新聞の記事を要約する。

 「社会の敵排除」の確信犯 
 
 今回の犯行について、植松容疑者が薬物を使用していた可能性、犯行前の妄言などから「異常な人物」を強調する報道が続く。
 しかし、最首さんは、犯行の手口などに、同容疑者の「正気」を見る。警察の発表では、重複障害のある人たちが狙われ、刃物で頸動脈を次々刺している。

 「彼は被害者の家族には謝罪している。個人の倫理としては殺人を認めない。しかし、生産能力のない者は『国家の敵』や『社会の敵』であり、そうした人たちを殺すことは正義とみなす。誰かが国家のために始末しなくてはならないと考えている。確信犯だ」

 深刻なのは、犯行のそうした根拠を「異常な妄想」と片付けられない点だ。それが「いよいよ来たか」と思った理由である。

 こうした指摘を容易に否定できない社会的素地がる。

 1999年9月、当時1期目だった石原慎太郎都知事は重度障害者を視察後、「ああいう人(入所者)ってのは人格あるのかね」と発言。しかも4期も都知事に当選している。

 また、メディアが被害者氏名を公表しない件については、「健常者なら通常、発表して、悲しみを共有する。だが今回は公表すれば犠牲者を知る周辺で、『(あの人なら)仕方ない』という反応を恐れているのでは。だが、それは障害者は人間ではない、人間から外れていると見なすことにほかならない」と述べている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 東京新聞の記事は、この倍はある。多くのみなさんに、最首悟氏の全文を読むことを薦めします。

 そういえば、障害者学校を視察した茨城県教育員の方(美術館の副館長)が障害者の出産について、「問題発言」をし、その後辞任したのは、昨年の11月のことでした。
 私は、この発言も言語道断であると思いますが、その発言が教育委員会という公式の場で出されたこと、その発言を聞いた知事だけでなく教育委員の誰一人も「咎める」人がいなかったことに、「唖然」とした次第です。
 
 もし、私が県の教育委員であったなら、「長谷川さん、その発言は取り消すべきです」と、その場で進言します。


 
 

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「ショウガイ」の表記 障害・障碍・障がい

2016年07月28日 20時13分53秒 | 日々の雑感
 今、「障害者大量殺人事件」をめぐって、「ショウカイ」者の表記も、いろいろ工夫されている。
 どれにするか、まだ最終的結論は出ていない。私の読んだ本(日本共産党の理論政治誌・前衛2016年6月号)に日本社会事業大学特任教授・佐藤久夫氏の作成した表があったので、紹介させていただきます。

 「障害」の表記に関する2010年意見募集の結果概要

 障害者 

○社会モデルの観点から「障害」がふさわしい

○表記や呼称を変更しても、いずれ同じ議論を繰り返す。
   
○表記の問題よりも、障害者を取り巻く差別の偏見の除去が先決

○広く普及している現状がある。

×「害」の字には、「公害」、「害虫」、「加害」等の負のイメージがある。

 障碍者

○社会モデルの観点からは、「障碍」の方がふさわしい。

○表記を変えることにより、一般国民の意識の改善が期待される。

○「害」の字は負の意味が入っているが、「碍」の字は価値中立的である。

×知的障害のある者にとって、表記の変更は混乱を招く。

×表記を変更しても漢字のもつ負のイメージは変わりはない。

 障がい者

○柔らかい印象があり、点字を利用している人でも書くことができる。

○移行期間という認識の下で、ひらがな表記が望ましい。

×平仮名では実態が見えず障害の社会性を曖昧にする。

×日本語として不自然。

 みなさんは、どれを支持しますか。

 私は、まだ迷っています。
「碍」は、一般的には、電線をつなぐ碍子(ガイシ)にしか使われていないのです。碍子は、電気を「さまたげる」という意味です。じゃまものという意味でもあるのです。
 「害をあたえる」よりは、悪意はないのですが、あまり違いはないとも言えます。




  
     

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県西病院組合議会開くー議会運営委員長が遅刻そして早退の組合議会ー

2016年07月28日 18時00分13秒 | 議会
 今日は、県西病院組合議会がひらかれました。

 9時10分から、議会運営委員会が開かれました。いつも、本会議の前に議会運営委員会を開き、議会の進め方を決めてから本会議に入ります。
 ところが、議会運営委員長の小高友徳委員長からは「20分遅刻の連絡」があり、副委員長の三浦譲議員(筑西市選出)の司会で、議事が進められました。
 
 ところが、9時半には来ると連絡していた小高委員長は、本会議の10時近くなってもなかなかきません。本会議での委員長報告は、だれがするのか。県西病院の事務長は、あわてています。
 
 「委員長が来ないのなら副委員長が議会運営委員会の報告をすればいい」こう決めて、みんな席に着いたとき、やっと小高委員長が来たのです。

 委員長が来た以上、委員長を無視するわけにはいきません。そこで事務局が用意した原稿を、小高委員長が読み挙げる形で議会が始まりました。

 飯沼総務課長が、平成27年度決算書を読みながら、議案提案を行いました。
 私の隣の席が小高議員です。小高議員は、議案を全く開きません。普通、議案の説明があれば、形だけでも見るふりをするものです。しかし、小高議員は全く決算書を見ようともしません。

 その後、外山監査委員(筑西市選出)から、監査委員報告があったあと、質疑の入りました。
 
 その時、小高議会運営委員長は、いつのまにか、退席しました。私は、「トイレに行ったのだろう」と思っていたのですが、閉会するまで議席には戻りませんでした。

 一番先に、菊池議員が質問いたしました。

 各科の1日当たり入院数が、泌尿器科だけ極端に少ない。1日当たりの患者数は、17・1人と、それなりにあるのに、極端に少ない理由はなぜか。説明してもらいたい。

  参考資料(1日当たりの入院数)
   内科  63・5人
   小児科  8・3人
   外科  20・3人
   整形外科23・4人
   眼科   4・1人
   泌尿器科 1・5人

   一日当たりの患者数
    内科  103・2人
   小児科   55・6人
   外科    18・2人
   整形外科  41・4人
   眼科    51・7人
   泌尿器科  17・1人

    (平成27年度実績)

 中原院長からは、「年輩男性に前立せんがんの患者が多いこともあり、需要はあるのだが、受け入れ態勢に問題がり、現状のようになっている」との答弁がありました。

 その後、三浦譲議員、榎戸和也議員が質問をし、審議は終了しました。

 決算議案を可決した後、大塚組合長が挨拶をし、閉会となりました。

 議会終了後、「議会運営委員長が議場にいないなんて、筑西市なら議員失格だ」との声が上がりました。私も同感です。

 小高委員長はどこにいたと思いますか、なんと、議員控室にいたのです。これには空いた口が塞がりませんでした。




 


   



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ドストエフスキー「罪と罰」を思い出しながら、「障害者施設19人殺害」事件ニュースを聞いた1日

2016年07月27日 12時01分41秒 | 議会
 昨日は、悶々とした1日だった。
 朝5時のNHKニュースで、神奈川県の障害者施設で、惨事が起こったことを知った。

 それから、時間がたつにつれて、事件の内容がだんだんわかってきた。

 犯人の衆議院議長あての手紙があると知った時、その要旨が紹介されたとき、私は、大学時代に読んだ、ドストエフスキーの「罪と罰」が思い出した。

 この内容は、簡単にいうと、「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためならば、社会道徳を踏みはずしてもいい」と思い込んだ大学生・ラスコリ―ニコフが、金貸しの老婆を殺害し、正当化してしまうというものです。しかし、最後には、娼婦・ソーニャの純真なこころに触れ、「改心」して自首するというものです。

 大学生であった私は、「選ばれた者ならば、殺人とおいう犯罪をしてもいい」という論理に圧倒されたものでした。それが、心に深く残っていて、未だに、主人公の名前を憶えているのです。

 今回の犯人も、「障害者は邪魔者だ」という理由付をしたのだと思います。

 どの新聞論調を探しても、寡聞にも、ドストエフスキーの名前は出てきません。しかし、この問題を考える上で、ドストエフスキーの「罪と罰」は一読の価値があると思いますので、おすすめする次第です。

 

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