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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「性別変更裁判」最高裁決定要旨➁3裁判官の少数意見

2023年10月28日 15時23分25秒 | 国政
【三浦守裁判官の反対意見(外観要件も違憲】

 外観要件は生殖不能要件と同様の二者択一を迫るという態様により過剰な制約を課すものであるから、制約の程度は重大で、憲法13条に違反すると言える。原決定を破棄し、申立人の取り扱いを男から女に変更する決定をすべきだ。

【草野耕一裁判官の反対意見(同)】

 外観要件が違憲とされた場合「自己の意思に反して異性の性器を見せられて羞恥心や恐怖心、憎悪官を抱かされることのない利益」が損なわれることへの懸念は理解し得る。ただ、性同一性障害の全人口に占める割合の低さに加え、公衆浴場などの施設の管理者が利用規則を定める際に細心の注意が払われることなどが期待できることからすると、この利益が損なわれる可能性は低い。原決定を破棄し、申し立てを認める決定を下すことが相当だ。

【宇賀克也裁判官の反対意見(同)】

 外見要件も生殖不能要件と同様に過酷なに二者択一を迫るものと言え、違憲だ。原決定を破棄しし、申し立てを認める判断をすべきだと考える。

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「性別変更裁判」最高裁決定要旨

2023年10月28日 14時28分43秒 | 国政
 「性同一障害特例法の規定を違憲とした最高裁の決定(25日)の要旨」が、今日のしんぶん赤旗に載っています。
 みなさんもごご存知かもしれませんが、裁判の判決文は、なんとも読みにくいものです。東京新聞にも、要旨が出ていましたが、なかなかわかりません。私は、これをブログに書きながら、理解を深めるつもりで学んでいます。ぜひ、お読みください。

 【多数意見】

 自己の意思に反して身体への侵襲を受けない自由が、憲法13条によって保障されているのは明らかだ。性同一障害者に手術を余儀なくさせる点において、身体への侵襲を受けない自由を制約するものといえる。必要かつ合理的なものと言えない限り許されないというべきだ。

 生殖腺除去手術を受けずに性別変更審判を受けた者が子をもうけることにより親子関係などに問題が生ずることは極めてまれなことと考えられる。法律上の親子関係の成否などは、法令解釈や立法措置などにより解決を図ることが可能だ。

 1万人を超える者が性別変更審判を受ける中、性同一性障害者への理解が広まりつつあり、社会生活上の問題を解決する環境準備に向けた取り組みなどもさまざまな領域で行われていることからすると、「女である父」と「男である母」が存在すること事態が、社会全体にとって予期せぬ急激な変化にあたるとなでは言いがたい。生殖不能要件による制約の必要性は、前提となる諸事情の変化により低減しているというべきだ。

 特例法の制定後、症状や治療の在り方の多様性への認識が一般化して、どのような身体的治療を必要とするかは患者によって異なるとされた。生殖腺除去手術を前提とする要件を課すことは、医学的に合理的関連性を欠く。

 生殖不能要件は、身体への侵襲を受けない自由を放棄し生殖腺除去手術を受けることを甘受するか、性自認に従った法令上の性別の性別の取り扱いを受ける重要な法的利益を放棄して性別変更審判を断念するかという、過酷な二者択一を迫るものになったと言える。
 
 生殖能力の喪失を法令上の性別取り扱いの変更要件としない国が増加していることを考慮すると、制約は過剰で、重大と言うべきだ。

 現時点において、生殖不能要件は憲法13条に違反する。外観要件は、さらに審理を尽くさせるために原審に差し戻す。

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杉田水脈議員再び「人権侵犯」 大阪法務局認定在日コリアンを中傷

2023年10月20日 14時33分48秒 | 国政
 今日のしんぶん赤旗は、「杉田水脈議員再び『人権侵犯』 大阪法務局認定在日コリアンを中傷」の見出しで報じています。紹介します。

 杉田水脈議員再び「人権侵犯」
 大阪法務局認定在日コリアンを中傷


 自民党の杉田水脈議員がブログなどに在日コリアンに対する差別的な投稿得をしたとして、「大阪法務局が「人権侵犯」認定していたことが19日、分かりました。救済を申し立てた在日コリアンの代理人弁護士が明らかにしました。
 杉田氏はアイヌ民族に対する同様の差別的投稿について、札幌法務局から9月、人権侵犯の認定を受けています。

 杉田氏は2016年、スイスのジュネーブで開かれた国連女性差別撤廃委員会の会議に出席した際、「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場」とプログなどに投稿。これに対し、同会議に参加していた大阪在住の在日コリアンの助成3人が大阪法務局に人権救済を申し立てていました。

 女性の代理人弁護士によると、大阪法務局から18日、「調査の結果、人権侵犯の事実があった」と説明を受けたといいます。

 杉田氏は19日午後、自民党本部で記者団に「(投稿は)既に削除して謝罪しているので、コメントはない」と話しました。

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沖縄辺野古で起きていること

2023年10月07日 08時43分50秒 | 国政
 今日のしんぶん赤旗は「潮流」欄で、沖縄県名護市辺野古の出来事わかりやすく説明しています。紹介します。

 潮流

 自分が不利になったら途中でルールを変え、相手が異議を唱えたら「あなたには抗議する資格がないない」と突っぱねるー。沖縄県名護市辺野古の米軍基地建設をめぐり、政府がとってきた「手法です。

▼玉城デニー知事が、防衛省が提出した辺野古の埋め立て申請を不承認にしたのは、法で定められた要件を満たしていないという、まとうな理由です。そうであるなら、要件を満たすために手直しすれば済む話です。

▼ところが政府は、一般市民の権利救済を目的とした「行政不服審査法」を悪用し、国(防衛省)を”救済”するために、国(国土交通相)がデニー知事の不承認処分を執行停止にしてしまいました。

▼県が提訴すると、最高裁は「県には原告としての資格はない」と門前払いに。そして5日、最高裁判決に従わないのは「違法」だとして県を提訴しました。国が県の権限を奪う「代執行」に踏み切るためです。

▼国が平気でルールを変え、司法もそれを追認する。この国は本当に法治国家なのか。そんな疑問さえ覚えてしまいます。こんなやり方がまかり通ってしまえば、地方自治は頬んでしまいます。

▼国は、辺野古埋め立てを承認しなければ普天間基地の「危険性」が放置され、「公益性を害する」と主張しています。しかし、新基地は完成まで最短でも12年以上、世界的にも貴重な生態系を破壊し、普天間基地の「危険性除去」どころか、逆に法治する。「代執行」訴訟の弁論は、「公益」論のでたらめさを徹底的に審理する場となるべきです。

(2013・10・7)

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「政権、杉田氏を放任 アイヌ巡る人権侵犯投稿、危険なレイシズム」茨城新聞報道➁

2023年10月03日 10時09分45秒 | 国政
アイヌ巡る人権侵犯投稿
政権、杉田氏を放任
危険なレイシズム
 

 保守離反警戒  

 むしろ政権内には、杉田氏に厳しい態度で臨めば保守層の政権離れを誘いかねないとの警戒感が漂う。自民の閣僚経験者は「安倍晋三元首相と比べて保守色が薄い岸田文雄首相に対し、右寄りの支持者層は不満を募らせている。杉田氏への対応を間違えれば保守票が逃げていく」と分析する。

 人権侵犯と認定されたのは、杉田氏が落選中だった2016年にブログに書き込んだ。国連女性差別撤廃委員会の参加者に対する投稿。「チマ・チョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんの登場」「同じ空気を吸っているだけでも気分が悪くなる」と記した。

 事実が明るみ出たのは、杉田氏が総務官だった昨年11月末。首相は当時の参院予算員会で、投稿を「内閣の一員になる前の言動だ」とかわし、野党の更迭要求を拒否した経緯がある。翌12月、別の閣僚更迭に合わせ政務官を交代させた。

 ヘイトスピーチ

 焦点は、自民が次期衆院選で杉田氏を公認するかどうかどうか。杉田氏は、これまでも、性的少数者を「生産性がない」と称するなど、差別的言動を繰り返してきた。杉田氏をかばう声は党内にくすぶっている。

 インターネット上には、杉田氏に便乗したヘイトスピーチも目に付く。主に、アイヌ差別に反対する在日コリアンを標的にしている。「人権を騒ぎ立て、日本人からカネをむしり取ろうとしている」などと憎悪をあおり、杉田氏ら保守系議員に声援を送る書き込みが絶えない。危険がレイシズムが国政に影を落とす。

(終わり)

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