今日に茨城新聞・県民の声欄に、「桜川市民からの『水戸市民会館に批判的意見』」が掲載されていした。私の知っている人でもあり、もっともな意見だと読ませていただきました。
ところが、水戸市の石清水理さんから、私のスマホに、「桜川市の林悦子さんて、どんな方ですか」との電話が入りました。
岩清水さんは、日頃は、原水爆禁止平和行進で、いつもお世話になっている方で、また、水戸市長選挙にも立候補された方でもあり、さらには、「水戸市民会館建設差し止め訴訟」の裁判では、原告団の事務局長をしている方であります。
電話の内容は、「桜川市民の方が、茨城新聞に、水戸市民会館建設について、私らと同様の意見を投書していただいたので、感謝をしたい」ということでした。
そこで、早速、林悦子議員に電話をいれ、その旨、伝えました。
林さんも言っているように、水戸市のど真ん中に、県民文化センターより大きな市民会館をつくるなんて、駐車場を考えただけでも無謀である。林さんは「県と市が協力して、県民兼市民会館を建設すれば一石二鳥」と訴えている。私も同感である。
ところが、水戸市の石清水理さんから、私のスマホに、「桜川市の林悦子さんて、どんな方ですか」との電話が入りました。
岩清水さんは、日頃は、原水爆禁止平和行進で、いつもお世話になっている方で、また、水戸市長選挙にも立候補された方でもあり、さらには、「水戸市民会館建設差し止め訴訟」の裁判では、原告団の事務局長をしている方であります。
電話の内容は、「桜川市民の方が、茨城新聞に、水戸市民会館建設について、私らと同様の意見を投書していただいたので、感謝をしたい」ということでした。
そこで、早速、林悦子議員に電話をいれ、その旨、伝えました。
林さんも言っているように、水戸市のど真ん中に、県民文化センターより大きな市民会館をつくるなんて、駐車場を考えただけでも無謀である。林さんは「県と市が協力して、県民兼市民会館を建設すれば一石二鳥」と訴えている。私も同感である。
改定綱領を手に、コロナ危機をのりこえ、新しい希望ある世界を
みなさん。日本もまた、大きな歴史の転機にあります。
新型コロナ危機を体験して、国民の意識のなかに前向きの大きな変化が
この間、新型コロナ危機を、文字通りすべての人々が体験しています。その体験をつうじて、医療や教育といった本来の「ゆとり」が必要な分野がおろそかにされ、いかにもろいものになっているかを、多くの人々が肌身を通じて実感しているのではないでしょうか。国民に「自己責任」を押しつける政治がいかに危ういものかも、暮らしと営業が困難に追い込まれるもとで、多くの人々の認識になりつつあるのではないでしょうか。これまで遠いものだと思っていた政治が、実は一人一人の命と暮らしに直結するものであることを、多くの方が実感しているのではないでしょうか。
全国のみなさん。そうした前向きの変化を一つに集め、人々の連帯の努力で、コロナ危機を乗り越えた先には、新し希望ある日本と世界をつくろうではありませんか。
歴史をつくるのは人間のたたかいーあなたの入党を心から訴えます
そうした取り組みを進めるさいに、今日お話してきたように、改定した日本共産党綱領は、たしかな羅針盤になると確信するものです。
破たんした新自由主義をのりこえて、どういう新しい日本をつくるのか。新型コロナ・パンデミックのもと矛盾が引き出している世界資本主義にどういう姿勢でのぞむのか。国際政治の連帯と協力をどのようにして前に進めるのか。どの問題でも、危機のもと、改定綱領の生命力が際立っているのはないでしょか。
パンデミックは、時として歴史を変える契機になりえます。しかしそれはあくまで契機に過ぎません。歴史をつくるのは、いつの時代でも人間のたたかいでありす。たたかってこそ、危機の先に、希望ある未来を開くことができるのであります。
最後に心から訴えます。今日の私の話に共感していただいた方は、オンラインでありますが、今日、こうしてお会いしたのも何かのご縁と考えていただき、この機会にどうか日本共産党に入党していいただき、一回きりしかない大切な人生を、新しい事業に重ね合わせる生き方を選び取っていただきたい。心から訴えたいと思います。
新型コロナ危機で、多くの国民が不安と苦しみのなかにあるとき、全国の草の根で、日本共産党員と党組織が、不安や苦しみに心を寄せ、苦難軽減のための取り組みを行なっていることは、今日で98年を数える日本共産党の党史で一貫して貫かれている「立党の精神」の発揮であり、私たちの誇りであります。
危機と激動の時代、歴史を前に進めるために、共に歩もうではありませんか。そのことを心から訴えて、記念講演を終わります。
日本共産党創立98周年万歳!
ありがとうございました。
(終わり)
みなさん。日本もまた、大きな歴史の転機にあります。
新型コロナ危機を体験して、国民の意識のなかに前向きの大きな変化が
この間、新型コロナ危機を、文字通りすべての人々が体験しています。その体験をつうじて、医療や教育といった本来の「ゆとり」が必要な分野がおろそかにされ、いかにもろいものになっているかを、多くの人々が肌身を通じて実感しているのではないでしょうか。国民に「自己責任」を押しつける政治がいかに危ういものかも、暮らしと営業が困難に追い込まれるもとで、多くの人々の認識になりつつあるのではないでしょうか。これまで遠いものだと思っていた政治が、実は一人一人の命と暮らしに直結するものであることを、多くの方が実感しているのではないでしょうか。
全国のみなさん。そうした前向きの変化を一つに集め、人々の連帯の努力で、コロナ危機を乗り越えた先には、新し希望ある日本と世界をつくろうではありませんか。
歴史をつくるのは人間のたたかいーあなたの入党を心から訴えます
そうした取り組みを進めるさいに、今日お話してきたように、改定した日本共産党綱領は、たしかな羅針盤になると確信するものです。
破たんした新自由主義をのりこえて、どういう新しい日本をつくるのか。新型コロナ・パンデミックのもと矛盾が引き出している世界資本主義にどういう姿勢でのぞむのか。国際政治の連帯と協力をどのようにして前に進めるのか。どの問題でも、危機のもと、改定綱領の生命力が際立っているのはないでしょか。
パンデミックは、時として歴史を変える契機になりえます。しかしそれはあくまで契機に過ぎません。歴史をつくるのは、いつの時代でも人間のたたかいでありす。たたかってこそ、危機の先に、希望ある未来を開くことができるのであります。
最後に心から訴えます。今日の私の話に共感していただいた方は、オンラインでありますが、今日、こうしてお会いしたのも何かのご縁と考えていただき、この機会にどうか日本共産党に入党していいただき、一回きりしかない大切な人生を、新しい事業に重ね合わせる生き方を選び取っていただきたい。心から訴えたいと思います。
新型コロナ危機で、多くの国民が不安と苦しみのなかにあるとき、全国の草の根で、日本共産党員と党組織が、不安や苦しみに心を寄せ、苦難軽減のための取り組みを行なっていることは、今日で98年を数える日本共産党の党史で一貫して貫かれている「立党の精神」の発揮であり、私たちの誇りであります。
危機と激動の時代、歴史を前に進めるために、共に歩もうではありませんか。そのことを心から訴えて、記念講演を終わります。
日本共産党創立98周年万歳!
ありがとうございました。
(終わり)
私は、鏑木クリニックに行き、処方箋をもっらて、藤井薬局にいって、薬を調達しています。
鏑木クリックは、以前、通っていた大和の千勝医院に比べれば、患者さんは少ないですが、「手軽に行ける医院」として、患者さんはそれなりにいます。(千勝医院はいつも込んでいて、千勝医院前の調剤薬局の方の話では、ふつうの医院の3倍の患者さんがいるとのことでした。)
その患者さんのほとんどが、鏑木クリニックから、薬を直接もらって帰るのです。処方箋をもっらっているのは、私のほかは、ほとんど見かけません。そこで、私も疑問に思って、奥さんに聞いて見ました。
キクチ
「私のように、処方箋をもっらて、調剤薬局で薬を出してもらう人と、鏑木さんから、直接薬をもらう人がいるのは、何が違うのですか。」
鏑木医師夫人
「ああ、それは、キクチさんの薬は、何種類かは、ウチにもあるのですが、全部はそろわないので、調剤薬局にお願いしているだけですよ」
藤井薬局に行く前は、県西総合病院前の薬局に行っていたのですが、県西総合病院が閉院したので、薬局もなくなり、どこがいいか、元県西総合病院の看護婦長をしていた方に聞いたところ、鍬田の方なら、藤井薬局がいいと、紹介されました。
そこで藤井薬局に通ううち、血糖値検査(ヘモグロビンA1C)も、そこでできることを知りました。鏑木クリニックで、血液検査をする時は、注射器で血液を採って、外注に出しますから、結果は1ヶ月後しか分りません。藤井薬局では、五分待てば、その場で分ります。また、医院ではないので、初診料も保険証も要りません。500円払うだけです。
そこの店長さんに、血糖値を下げるには歩くのが一番ですと、「強く言われ」たのが効きました。
それから、私の散歩が始まったのです。毎月血糖値が、8・2、 7・6、 7・4、 6・9、 6・7、 6・5、 6・2と下がって行くのが分ると、歩くことの励みになるのです。
このブログを一番読んでいる日本共産党茨城県前県委員長・現副委員長の田谷さんも、「そんなに簡単に測定してもらえるなら」と、私に、場所を聞いて、すぐ測定にいきました。
結果は、5・1ということで、まったく、心配はないことが分りました。16年間の長きにわたって、県委員長を務めたので、「ストレス太り」で、随分、腹が出ていたのです。
この話を、私の奥さんにしたところ、「じゃあ、私も行ってくる」と早速いってきました。昔、腎盂炎をやっていますので、内心、心配していたのでしょう。昨日、帰ってきたら、「6・1だったよ」と、明るい顔で話してくれました。
鏑木クリックは、以前、通っていた大和の千勝医院に比べれば、患者さんは少ないですが、「手軽に行ける医院」として、患者さんはそれなりにいます。(千勝医院はいつも込んでいて、千勝医院前の調剤薬局の方の話では、ふつうの医院の3倍の患者さんがいるとのことでした。)
その患者さんのほとんどが、鏑木クリニックから、薬を直接もらって帰るのです。処方箋をもっらっているのは、私のほかは、ほとんど見かけません。そこで、私も疑問に思って、奥さんに聞いて見ました。
キクチ
「私のように、処方箋をもっらて、調剤薬局で薬を出してもらう人と、鏑木さんから、直接薬をもらう人がいるのは、何が違うのですか。」
鏑木医師夫人
「ああ、それは、キクチさんの薬は、何種類かは、ウチにもあるのですが、全部はそろわないので、調剤薬局にお願いしているだけですよ」
藤井薬局に行く前は、県西総合病院前の薬局に行っていたのですが、県西総合病院が閉院したので、薬局もなくなり、どこがいいか、元県西総合病院の看護婦長をしていた方に聞いたところ、鍬田の方なら、藤井薬局がいいと、紹介されました。
そこで藤井薬局に通ううち、血糖値検査(ヘモグロビンA1C)も、そこでできることを知りました。鏑木クリニックで、血液検査をする時は、注射器で血液を採って、外注に出しますから、結果は1ヶ月後しか分りません。藤井薬局では、五分待てば、その場で分ります。また、医院ではないので、初診料も保険証も要りません。500円払うだけです。
そこの店長さんに、血糖値を下げるには歩くのが一番ですと、「強く言われ」たのが効きました。
それから、私の散歩が始まったのです。毎月血糖値が、8・2、 7・6、 7・4、 6・9、 6・7、 6・5、 6・2と下がって行くのが分ると、歩くことの励みになるのです。
このブログを一番読んでいる日本共産党茨城県前県委員長・現副委員長の田谷さんも、「そんなに簡単に測定してもらえるなら」と、私に、場所を聞いて、すぐ測定にいきました。
結果は、5・1ということで、まったく、心配はないことが分りました。16年間の長きにわたって、県委員長を務めたので、「ストレス太り」で、随分、腹が出ていたのです。
この話を、私の奥さんにしたところ、「じゃあ、私も行ってくる」と早速いってきました。昔、腎盂炎をやっていますので、内心、心配していたのでしょう。昨日、帰ってきたら、「6・1だったよ」と、明るい顔で話してくれました。
新型コロナパンデミックー歴史の変化を加速する動きが起こっている
米国の黒人暴行死事件ー植民地主義、奴隷制度への歴史的見直しを迫る運動
中世、近代から、一挙に現在に戻りたいと思います。
感染症のパンデミックは、時として、歴史を変える契機となりうる、歴史の進行を加速することがあると述べましたが、私は、それはいま起こっている新型コロナ・パンデミックでもいえることではないかと思います。
米国で起こった警官によるショージ・フロイド氏の暴行死事件への抗議行動は、またたくまに全米、欧州、世界へと広がりました。抗議行動は、すでに全米で2000カ所以上、世界72ヶ国・地域で200都市以上、文字通り世界中に広がっています。日本でも各地で抗議行動が起こっています。
重要なことは、その抗議の内容が、構造的人種差別への怒りにとどまらず、植民地主義、奴隷制度、奴隷取引に対する歴史的抗議、歴史的見直しを迫るものへと発展しているということです。
米国では、南北戦争で奴隷制を推進する南部連合軍で司令官を務めたロバート・エドワード・リーの像が撤去されることになりました。イギリスでは、約8万人の男女や子どもをアフリカ大陸からアメリカ大陸に奴隷として送り込んだ17世紀の奴隷商人・エドワードコルストンの銅像が引きずり降ろされました。ベルギーでは、19世紀後半、コンゴを巨大な強制収容所に変え、ノルマを達成できない住民の手足を切断するなど、非道な植民地支配を行なったレオポルド2世の像が撤去されました。
ベルギーのフィリップ国王は、6月30日、コンゴ民主共和国のチセケディ大統領にあてた書簡で次のように述べました。
「(レオポルド2世)のコンゴ自由国時代、暴力と残虐な行為が行なわれ、それがいまだにわれわれの集団的記憶に重くのしかかっています。それにつづく植民地時代もまだ、苦しみと恥辱を与えました。私は、この過去の傷に痛恨の極みを表明したいと思います」
ベルギー国王によるコンゴへの反省は、歴史上はじめてのことであります。
「ダーバン宣言」の実施をうたった国連人権理事会決議ー歴史の進歩を加速
米国における構造的な黒人差別をなくすたたかいは、長期にわたって粘り強く取り組まれた課題でしたが、今回、一挙に、全米へ、世界へと広がったのはなぜでしょうか。私はその背景にはコロナ・パンデミックによる共通の体験があると思います。
新型コロナ危機のもと、米国では、人種差別と共に、あらゆる差別、不公正・不正義が一挙に顕在化しました。その深刻さに黒人以外の多くの人々も「人事ではない」と感じる状況が広がり、抗議運動には、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、先住民なども広く参加し、とくに20代、30代の若者が多数参加しています。同じな流れが欧州でも、世界でも、一挙に広がりました。
国連でも動きが起こりました。6月19日、国連の人権理事会は、緊急会合を開き、決議「警察官の過剰な力の行使やその他の人権侵害から、アフリカ人及びアフリカ系住民の人権と基本的自由を促進し、保護する」をコンセンサスで採択しました。
注目されるのは、この決議が、2001年南アフリカのダーバンで開かれた「人種主義、人種差別、排外主義および関連する不寛容に反対する世界会議」採択された「ダーバン宣言」の実施をうたっていることです。
「ダーバン宣言」は、「大西洋越え奴隷取引などの奴隷制度と奴隷取引」を「人類史のすざまじい悲劇」「人道にたいする罪」と糾弾するとともに、「植民地支配が起きたところはどこであれ、いつであれ、非難され、その再発は防止されなければならない」ー植民地支配は、過去にさかのぼって非難されなければならないと宣言したものです。
こうした画期的意味をもつ「ダーバン宣言の実施が歌われうたわれ、世界各地で忌まわしい過去と結びついた像が撤去され、ベルギーでは国王が過去の植民地支配への反省を行なった。それは、植民地体制の崩壊という20世紀に起こった世界の構造変化が、今日、生きた力を発揮していることを示すものにほかなりません。そして、世界の激動的な姿は、新型コロナ・パンデミックが、歴を変える大きな契となり、その進歩を加速していることを明らかにするものではないでしょうか。
そいて、植民地支配という点では、日本史政府もまた過去と向き合うことを求められています。世界で起こっている巨大な流れを踏まえ、朝鮮半島に対する過去の植民地支配をキッパリ反省することを、私はこの機会に求めたいと思います。
(つづく)
米国の黒人暴行死事件ー植民地主義、奴隷制度への歴史的見直しを迫る運動
中世、近代から、一挙に現在に戻りたいと思います。
感染症のパンデミックは、時として、歴史を変える契機となりうる、歴史の進行を加速することがあると述べましたが、私は、それはいま起こっている新型コロナ・パンデミックでもいえることではないかと思います。
米国で起こった警官によるショージ・フロイド氏の暴行死事件への抗議行動は、またたくまに全米、欧州、世界へと広がりました。抗議行動は、すでに全米で2000カ所以上、世界72ヶ国・地域で200都市以上、文字通り世界中に広がっています。日本でも各地で抗議行動が起こっています。
重要なことは、その抗議の内容が、構造的人種差別への怒りにとどまらず、植民地主義、奴隷制度、奴隷取引に対する歴史的抗議、歴史的見直しを迫るものへと発展しているということです。
米国では、南北戦争で奴隷制を推進する南部連合軍で司令官を務めたロバート・エドワード・リーの像が撤去されることになりました。イギリスでは、約8万人の男女や子どもをアフリカ大陸からアメリカ大陸に奴隷として送り込んだ17世紀の奴隷商人・エドワードコルストンの銅像が引きずり降ろされました。ベルギーでは、19世紀後半、コンゴを巨大な強制収容所に変え、ノルマを達成できない住民の手足を切断するなど、非道な植民地支配を行なったレオポルド2世の像が撤去されました。
ベルギーのフィリップ国王は、6月30日、コンゴ民主共和国のチセケディ大統領にあてた書簡で次のように述べました。
「(レオポルド2世)のコンゴ自由国時代、暴力と残虐な行為が行なわれ、それがいまだにわれわれの集団的記憶に重くのしかかっています。それにつづく植民地時代もまだ、苦しみと恥辱を与えました。私は、この過去の傷に痛恨の極みを表明したいと思います」
ベルギー国王によるコンゴへの反省は、歴史上はじめてのことであります。
「ダーバン宣言」の実施をうたった国連人権理事会決議ー歴史の進歩を加速
米国における構造的な黒人差別をなくすたたかいは、長期にわたって粘り強く取り組まれた課題でしたが、今回、一挙に、全米へ、世界へと広がったのはなぜでしょうか。私はその背景にはコロナ・パンデミックによる共通の体験があると思います。
新型コロナ危機のもと、米国では、人種差別と共に、あらゆる差別、不公正・不正義が一挙に顕在化しました。その深刻さに黒人以外の多くの人々も「人事ではない」と感じる状況が広がり、抗議運動には、黒人、白人、ヒスパニック、アジア系、先住民なども広く参加し、とくに20代、30代の若者が多数参加しています。同じな流れが欧州でも、世界でも、一挙に広がりました。
国連でも動きが起こりました。6月19日、国連の人権理事会は、緊急会合を開き、決議「警察官の過剰な力の行使やその他の人権侵害から、アフリカ人及びアフリカ系住民の人権と基本的自由を促進し、保護する」をコンセンサスで採択しました。
注目されるのは、この決議が、2001年南アフリカのダーバンで開かれた「人種主義、人種差別、排外主義および関連する不寛容に反対する世界会議」採択された「ダーバン宣言」の実施をうたっていることです。
「ダーバン宣言」は、「大西洋越え奴隷取引などの奴隷制度と奴隷取引」を「人類史のすざまじい悲劇」「人道にたいする罪」と糾弾するとともに、「植民地支配が起きたところはどこであれ、いつであれ、非難され、その再発は防止されなければならない」ー植民地支配は、過去にさかのぼって非難されなければならないと宣言したものです。
こうした画期的意味をもつ「ダーバン宣言の実施が歌われうたわれ、世界各地で忌まわしい過去と結びついた像が撤去され、ベルギーでは国王が過去の植民地支配への反省を行なった。それは、植民地体制の崩壊という20世紀に起こった世界の構造変化が、今日、生きた力を発揮していることを示すものにほかなりません。そして、世界の激動的な姿は、新型コロナ・パンデミックが、歴を変える大きな契となり、その進歩を加速していることを明らかにするものではないでしょうか。
そいて、植民地支配という点では、日本史政府もまた過去と向き合うことを求められています。世界で起こっている巨大な流れを踏まえ、朝鮮半島に対する過去の植民地支配をキッパリ反省することを、私はこの機会に求めたいと思います。
(つづく)