6月議会報告で、15カ所街頭演説

昨日は、「新しい桜川第61号」の原稿を細芝の朝日印刷に持ち込みなどしたため忙しく、また、雨も強く降っていたため、歩くのは2000歩にたらなかった。しかし、2ヶ月ぶりに、「休憩」をいれたせいか、今朝は、体が軽かった。
　
　天気も良く晴れて、風もさわやか。こんなときに、街頭演説に出なければ、バチがあたる。演説原稿も、最後の部分を全面的に書き換えた。

　

変更部分
　●今、桜川市が取り組んでいる経済対策には、クラウドファンディングと地域応援チケット配布事業があります。クラウドファンディングは商工会の事業を市が応援するものです。地域応援チケットは、500円分のお食事券と1000円分の共通券を、あわせて1500円分のチケットを市民全員に郵送するものです。7月には送付できますので、有効に利用されるようお願いします

●６月議会では、市議の請負禁止条例が廃止になってしまいました。20日の茨城新聞も解説記事が出ていますが、この条例は、7年前、圧倒的多数の賛成でつくられたものです。「議員が市の公共事業を請け負うことを禁止する」という、議員としては当たり前の規定です。
ところが、今度は、人口減少や職業選択の制約をあげ、廃止を提案してきました。議会では、私・菊池伸浩議員がただ一人反対討論を行ない、「こんな優れた条例を廃止する理由はない」と反対しました。しかし、賛成13，反対2で押し切られてしまいました。私は今後も、当たり前のことが通じる議会をつくるよう、がんばってまいります。
以上、お話して、日本共産党の市会議員・菊池のぶひろの話終わりとさせていただきます。

　今日は、青柳から上城、西友部、東友部、松田と15カ所演説できました。東友部では、わざわざ出てきた方から、拍手をいただいた。

　午後もやるつもりであったが、困ったことが起きた。
　昨晩、夕食中に、奥歯のかぶせた歯が折れてしまったのだ。これで、私の下の歯は1本もなくなってしまった。困ったのは、下の入歯を止めるところが無くなってしまったことだ。そのため、長谷川食堂で、いつもの野菜炒めを噛めなくなってしまったのだ。仕方なく、柔らかい、モツ煮を、気を使い、使い食べることになってしまった。つまり、午後へのエネルギーが出なくなってしまったのだ。
　そこで、午後の演説はやめて、昼寝をじっくりし、その分、夕方、9千歩歩いた。

「国に対し、『刑事訴訟法の再審規定（再審法）の改正を求める意見書』の提出を求める請願」不採択に

　19日、「国に対し、『刑事訴訟法の再審規定（再審法）の改正を求める意見書』の提出を求める請願」が、日本国民救援会茨城県本部（会長・田村武夫）から、菊池伸浩議員が紹介議員となり、提出されていました。
　総務常任委員会の審議の結果、「この請願に対する判断は、専門的知識を持たない地方議会にはなじまない」との理由で、全員一致で不採択になり、本会議に提案されました。
　そこで、菊池議員は、本会議で次のような意見を述べ、採択を迫りました。

国に対し、「刑事訴訟法の再審規定（再審法）の改正を求める意見書」提出を求める請願、不採択への反対討論
　10番　菊池伸浩

　みなさんは、裁判はいつでも「公正で、過ちのないもの」と思っているかもしれません。
しかし、裁判の歴史を見れば、「無実の方が有罪」とされたいわゆる冤罪事件は沢山あるのです。それを防ぐためにできた制度が再審制度です。しかし、この再審制度がまた、厚い壁ができているのです。

　一つだけ例をあげて説明します。茨城県では布川事件が有名です。1967年に利根町布川でおきた事件で、「大工さんが殺され」、近所のいわゆる「不良少年」であった2人の青年が逮捕されました。2人とも別件逮捕であり、一旦は自白したのですが、裁判では、一転して、強盗殺人は全面否認しました。しかし、裁判の結果、1973年、最高裁は無期懲役の判決を下しました。
　
その後、再審制度を活用し、再審に臨みました。自白では「両手で首を絞め」となっていたが、「被害者は紐で絞殺されていた」ことなど、新しい証拠が明らかになり、2011年には、強盗殺人罪では無罪、別件の窃盗罪などでは懲役2年、執行猶予3年が言い渡されました。実に、44年もかかっているのです。
　
　ごく簡単に布川事件の概略を説明しましたが、再審が開始されるまでには多くの苦難が立ちはだかっています。冤罪を生まないためにも再審開始するための壁をなくすためにも、この請願書に書かれているように、
1， 再審における検察手持ちの証拠の全面開示
2， 再審開始決定に対する検察の不服申立て（上訴）の禁止の請願
を採択されるよう訴えて、私の反対討論を終わります。

採決の結果
　賛成　14
　反対　2
　欠席　1
　議長　1

　この請願は、不採択となりました。

　

桜川市議会速報 一般議案への菊池議員の質問と答弁

　19日の議会最終日は、一般議案の審議が行なわれました。菊池議員は4議案で質問しました。そのうち2議案の質問と答弁を報告します。

2020年6月議会　一般議案への質問項目と内容　　10番　菊池伸浩

●議案第40号　55ページ　GIGAスクール構想整備事業
　過日の全員協議会で、この事業は全国でも競争になるから、一刻でも早くタブレットを確保するためにも専決処分をお願いしたいとのことで、承認をいたしました。
　いまのままいけば、タブレットの確保は予定通りと考えてよろしいのでしょうか。その進捗状況を伺います。

教育部長の答弁
　専決処分をしていただいたおかげで、早く取り組みをはじめられ、7月中旬には、入札をおこなうことができる状況です。


●議案第49号　桜川市長等の給与の特例に関する条例

　今回の減給は3役だけですから、私らが異論を挟む余地はありません。ただ、2つだけお聞きしたいことがあります。
　一つは、市長の減額幅が大きいために、この3ヶ月間は、副市長の給与が一番高くなったことです。これについては、市長はどのようにお考えですか。
　もう一つは、今回は3役だけに限定ですから問題は無いのですが、他の自治体では、職員にまで10万円給付の寄付を求めたりする例が出ています。
　私が、市のある部長さんからいただいた資料に、「公務員の年収が低い自治体ランキング500」という冊子があります。これは東洋経済というかなり信頼できる出版社が発行しているものです。この資料によりますと、ここ桜川市は下の方から数えて98番目です。しかも、茨城県では最下位になっています。総務省のだした資料ではありませんが、桜川市職員の給料はかなり低い方にランクすることは間違いありません。今回の減給は、あくまでも3役だけに限ったもので、一般職員に及ぶものではないと明言していただきたい。

大塚市長の答弁
　私の給与の減額幅が大きいので、このような状況になりました。副市長、教育長にもご理解をいただいております。
　この減給は3役に限ったもので、議員ご意見の通り、一般職員に及ぶものではありません。



　


　

茨城新聞報道ー「議員の請負禁止条例廃止、桜川市議会」

　今日の茨城新聞には、１８面に、富岡良一記者の署名入りで、「議員の請負禁止条例廃止、桜川市議会」の見出しで、記事を載せています。新聞記者の記事は、短くで分りやすいので、紹介します。

　「議員の請負禁止条例廃止、桜川市議会」

　桜川市議会は定例会最終日の１９日、同日に議員提出された「市議の請負禁止条例」を廃止する議案を賛成１４、反対２，欠席１の賛成多数で可決した。旧条例は同日廃止された。同市は2019年12月に市議会基本条例を制定したが、同条例で要請されている政治倫理を規定した条例はまだ制定されておらず、市民の議論を呼びそうだ。
　（注）賛否の数は、採決前に1人が帰ったため、欠席は2になり、賛成は13となります。

　廃止された13年12月制定の条例は、議員の配偶者や1親等以内または同居の親族が実質的な影響力を持つもなどする企業に対し、市の公共事業の請負を禁じた上、違反がある場合は議会に調査特別委の設置を求めることができた。

　今回の廃止議案は大山和則市議＝無所属＝が提出。提案理由について、▼入札制度の大幅改善、▼替えの利かない特殊業務や災害時などの速やかな対応、▼人口減を背景にした議員の職業選択の制約ーなどを指摘し「地方自治法と議会基本条例で対応可能」とした。同日の討論では反対議員のみ意見を述べ、「このようなすぐれた条例を廃止する理由は全くない」と主張した。

　同市に隣接する筑西市は、10年12月に桜川市と同様の市議の請負禁止条例を制定したが、15年3月に政治倫理条例を制定した上で同禁止条例廃止をしている。
（富岡良一）

追記
　昨日の菊池議員のブログとこの記事をお読みいただければ、他市町村の議会と比べても、「議員の請負禁止条例廃止」が、異常な出来事であったことがおわかりとなるでしょう。