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発熱の原因はっきりせず

急変から1ヶ月と5日目、今日のひろ君の様子。

今日は熱が少し下がった。最高でも38.7度で39度までは上がらない。解熱剤の使用も今日は朝9時の1回のみで、それでも19時の体温は38.1度まで下がっていた。
嘔吐も無し。胃液の逆流は少し有るが嘔吐感は無いみたい。

元気も出てきて、経管チューブを抜こうとするし、左手で右手を持ち上げるリハビリも自らやる程。
右手を引っ張った為か点滴が漏れてしまって差し替えすることになった。今度も痛いとこ、右手の人差し指からだ。ひろ君、点滴しすぎでラインを採れるところがなかなか見つからないとのことだったけど、本当にもっと他に無いのかな?

心拍も安定し、寝てるときは90~100台。起きている時でも120台だ。
呼吸も20前後で安定。
血圧も100-60程で安定。
瞳孔の左右差無し。

でも呼吸が急にストンと落ちたり、あくびの息の吐き方がとても早かったり、左手だけ冷たかったりと、いつもと少し様子が違うので気になるのだが、主治医の先生は「熱があるからでしょう。問題ないです」との返答。考え過ぎかな?

今日、お薬が更に追加になった。
追加のお薬は、塩酸バンコマイシンという抗生剤と献血ベニロン-Iという血液製剤。
塩酸バンコマイシンはMRSAに効くお薬とのこと。ひろ君MRSAのキャリアなので(かもしれないので)念のため?
献血ベニロン-Iは「予防接種みたいなものです」との説明で、特定生物由来製品の同意書を書かされた。同意書も必要なのに、こんだけの説明?

今日も採血があった。昨日までの採血では炎症反応はそんなに高くなかった(2.0)とのこと。
また髄液の採取もあった。去った土曜日の髄液からは菌は出なかったとのこと。

今日の髄液検査は明日しか結果が出ないとのことだが、菌が検出されなくても、明日まだ熱があればV-Pシャントを抜く手術をすることになった。
「今、感染していなくても脳室ドレーンで針を刺しっぱなしにしておけばいつかは感染するので、感染源と成り得るシャントは抜いた方が良い。でも髄液は流す必要があるので新しく脳室にチューブを刺し、そのチューブから髄液を抜く。発熱がおさまりしばらくしてから、新しいV-Pシャントを入れる手術を行う」との説明だった。
手術するとすれば、夕方以降とのこと。

髄液量 10:00 340ml,17:00 360ml → 20ml/7h(但し、髄液検査の為、チューブより髄液を少し抜いた)
今日の随液の色もきれいな黄色。

今日は便、無し。

今日、MRI検査も行った。トリクロ10ml使用。

明日、主治医の先生のお話がある。
MRIの結果、V-Pシャントを抜いて新しく脳室ドレーンを作る手術、そして視床出血の原因となった海綿状血管腫の切除手術が可能かどうか、の3点について説明して下さるとのこと。
明日には、やっと方向性が見えてくるかな。

ひろ君、明日手術になるかも、頑張ろうね。

-お薬メモ-
12/25~ メイン輸液(ビーフリード),吐き気止め(プリンペラン),胃薬(ガスター)

12/24~ ファーストシン(抗生剤)4本/日
12/25~ ユナシン-S(抗生剤)3本/日
12/26~ 塩酸バンコマイシン(抗生剤)2本/日,献血ベニロン-I(血液製剤)1本/日

抗生剤について、原因菌が判明してから抗生剤を使用するとその間に症状が悪化する為、特定できていなくても考えられる菌を想定して抗生剤を使用するとのお話だった。

以下、調べて分かったこと。
○ファーストシン
 セフェム系抗生物質で、いろいろな菌による炎症、化膿、感染症を抑える抗生物質。脳外では手術後の感染症予防に一般的に使用されるらしい。

○ユナシン-S
 ペニシリン系抗生物質で、感染症の原因となる色々な細菌に対し殺菌作用を示す。誤嚥性肺炎や腹腔内感染症など嫌気性菌のカバーが必要な感染症でも使用可能。肺炎、肺膿瘍、膀胱炎、腹膜炎に適用される。

○塩酸バンコマイシン
 グリコペプチド系抗生物質で、バンコマイシンに感性の、メチシリン耐性ブドウ球菌(MRSA)やペニシリン耐性肺炎球菌(PRSP)の治療に効果がある。

○献血ベニロン-I
 免疫グロブリン製剤で、感染症に対して抗体を作り体を守る作用がある。抗生物質だけでは症状が改善しない場合に抗生物質と併用して用いると治療効果が高い。
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