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2017年を振り返って

 2017年がもう少しで終わろうとしている。この一年、色々なことがあって、あっという間の一年だった。

去年の今頃はひろ君が入院しこれから先どうなるのか全く見通しがつかず心配しながらの年越しだった。それでも年明け状態が良くなりティルトテーブルやベッド上での自主トレに励み、外泊も出来て、リハビリ病院に転院しようかという話も出た程だった。12歳の誕生日会は外出して学校でお誕生日を祝ってもらうことも出来た。それから2月11日の急変まではずっとパパ、ママ、病院の先生方を安心させてくれた。
急変したその日、パパが「ひろ君の心が父さんに入ってきた!」と急に神様を信じ、2月18日にひろ君、パパ、ママ3人で病室内洗礼を受けクリスチャンに。そして、2月23日にひろ君召天。
急変から召天するまでの12日間、ひろ君はみんなの為に頑張ってくれた。すばらしいお友達、すばらしい先生方に囲まれていたことをママ、パパが知ることが出来たし、ひろ君によって縁遠くなっていた人と人との結びつきがあったり、何よりひろ君がパパを生まれ変わらせてくれた。
23日は、パパが仕事から帰るのを待ってから自立呼吸低下、それでも身内や先生方、教会の方々がひろ君の所に来る時間をしっかり作ってくれてから召天した。
11日の急変以降、全く目を開かなかったひろ君が、天国に行く直前、教会の方が「君は愛されるために生まれた」を歌って下さっている中、しっかり目を開き目頭に涙をためていた姿は今でもはっきり覚えている。

12月に入院してから毎日の様に教会の家族の方がお昼にお弁当を持ってきてくれて、ひろ君の大好きな讃美歌を歌ってくれたことで、教会の家族の無償の愛を切に感じることも出来た。
3月に入ってからパパと一緒に教会に行くようになり、パパがどんどん変わっていった。神様を真ん中に置くとこれまでの夫婦関係とは全く違う、心から話し合える関係が持てるようになった。また、夫婦喧嘩をした時も、お互いに相手を非難するのでは無く、自分の何処が悪かったのかを喧嘩の経緯を振り返って考えることが出来るようになり、次第に喧嘩の回数も減ってきた。

神様のことを知っていく中で、ひろ君がどれだけ神様に愛され神様と共に生きてきたかを知ることが出来、これまで神様を全く知らなかった私達だったが、それでもひろ君のおかげで日々、今日も朝が迎えられたことを喜び、一日一日をひろ君と一緒に楽しんでそして濃密に生きることが出来た。
ひろ君に感謝。ひろ君と一緒に過ごした12年間に感謝、ひろ君を私達夫婦に授けて下さった神様に感謝です。

ひろ君は天国で地上にいた時よりずっとずっと幸せになっている!ということを信じることが出来ても、ひろ君が傍にいない寂しさは全然消えていない。「生きるのに時があり死ぬるのに時がある」との聖書の御言葉があるが、ひろ君の召天も神様の時であったのだと、それを握ろうとしているけれどまだ握りきれていない。
ひろ君が何を思って天国に行ったのか、ひろ君の思いが分かればそれを完全に握ることが出来るかもしれない。神様に問い続ければきっと神様は教えて下さる!それを信じて問い続けていこう。

来る2018年、目指す生き方となる御言葉。
第一コリント13章4節~8節
「愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、傲慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して絶えることがありません。」

パパと教会に行くようになってから、自己中心になっていないか、愛が足りていなかったのでは、人を裁いていないか等、気づくようになったがまだまだだ。この御言葉をしっかり握り、神様と似た者へと近づいて行きたい。
仕事も、神様が共にいることを感じながら頑張って行こう。
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相談支援専門員さんが来てくれた

 今日、ひろ君がお世話になっていた相談支援専門員のAさんが来てくれた。

Aさんとお会いするのはひろ君の召天式以来。「11月に入ってからちょくちょくひろ君のことを思い出すことが多くなっていたので、お父さん、お母さん、お兄ちゃんどうしているかな?と気になっていたんです」とAさん。
ひろ君の部屋に入り、ひろ君の机、写真を見て下さり、肢体不自由になる以前のひろ君が見たいとひろ君の小さいころのアルバムも見て下さった。
そして一緒に夕ご飯を食べた。Aさん、とってもとってもお世話になり何度も家に足を運んでくださっていたので、お客様の感じが無く(Aさんごめんなさい)、Aさんとひろ君の思い出を沢山沢山話していると、まるでひろ君も一緒に食卓を囲んでいるような気がした。
「ひろ君は天使の様だった。みんなひろ君に癒された。手を握るのが上手で介助しやすい握りをしてくれた。いつも丁寧な言葉遣いだった」etc。Aさん、ひろ君のことを考えながら色々思い出して下さった。

Aさんという素晴らしい相談支援専門員さんに出会えたこと、感謝です。
支援計画を作り時々計画の見直しをして…、というありきたりの支援ではなく、細かい心配りをして下さり、いつも、今一番ひろ君が必要としていることは何かを考えて下さり行動して下さった。ひろ君の入浴介助の様子を見に来て下さったり、関係者を集めての合同支援会議によりひろ君の現状を皆で共有出来たし、初めてのショートステイの時には、ひろ君に必要なテーブルや椅子を用意して下さり、メールにてひろ君の様子をこと細かく教えて下さった。ひろ君の入院中は、食事の様子を見に来て下さり自らひろ君に食事を食べさせて、ひろ君が一番食べやすい介助方法を試行錯誤して下さった。

「ひろ君と関わらせて頂いたことで、私も沢山の学びがありました。その学びを今後に生かしていきます」とAさん。
Aさんとは相談支援員と利用者との関係は終わったが、関係が切れることなくずっと関りが持てたらいいな。
Aさん、今日は来て下さりひろ君の話を沢山して下さり、ありがとうございました。
ガトーショコラ、とっても美味しかったです。マフィンもありがとうございました。


Merry Christmas!
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