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2月27日 出棺式

 2月27日(月)に出棺から召天式までが執り行われた。その出棺式の記録。

少し仮眠をとっただけで両目が腫れぼったいパパママの顔と比べ、ひろ君の顔は病院から自宅に帰って来た木曜の夜から全く変わらず清らかな寝顔だった。
ママが準備をしている間、早々と着替え終わっていたパパはずっとひろ君の傍に居た。
ママもお兄ちゃんも準備が整い3人でひろ君の傍に。ひろ君と楽しく過ごした12年間を思い出しながら4人で最後の家族写真を撮った。

ありがたいことに、忙しい出勤前にも関わらず学校の先生方が何人か、ひろ君にお別れを言う為に来て下さった。
担任の先生も朝一で来て、一旦学校に戻り、火葬に間に合うように葬斎場にも来て下さり、火葬が終わるまでずっとひろ君の近くに居て下さった。感謝です。

7:45 出棺式
 家族、親戚と教会の方々が来て下さっての出棺式。前夜式と同じように椅子が並べられ、キーボードが置かれ、ひろ君の横に牧師先生が立った。黙祷をして、牧師先生のお祈り、讃美歌を歌った。

そして一人ひとり献花。ひろ君の顔以外は全てお花で埋めつくされ棺がお花でいっぱいになった。

8:30 自宅出棺
 家族、兄弟の男子6名とお兄ちゃんのお友達も加わって棺を自宅から車に移動。お兄ちゃんのお友達、小学校からの幼馴染でひろ君ともよく遊んでくれた。新聞の告別式欄を見て手伝いにきてくれたのだ。お兄ちゃん、お友達に恵まれたね。
ママはひろ君の遺影を持って車へ。
 ひろ君が、大好きだった学校やお友達、先生と最後のお別れがしたいだろうと思い、自宅を出てから火葬場に行く前に学校に寄りたかったのだが、朝の出勤時間、道も混んでいるし、学校の駐車場も丁度登校時間と重なる為混雑しているだろうとの思いで断念。
運転手さんが「棺の窓を開けていいですよ」と言って下さったので、ずっとひろ君の顔を見ながら語り掛け、「学校に寄れなくてごめんね」と謝った。
後から先生に聞いた話。学年のお友達みんなでひろ君が来るかと玄関前で待っていたとのこと。お友達の想いに感謝だ。

9:45 火葬前式
 葬斎場はとても綺麗な所で暗いイメージは全く無かった。車からひろ君を下し建物の中へ。自宅に来られなかった親戚の方がひろ君の到着を待っていてくれた。
個室に通され、そこで棺の窓を開け、ひろ君の顔が見えるようにして、牧師先生の熱いお祈り、「いつくしみ深き」、「おどろくばかりの」、「父 御子 御霊の」等の讃美歌を皆で歌った。


10:00 火入れ
 火葬の入り口まで行けるのは家族のみ。他はロープが張られた外側でひろ君を見送ってくれた。 
パパとママの2人で着火ボタンを押した。数秒経ってゴォ~と音がした。


泣いているママに叔母が「なんで泣いているの、ひろきは天国行って神様と一緒に幸せになっているんでしょ。泣くことないじゃないの!」と言。クリスチャンでは無い叔母の口からそんな言葉が出ることにビックリした。初めて牧師先生のお話を聞いたはずの叔母でもそう思ってくれるのが嬉しかった。くよくよしてはダメだ!気持ちを切り替えなくてはと思った。
牧師先生が召天式の準備があるからと建物を出る時に一緒に外に出ると、中に入れなかった教会の方々が大勢待っていて下さった。我が事の様に一つ一つを大事に大事に思って下さる霊の家族、本当にありがたい。
 収骨までの待ち時間の間、親族は控室で休憩、昼食を摂った。

11:50 収骨
 2ヶ月間の闘病生活でかなり瘦せたひろ君なので、骨がバラバラに砕けていないか心配だったが、綺麗に残ってくれていた。パパ、ママから始めて、親族皆で交互にお骨を壺に納めた。お骨は下から上に向かって納めて行き、最後に頭部が残った。
頭はパパとママの2人で納めると決めていた。割れた頭蓋骨を一つ一つ丁寧に壺の中へ。その時に、ひろ君の動静脈瘤の治療の為に使ったプラチナコイルが残っているかもしれないと、頭蓋骨の裏側を丁寧に探した。骨にくっつきそうになってるコイルを見つけた時はとても嬉しかった。このコイルは、ひろ君が0歳から2歳までの間に4回に渡って、脚の付け根の動脈からの脳血管内治療(コイル塞栓術)で埋められたコイルの一部。ひろ君が頑張った勲章なのだ。骨から剥がせる分を剥いで大事な宝物にしようと持って帰った。


ひろ君の壺には、下記の御言葉が彫られてある。
「神のなさることは、すべて 時にかなって美しい。 神はまた、人の心に 永遠を与えられた。」伝道者の書3章11節

パパママが牧師先生と一緒にひろ君に一番ふさわしいと思って選んだ御言葉だ。
ひろ君が私達の子供として生まれてきてくれたこと、生まれた時、これまでの成長過程での周りとの関わり、天に召された時、全ては神様が一番良い時を選んでなさって下さり、更にひろ君はパパを神様の元に導いてくれたのだ。
神様とひろ君に感謝!

 ひろ君が天に召されて今日で丁度2ヶ月。おじぃばぁちゃんが慰労会をと皆で寿司屋へ。北海道直送の美味しい寿司を沢山ご馳走になった。おじぃばぁちゃん、ありがとうございました。
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十字架が来ました



 我が家に十字架がやって来た。
ひろ君の部屋が聖霊様に満たされ、いつでもひろ君が帰って来られる場所になって欲しい。
これまでも、小さな赤い十字架を前にしてお祈りしていたが、りっぱな十字架が来たことで、もっと威厳のあるひろ君の部屋になってくれると願っている。
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再会

 今日、やっと離れていた友人に会えた。

3年間、夫の異動で遠くに行っていた彼女がやっと戻ってきて、ひろ君に会いに来てくれた。
学生時代からずっと一緒で、ひろ君がお腹にいた頃には頻繁に話を聞いてもらって心配もしてもらったかけがえのない友人だ。これからまた、ちょくちょく会えるようになったのがとても嬉しい。

今日が丁度、仏教で言う49日に当たる日。おじいばあちゃんも来てくれた。

お花やひろ君の大好きな食べ物で、ひろ君の祭壇が賑やかになった。


毎日、ひろ君の祭壇を見ながらパパと話をしている。法要というものは無いけれど、月命日は大切にしたいなと思うし、こうやって毎日、祭壇を前にひろ君のことを考えながらお祈りすることが、神様やひろ君に繋がることだと思っている。

ひろ君が入院前にパパと頑張っていた型はめと、ひろ君を助けてくれたエンシュアDrinkと、学校や学童でひろ君が使っていた三角鉛筆
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2月25,26日 お家で

 前夜式を終えてから2日間の記録

金曜日が前夜式で、土曜日曜はひろ君とずっと一緒に過ごした。
この2日間の間に、ひろ君と関わりのあった先生方やデイサービスの方々、相談支援の方々、ひろ君のお友達のお母さん方等、大勢の方がひろ君に会いにきて下さった。ひろ君がこんなに大勢の方に愛されて幸せな12年間だったのだとホントに実感することが出来た。
ママパパの両親、兄妹も朝から来てくれて、料理を作ったり、ひろ君に会いに来てくださった皆さんの接待をしてくれた。
今年カジマヤー(98歳)のひろ君のひいばあちゃんも車椅子で会いに来てくださった。

お客さんが去って、夜はひろ君とパパとママとお兄ちゃんの4人。
ひろ君はこの2日間の間でも、全然顔色も変わらず肌つやもピチピチのままで、いつもの寝てるひろ君の様だった。
ひろ君の霊は既に天国に行っているのに、肉体はココにある。しかも元気な時のひろ君と全く変わらない肉体で。
頭では理解していたのだが、ひろ君は未だココに居るのではないかと思う気持ちも強くあった。

日曜日の夜は、明日には出棺して火葬されひろ君の体が無くなるのかと思うと、ココにいるひろ君が愛おしくて愛おしくてずっと傍に居たかった。
パパと一緒にひろ君の傍で、これまであったことを色々話したりひろ君に話しかけたりしていたが、明日は朝早い出棺で午後に召天式と長丁場になるので少しは休まないとと思い、ママはソファーに横になった。
でもパパは「朝までひろ君の傍にいる!」と全く動こうとせず。何とかパパを説得してパパはやっと1hぐらいは寝ただろうか。

 今日から受難日だそうだ。
今日の礼拝で、私達を愛してやまない主の御心の通りに生きることの大切さを教えてもらった。
ひろ君が神様と共に人生を歩んできただろうことは、ひろ君の召天後に牧師先生や教会の霊の家族からのお話で次第に分かってきたが、一度目の急変の後、寝たきりになっていても、大切なパパを神様の元へ導いてくれたり、神様のことを考えたことも無かった人に神様がいるのだと思わせてくれたりと、主の御心を行っていたのだと、今日切に分かった。
ひろ君、ありがとう! ひろ君のようにママとパパも神様の御心の通りの生き方をしないとね。
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5年ぶりにお仕事

 新年度がスタートした。

パパは、異動なく今のお仕事を継続。やりがいのあるお仕事の様なのでパパよかったね。

お兄ちゃんは、高校3年生になる。将来の目標を立てて目標に向かって頑張って欲しい。

ママは、ひろ君が視床出血して以降ずっと専業主婦で、ひろ君中心の生活をしてきた。
ひろ君が天国でイエス様と共に居る今、ママも少しは社会に出て社会と関わっていきたいと思い一念発起。
生まれて初めて行ったハローワークで、自宅に近く1日7時間の週3日勤務のパート募集を見つけた。
20数年ぶりに書く履歴書。パパと一緒に一生懸命考えて書いた。ママが写真屋で撮ってもらった証明写真をパパは「まるで生活に疲れ果てている逃亡犯みたいだ」と却下。パパが自宅の外壁をバックに証明写真らしく撮ってくれたのを履歴書に貼った。
書類選考、面接を経て、めでたく採用
月曜から仕事を始めている。
これまでやっていたのとは全く異なる業種,業務内容に戸惑いも多いが、パパが背中を押してくれているし、ひろ君も喜んでくれているだろう。
ひろ君、ママが楽しく充実してお仕事ができるように天国から応援してね
徒歩で行ける距離、勤務日数も希望通り、こんな良いお仕事が直ぐに見つかったのは、ひろ君のとりなしと神様のお導きがあったからかもしれない。
ひろ君、神様、感謝です。
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