名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS2-13 32飛戦法(13)

2024-08-25 | 基本定跡の研究

後手が端を受けなかった場合は、76歩32飛96歩62玉95歩

先手は端の位を取ってどうか。72玉26歩34歩25歩35歩

先手が2手端に費やしているので、後手は升田式石田流に組むことができます。48銀34飛22角成

22同銀88銀32金77銀36歩38金

先手は46歩~47銀が間に合わないので、36歩を突かれたら38金と受けます。44銀に36歩を取ると45銀

長岡先生は33桂~36銀が受けづらいと (先手にとって否定的に) 書いているのですが、35歩同飛26角

返し技があるので先手が良いのです。34飛53角成36歩26馬

64角には37歩と受けて、

33桂78玉

この図の評価値は+381の先手有利です。37歩成には同桂で問題なく、後手から攻め続けることができません。先手は馬+1歩得で駒得ですし、陣形を整備してから後手の角銀を追い返していく感じです。

長岡先生の本では、36歩を取らずに

この図から、44銀78玉37歩成同銀35銀

こちらを本手順にしていて、「後手がよい」と控えめに書いています。でもAIによると、56角84飛36歩44銀46銀

54歩24歩同歩同飛22歩23歩

先手は2筋を攻めます。55歩22歩成33金

先手が失敗したようなのですが、83角成同飛28飛

この図の評価値は+428の先手有利なのです。普通に指すと先手は角VS桂香+と金の駒得になりますから、後手は27歩から暴れるのでしょうが、無理な攻めのようです。

ということで後手は升田式石田流にできるけれど、それ以上を望むと破綻するようなのです。9筋の位を取られての升田式石田流というのもパッとしません。

 


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