師走、年の瀬、クリスマス…ということで、東京都心では丸の内や表参道、渋谷公園通りをはじめ各所で鮮やかなイルミネーションがきらめき、ファミリーが、そしてカップルがプレゼントの交換なんかをしちゃってるのでしょうね…。ひるがえって当地の駅西口 イブの夜はといえば、ちっちゃなイルミネーションがポツポツあるだけ。午後7時前だというのに、街行く人影もまばらでクリスマス特有の華やかな光景はあまり感じられません。
そして我が家においてはワタシも同居人さんも「プレゼント」の「プ」の字もありません。クリスマスや誕生日のプレゼントは「想定外」「規格外」、さらにいえば「企画外」に他なりません。
我が家の「プレゼント事情」を知ってか知らずか、ワタシの横を歩いていた母は「鎌倉のクリスマスは、いつも盛り上がりはいまひとつねぇ」とポツリ。80年間にわたって東京で暮らしてきた母にとって、ここ7年間ほど見聞きしていた鎌倉のクリスマスはなんとも物足りないようにも感じられるのでしょう。
まあ、年に一度のクリスマス・イブということもあり、母親を伴って駅前のお馴染みのお店「六弥太」さんへ。知り合いの方々のささやかなクリスマス&忘年会にこっそり乱入の巻…。ワタシがカウンターに座ってお店の大将を相手に飲っている間に、母は一番奥のテーブルに座らされてしっかり場に馴染んでしまっています。多分、良いイブのひと時となったことでしょう。
お店の心のこもったセットメニューを経てケーキが出てきて、あらためて「メリー・クリスマス」と思っていたら、メンバーの「ハッピー・バースデイ」でもあったようです。
はたして誰の誕生日だったのでしょうか さっぱりわかりません。記憶がありません。ただし、近所にあるスイーツのお店のデコレーションケーキと参加者の方手作りのレモンケーキがあまりに美味だったことだけははっきり覚えています。
一夜明けて本日はクリスマス。昨夜のイブの余韻というか、醒めやらぬ深酒の憂いを引きずりながら、いつものように朝刊を取りに玄関ドアを開けると、朝6時前の暗闇の中、傘立ての上にクリスマス・プレゼントとおぼしき謎のラッピング。
見た瞬間、「あっ、今年も…」「嬉しい♡…」と思わず、絶句。
このところのあわただしさにかまけて、まったく予想だにしていませんでした。それは、ご近所のお店仲間として、還暦仲間として、そしてクルマをとおしていろいろとお世話になっている「ブンブン紅茶店」のマスター・小木曽さんからの、今年も嬉しいクリスマス・プレゼント。包みを開けると、小木曽さんが今から約30年前にクルマ仲間と立ち上げた「湘南ヒストリックカークラブ」のラベルを冠した日本酒小瓶とネコの絵柄をあしらったお猪口2客、そしてボトル・ストッパーが出てきました。
ラベルに「湘南ヒストリックカークラブ」の頭文字であるSHCCの文字とチェッカーフラッグがあしらわれた超レアな日本酒はワタシの家のお墓がある福島県喜多方市の酒蔵のお酒。この妙な偶然が、これまた心躍ります。クルマ好きとして、ワタシの佐助での日々は、小木曽さんとの「クルマ話」抜きには成り立ちません。あらためて、小木曽さんと「ブンブン紅茶店」さんに深々と「感謝」…。
時あたかもクリスマスとあって、「ちょっと寄ってみてよ」といろいろな所からお呼びがかかり、街なかを愛車メガーヌで巡る折り、若宮大路の段葛には日の丸が。
「クリスマスなのに、日の丸?」ということで鶴岡八幡宮に問い合わせてみると「お正月や祝祭日には段葛に国旗を掲揚しています。本日はお正月の準備に向けての掲揚で、年末まで続きます」ということでした。クルマで信号待ちの間、鎌倉散策の若い人達が「クリスマスに日の丸、かわいい!!」と連呼していました。ワタシ的には「お正月の準備に向けて日の丸」と言われても少々戸惑うばかりなのですが、明日を担う若い人達にとっては「やばい!」ということなのでしょう。時代は確実に変わりつつあるクリスマス…。
暮れも押し迫った日曜日は、競馬界の一年を締めくくる大レース「有馬記念」が行なわれる日でもあります。今年はクリスマスも重なったので、さしたるクリスマスイベントも無いワタシであったも、なんとなく気ぜわしい心持ちで「馬柱」に目を馳せます。
「たぶん、1着はサトノダイアモンド。2着が、あ~、決まらない…」と、イブの夜から考え続けますが、ここ20年ばかり、馬券は全く買っていません。いわゆる「予想上手の馬券下手」というヤツですから。
「有馬記念」を巡って「ああでもない、こうでもない」とアタマを巡らしているうちに、この番組がオンエアの時間となってしまいます。ホント、年末、押しも押し迫った日曜日は、ただただ慌ただしい限り。
毎年恒例の山下達郎・竹内まりや年末夫婦放談を聴きながら、この一年に触れ合った楽しい日々の思い出や苦しかった時の記憶が映画のエンドロールのようにアタマに浮かび、遙か彼方に消え去っていきます。
例年、この年末夫婦放談は二人のデュエット曲「LET IT BE ME」で終わるのですが、今回はクリスマス当日ということもあり達郎さんの「Have Yourselh A Merry Little Christmas」でジ・エンド。あらためて、今年1年もアッという間に過ぎて行きました…。
「サンデー・ソングブック」のクリスマスモードに浸る余韻もつかの間、競馬界のグランプリ・レース「有馬記念」の行方は…。
サトノダイヤモンドの1着はきっちり当たったのですが、2着以下が…。今ではすっかり「予想下手の馬券無し」に成り下がってしまいました。
ともあれ、なにかと忙しく、はたまた自らバタバタと動きまわったクリスマスも終わりを告げ。午後の陽が傾いてきた工房では、ワタシの、そして陶芸教室の方々の作品が窯出しを終えて、表面の磨き、撥水加工を待つばかり。年内にはこの後、もう1回、窯出しを控えています。
とにもかくにも、今年も残すところあと数日。しだいにほぐれ行く心のままに As Time Goes By…
と、しみじみ感じ入っていたら、いきなり陶芸教室会員さんでもある市内に住むお嬢さんが、和服姿で我が家に乱入してきて「メリー・クリスマス!」。
キリストも首をかしげる段葛 帯の間に間にユニオンジャック…
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