鎌倉 佐助の風街便り

陶芸、街歩き、クルマ、オーディオ・・。思いのまま徒然に

つつがなく陶芸教室を営むことの幸せを感じつつ、この秋に寄せて…

2021-10-19 22:33:59 | 日記
この夏のコロナ感染爆発という憂うべき状況の末、10月はじめに緊急事態宣言その他の規制が解除されてから約3週間ほどが過ぎました。とりあえずは私たちの心持ち、そして景気のマインドも上昇基調を見せつつあります。じつのところコロナ新規感染者急減の答えが見い出せていないゆえに、今後また再び起こるかもしれない第6波がなんとも気になるところではありますが…。

かのコロナ以来、陶芸教室も「自粛、自粛」ということで、会員さんや体験陶芸の方々にとっても、「行きたいけど、行けない…」という状況が続いていました。ようやく今月に入って規制が解除され、ひさかたぶりに陶芸教室も賑わい始めています。

さっそく陶芸を再開した方々の作品制作が進み、ここ数日間は本焼きするための作業に追われています。

まずはこちら。ウチの工房に展示していた拙作を見て「このお皿を作ってみたいのですが…」と所望した若いお嬢さんが手がけた四角皿。お皿を作陶していただいた後にワタシがピンクや黄色、紺色の彩色、素焼き、うわぐすりかけを施しました。

ワタシとしてはとても手間がかかる作業の連続ですが、陶芸教室来廊の方がまだまだ多くない今だからこそ、じっくり作業の手が加えられます。

こちらのスープカップは、2回に分けて作陶に来ていただいた力作です。

少しばかり粗い手触りの粘土で制作しているために、ハンドル付けに際してはそれなりに繊細な手法を凝らしています。

この2枚の黄色いお皿は本焼きして完成後には、きみどり色に仕上がります。

「餃子を載せて、お醤油とラー油もつけられるように仕切りをつけたい…」という小学生の体験陶芸さんの希望に沿って、手びねりで作陶していただいたお皿に仕切りをつけてみました。

「表札を作りたい」ということで、10センチ×4センチの素焼き粘土板を用意し、絵付けしていただいてうわぐすりをかけてあります。

この状態ではわかりませんが、かなり見事な金魚の絵と建て主様の苗字があしらわれています。

そしてこちらは、つい先ごろお茶を習い始めた会員さんが「自分で作った抹茶碗でお茶を…」という意向に従って作陶いただいた力作…です。

30代の若いお嬢さんながら、「凛とした黒いお茶碗を…」ということで、鉄分を多く含むうわぐすりをたっぷりかけています。この赤いうわぐすりが1245℃の本焼きを経て真っ黒に発色します。

それにつけてもこの10月、さぁ、これから少しずつ、生業たる作陶とお教室はもとより歌舞音曲や夜の街、そしてスポーツ観戦の秋を楽しもうかなと思っていた矢先にこの悲報が…。

まさに「巨星墜つ…」。

昭和の時代から落語会をリードして名人との評価の高い噺家さんは多々いますが、ワタシ世代にとっては古今亭志ん朝さんと立川談志さん、そしてこの2氏に続いてこのたび亡くなった小三治さんが特に光を放っていたと感じるのではないでしょうか。

このお三方が亡くなった年をあらためて振り返ってみると、2001年に志ん朝さん63歳で、そしてそのちょうど10年後の2011年に志ん朝さんとは若い頃からライバルだった談志さんが75歳で旅立っています。そして今年2021年は81歳を迎えた小三治さんがこのようなことに…。落語界にとって、2001年以降の末尾1のつく年に名人が亡くなることが続き、「また、1にまつわる年か…」と少々唖然とする思いもあります。

おりしも小三治さん逝去の数日後、氏の兄弟子でもあった談志さんの71歳当時の活動ぶりを収めた番組がアンコール再放送されていました。

自らの「落語力」に絶対の自信を持っていたはずの氏が古希を過ぎ、不覚にも噺をとばしてしまったりしてしばし苦悶する姿をはじめとして、立川談志という人として、落語家としてのまっさらな姿も描かれています。

談志さんのこのドキュメンタリー番組の放映は以前から決まっていたことです。とはいえあまりにも時機のあった放映タイミングゆえ、番組を観ながら破天荒な兄弟子・談志さんと生真面目な弟弟子・小三治さんの得も言われぬ縁のようなものを感ぜずにはいられませでした…。

はたまた、ワタシが住まう鎌倉市ではつい先ごろ、市長選挙が行われました。結果、現職の松尾市長が4選を果たし、新たに13年目の市政を担うこととなりました。この市長選においては、松尾さんに対抗する元市議と政治には無縁だった主婦との闘いということで、過去の選挙とは少々異なる点で注目されていました。選挙戦を経て、当選した松尾氏には大差をつけられたとはいえ急遽立候補した普通の主婦が1万票余の得票を数えたことは今後の鎌倉の街造りに向けて新たなるトレンドの兆しを垣間見たような気もします。

そして今、衆議院選挙の幕が切って落とされました。ようやく本格的に再開となった陶芸教室においても、選挙好きの人生の先輩の方々はもちろん、ワタシの子供さん世代の若い会員さん達も選挙の行方や政治に対する希望や疑問のあれこれを汲み交わしています。

楽しく陶芸、時どき面白可笑しく政治を語る場にも…

陶芸工房 佐助Room114 とは、そのような感じの 面白真面目なスペースでもあると秘かに自負してもいます…
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