サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

退屈しのぎ

2018年12月05日 | サカタだよ

いつものようにベイサンズで休日をすごして退屈しのぎに映画の1本も鑑賞しようと思ったとき、そういえば

師走になるとその年の映画のことを益体もなくブログに書きつらねがちだったことに気づき、どうせ暇だから

今年どんな映画をうっかり観たか記憶を辿ることにしました。

 たしか年末年始あまり観たい映画がなくて、勝新が最後に作った1989年の『座頭市』をDVDで観ました。

「もうパンツはかない」の勝新太郎は昭和の人だと思ったら、平成元年まで『座頭市』やってたとは意外。

でもやっぱり、1962年の『座頭市物語』(第1作)にくらべると何か物足りないとか思いながら眺めてると、

おもむろに樋口加奈子との濡れ場がはじまって盲目の座頭市がやたら鼻をひくひくさせるのがエロい!

そこが印象に残りました。

映画館で最初に観たのは『嘘を愛する女』でした。TSUTAYAがとうとう映画製作に乗り出したか、たしか

出版社も買収したんだよなと雑念がどうしても頭をよぎって集中できないのは話がへんてこだったせいも

あると思います。あまり印象に残りませんでした。

熊谷守一展の学芸員さんに取材したり、娘の榧さんに話を聞いたりした縁もあり、熊谷守一を描いた映画

『モリのいる場所』の試写を観ました。榧さんは、樹木希林が母に似てるとは思わないけれど、樹木希林は

好きだと言ってました。山﨑努はけっこう似てる……宇宙人と踊るシーンには唖然としてしまいました。

『空海』は当然ながら、空海を演じる染谷将太が主演なんだろうと思っていたら、日本向きに『空海』という

邦題にしてあるだけで、原題は『妖猫傳』という化け猫が主役の話であんぐりでした。

X-MENでウルヴァリンを演じたヒュー・ジャックマンが見世物小屋を成功させる話なんですが、見世物の

いわば奇人変人と、彼らを街から追い払おうとする普通の人間との対立が、X-MENのミュータントたちと

普通の人間との対立そのまんまに思えて、がんばれウルヴァリン! と手に汗握りました。

観た映画のことを全部書いてると終わらないので、これでも端折りながらやっております。新聞と政権の

対立を描いた『ペンタゴン・ペーパーズ』を観たらアメリカの新聞はさすがというか、日本の新聞はダメだ

というか、森友学園や加計学園、ケチって火炎瓶のスキャンダルなどなど、ネタがいっぱいあっても追及

しない官邸ペーパーズちょっとはガンバレと思いました。

「アベンジャーズ、全滅。」とポスターに書いてありますが、サノスとかいう悪役が絶対的な力を手に入れて

スパイダーマンもドクター・ストレンジもブラックパンサーもあれもこれも消滅してしまいます。生き物が半分

無差別に消えるという後味の悪い話でしたが、炊飯器みたいな顔したアイアンマンは生きてるので次作で

どうにか巻き返すのかもしれませんね。無理そうですが。

アヴェンジャーズで絶対強者サノスを演じた人が、デッドプールの敵役(というか最後は仲良くなる)を演じた

『デッドプール2』は前作より予算が増えたわりにダレることなく楽しめました。ただ、前作はつい2回観たけど

今作は1回でいいやと思いました。『3』があれば観ます。

浜辺美波を鑑賞しにくる男よりも竹内涼真を鑑賞しにくる女子高生のほうが会場を占拠していて、すごい

キャーキャーいってました。スクリーンの映像に対するリアクションの大きさは『ロッキーホラーショウ』を

彷彿とさせるものがありました。物語は素敵なような、見方を変えると引きこもりの先生が生徒に対して

突如ストーカー行為を働きだす話のようにも思えますが、そこが最大限にキャーキャー受けていたので

問題ないようです。

芳根京子が持っている、魔力を秘めた口紅を塗ってキスをすることで、土屋太鳳と顔が入れ替わるという

一歩間違えば最悪のぐだぐだ作品になってしまう設定でしたが、二人の芝居が上手なので面白く鑑賞する

ことができました。くるくる交代する演技だけもう1回、観に行こうかと思ったほどです。行きませんでしたが。

これは観ないわけにはいかないなあと思って出かけて行きました。伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』です。

よく出来てました。バンドの寿命が延びた。リトル・フレディもそっくりだったし、ブライアン・メイの冷徹な感じ、

ロジャー・テイラーの妖精っぽさ、ジョン・ディーコンの一歩引いた雰囲気、まるで4人が生きているようです。

フレディ以外の3人は老いて尚健在ですが。昔読んだ『フレディ・マーキュリーと私』の著者ジム・ハットンも、

あの内容なら大満足だろうと忖度いたしました。後日談ですが「One Vision」で最後に「フライドチキン!」と

4人がハモるのは彼の発案だそうです。ぐいぐい来ますね、ただの友達。ウェンブリーは資料映像じゃなく、

ちゃんと人を集めて撮ってるのがすごかった。2018年はこの映画がいちばんでした。

関連記事:  映画館ごもり

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