サ カ タ の ブ ロ グ 

やぁ、みんな。サカタだよ。

毛髪塔

2017年01月11日 | サカタだよ
上野によく行きます。月に2回か3回は行く。上野の森美術館の前に何やら卑猥な形の巨石がある
ので近寄ってみると、それは男性器を象った古代の遺物ではなく、毛髪塔というものでした。


こういうのかと…

よく神社とかにある陽物の祭器みたいなものかと思ったのに、これのどこが毛髪なんだろう? 傍ら
の説明書きを読んでみたら、天海僧正の毛髪塔だと書いてあります。そんなこといって、本当はアレ
なんじゃないの?


アレは何だ? ……アレはアレ!

一説によると天海僧正の正体は明智光秀で、秀吉を憎むあまり家康を補佐して豊臣家を根絶やしに
した上に家康を神格化して「東照大権現」として日光東照宮に祀ったとか面白おかしく語られることも
ありますね。江戸城の鬼門にあたる上野に寛永寺を作ったのも天海なので、毛髪塔がここにある…
しかし坊主に髪の毛があったの? 下の毛じゃないの? (しつこいか)


そのすぐ近くには彰義隊の墓が

江戸幕府の礎を整えた天海の毛髪塔のそばに、幕末に江戸幕府に殉じるように戦死した彰義隊の墓
があります。官軍は武士の風上にも置けないから死んだ朝敵を葬ることは許さなかったので、上野にも
会津若松にも徳川方の亡骸がごろごろ放置されて腐敗するままだったとか。見かねた和尚が火葬した
そうですよ。


彰義隊の黒門激戦の図が脇に

その彰義隊を滅ぼした官軍のえらいひと、西郷隆盛の銅像が彰義隊の墓に背を向けて立っています。
10年ぐらい後に西南戦争で官軍を相手に討ち死にした西郷どん、じつは顔がよくわからなくて銅像も
別人だという説が。


諱も隆盛じゃない

細かいことにこだわらない性格だから明治の太政官布告のあと、名前の届け出が遅れた西郷どん。
友人たちが代わって届けるときに、諱(いみな・本名)がわからなくて「西郷隆盛」で届けが出された。
それを聞いた西郷どん、「おいは隆永(たかなが)じゃっど」と嘆いたが訂正しなかった……この話は
最近、本で読みました。


逆説の日本史22

「西南戦争と大久保暗殺の謎」……このシリーズ、1巻からすべて読んでいて、機会があれば著者の
井沢元彦さんにお話を聞きたいと『ターザン』のころから思っていたんですが、先日『クロワッサン』で
著者インタビューすることができました。雑誌やってると時々いいことがあるものです。いま発売中の
クロワッサン941号「本を読んで、会いたくなって。」のコーナーに載っています。

クロワッサンにいてよかった。



取材当日、早起きしたので本の山から救出。けっこうあるなあ、というか全部読んだはずが他のは
山の奥にあるのか出てこない……。あるだけ持参して話しました。キング・クリムゾンのロバート・
フリップの目の前にCD全部ならべて話したとき以来かな? こういうことしたのは。
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